ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。

シャンクの原因(その1)

やっとワールドカップも終わって一息付けると思いきや全英オープンが始まりますのでなんとも忙しいのは相変わらずですが、そんな中日曜日にサマンサタバサレディースの観戦に行っておりました。

松田鈴英選手の応援でしたが、この選手不思議なのは

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(C)ALBA 写真はアースモンダミンカップ時 

練習グリーンではまったくクロウグリップ練習しないのに本番ではクロウで打つ

けっこう長いパットもクロウで打つ

パッティングでもグローブは外さない

パットの時素振りはノーマルグリップで、実際打つときは右手クロウにして左手のグリップも若干変化する

この日ショットがしっくり来てなくて左手一本フィニッシュが多いのだけどそれほど曲がらない(というかPAR3ではそれで3mくらいに寄っててバーディ)→松山秀樹?

 

一番不思議だったのがですね、この選手

去年より背が伸びてるんでないか?

ということでした。172cmくらいありそうなんですが。

まぁまだハタチなんでそういうこともあるのかも知れませんが、もともと体幹も強そうで下半身もしっかりしてて飛距離も出るので、いろんな意味で伸びしろがある選手だと感じました。

この日は前半3ボギーで後半3バーディと盛り返しました。たぶん本人の中では調子も良くなかったとは思うのですがクソ暑い中三日間存在感を示せた事を自信につなげて欲しいですね。

 

で今回はシャンクのお話です。

告白しますと、私はシャンク野郎でした。

まぁ経験のある方は思い出すだけで吐き気がすると思うのですが、特にアプローチでシャンクして右45°の方向に飛び出してバンカー入ったりしたときは本当に死にたくなるアレです。

で、今回はシャンクの原因を私自身の経験とTGM的考察を交えて考えていこうと思うのですが、なんで本記事のカテゴリーが「リズム」なのかと申しますと、TGM的には「そういう大惨事が起きるときは必ずリズムの崩壊が起きている」としているわけです。逆に言えばリズムがしっかりとキープされていればそこまでひどいミスショットは出ないということになります。

リズムとテンポの違い

まずリズムとテンポという二つの言葉の定義です。おそらくこれは音楽の世界でも同じ用法ではないかと思います。

リズムは、要するに「何拍子か」ということです。

「わん、ぁつぅー、ワン、ツー、スリー、フォー」は四拍子ですし

「ずんっ、ちゃっ、ちゃー、ずんっ、ちゃっ、ちゃー」は三拍子です。

かの有名な「チャー、シュー、メンッ」は三拍子です。

「アイ、ヤー」で打てるなら二拍子ですね。

松山秀樹選手などは打つ前に何度か小刻みにソールするような仕草をしてからバックスイングしますので、もしかすると八拍子くらいのリズムなのかも知れません。

重要なことは、各コンポーネントは連動あるいは連携、連鎖して動作しますので、リズムの指揮のもと、各拍子でそれぞれのコンポーネントがどのような状態になっているかを管理しながらストロークを構築しなければならないということと、本番ではそのリズムを刻むだけで正しい動作が出来るようになるまで練習すると言うことです。

で、テンポというのはそのリズムの速さです。

「チャッ、シュッ、メンッ!」と早いテンポで打つと、同じ三拍子でも各コンポーネントを速く動かさないといけないことになります。

 

シャンクの定義

シャンクは右方向に球が出ますので開いたフェースが戻ってこないために起きると錯覚しがちですが(そういう人は64°のウェッジとかを持って開かずに使います)シャンクとはあくまで

シャフトでボールをヒットしてしまう現象です。

フェースを開くこととシャンクは直接関係がありません。

なぜそのようなことが起きるのかと言えば、クラブヘッドが想定より外側を通るからですが、そうなってしまうのは両手の通り道が何らかの事情によって想定より外側を通って来るからであります。なぜ両手の通り道が外側になってしまうのかは大きく以下二つの原因があると思います。ヒップターンが早すぎることで両手の通り道が阻害されるためにハンドアップして起きるシャンクと、もう一つはやや複雑なメカニズムで発生する角運動量不足シャンクです。

 

ヒップターン早すぎシャンク

これしばしば日本人選手(特に女子)と海外選手の大きな違いだと思うところなんですけど、総じて日本人選手は海外選手に比べてヒップターンが早め多めです。

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これだけヒップターンが早いと本来両手の通り道がなくなってハンドアップしてしまうわけで、これがアマチュアが(特にフルショトで)冒しやすいシャンクの原因の一つではないかと思います。具体的にはダウンで右膝がこらえきれなくなって前に出てきてしまうために「右のヒップをクリア」出来なくなってしまう状況です。

さすがにプロは子供の時からやっているので、感覚的なのか意図的なのかはわかりませんが、手の通り道を塞がないようにアドレス時よりも身体を外側に持ち出して(上の図の赤矢印)両手のルートを確保しています。ただこれをアマチュアがマネするのは相当に練習が必要だと思いますし、そのメリットがよく分かりません。

下の選手はそもそもヒップがインパクトまでにそんなに前に出てきませんので、完全に軸をずらさないまま両手が振り抜けています。どう幾何学的、物理的に考えてもこの方がロスが少ないと思います。

早い話が、シンプルに「両手が身体の前を通り抜けるまで右膝や右股関節でふんばってヒップターンを遅らせる」ことで、フルショットに関してはほぼシャンクを回避できるのではないかと思います。

 

「ボディは回すが上体は残して、捻転差をつくることで飛距離が出る」という理屈をよく「日本の」書籍やサイトで見かけるのですが、海外では誰もそんな難しいこと言っていないのではないかと思うのですね(もしかするとジム・マクリーンさんあたりは言ってるかも知れません。私が読まないだけで)。単純に軸を固定して腕を振る方が飛んで曲がらないはずだと思うのですね。

 

で、問題はヒップターンなどほとんど必要ない短い距離でも発動するシャンクです。長くなりましたので次回に。

 


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「ステイショナリーヘッド」ということ

サッカーワールドカップで日本は惜しくもベスト16で敗れて少し生活も落ち着いたような気がするわけですが、今回いろいろ新しいと思ったのは

・特に絶対的中心となる選手の存在がなかったこと

・極めて冷徹に戦術的に決勝トーナメント進出を決めたこと

・なんかクリアっぽいボールがやけに前線に収まったこと

・決勝トーナメント一回戦で2-0という局面を迎えたこと

などでして、最後の2-0という局面はかなり予想外だったためにその瞬間のみ戦術の意思疎通が薄れてしまったように感じましたが、総じて「組織力」で導いた結果ではなかったかと思います。陸上の400mリレーとかもそうですが、個人個人はみんな10秒台でもなぜかバトンパスとかの巧さでメダル獲っちゃうみたいな感じでした。

 

で、この意思疎通とか共通意識とかの土台となるのは、やはり言語空間を選手一人一人が共有していると言うことが大事ではないかと思います。サッカーではJFA主導のもと、この言語(用語)の共通化ということを非常に丁寧にやって来ましたし、選手指導においても細かい資格のヒエラルキーを作って海外のメソッドを一生懸命輸入してきたわけです。もともと日本人というのは世界でまれに見る純度の単一民族・単一言語国家であるが故に、言語の共通化に関しては鈍感(だってそこまでしなくても空気でわかっちゃうから)な民族と言えます。なので言語の意味を定義すると言うことに関してはあまり神経質な民族ではないわけです。そしてこのことが日本のスポーツ指導においても様々な用語やメソッドが氾濫している原因ではないかと思うのですが、サッカーは国際的に見て後進国であったが故に言語共通化がかなり進んだというのが日本がある程度の成績を残して来れている理由ではないかと思います。

一方野球やゴルフは日本での歴史は長いですが、けっこう意味の不明瞭な言語が存在するわりにサッカーではあり得ないレベルの世界的スーパースターレベルの選手を輩出しておりますので一概に言語の共通化が絶対かと言うとそうでもないという意見もあるとは思いますが、少なくともゴルフに関して言えば平均的に見れば男女とも韓国に負けていると思うのですね。日本と韓国でライダーカップやったら負けちゃうよねと。もう体格とかそんなに違うとは思えないし(サッカーの対セネガルとかの体格差より絶対少ないし)ましてゴルフなんて後ろからタックルとかされないわけですから。

で、TGMというのはその言語共通化に関しては(それが完全にスタンダードになっているかは別として)非常に意識の高い書物であると思いますので、こんなブログもいつか何かの役に立てば良いなぁと少しは思っております。

 

で、そのためにはTGMに書いてあることを日本人として理解出来るようにしなければならないわけですが、その際日本語に翻訳をするのか英語そのままでいくのか非常に悩ましい単語があるわけです。「セイニュウ」というオランダ語を「神経」と訳すような所行はもはや「造語」の世界ですので、それがムリならもとの言葉そのままで行こうかと思う訳です。

 

代表的なのは「Force」です。ブログ内では「チカラ」とか「作用」とか訳してますけど「Force」には「軍隊」という意味もありますし、「作用」じゃいかにも弱すぎるよなと思うわけで、なら「フォース」でいいじゃんとか思うのです。

で、前置きが長くなりましたが「Stationary」です。「ステイショナリーヘッド」は「三つの基本的本質」の一つなので、この解釈が曖昧だととってもまずいと思うのですけど、この単語とてもやっかいなのです。

eow.alc.co.jp

まず最初に「文房具」のステイショナリーは「Stationery」でスペル違うので混同されないように。

で、意味としては「動かない」「動かせない」「安定した」とかあるのですけど、これをそのまま捉えれば「ステイショナリーヘッド」という言葉は「アタマを動かさない」という意味にも取れるわけで(その辺を見てジム・マクリーンさんとかは「TGMはクソだ」とおっしゃるわけですが)、なんかしっくり来ないのでブログでは「静的な」とかなんじゃそりゃな日本語でごまかしてきたわけです。でもこの言葉の用例を見ていくとそういうことじゃないよねと。

動かない、微動だにしない、不動みたいのはたぶん「immovable」とかで「Stationary」の用法みていくと

・船がつながれている状態は「Stationary」

・北極星は地球からみてその位置が「Stationary」

・この都市の人口は安定的「Stationary」に推移している

・患者の容態は安定「Stationary」している

・この遊具は公園に備え付け「Stationary」の遊具だ

・定点「Stationary」観測

みたいな感じなので、必ずしもカチコチに凝固した不動な状態ではないと言うことです。なのでTGMで「『ステイショナリーヘッド』が本質的に重要=アタマを動かすなと言っている」わけではないと思うのです。

以下の記事を見ても

www.golfmechanism.com

「アタマがピボットの中心であることが望ましいが必須ではない」みたいなこと言ってます。そして背骨と両肩の交差するところがショルダーターンの中心であるとは言っています。この間の写真の松山君に一本線を足したものが以下です。

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アドレスの両肩の線と黄色い線の交差地点がほぼ背骨と両肩の交差点で、それがショルダーターンの中心だということですが、これはどのプロの連続写真でも必ずこうなります。言い換えれば「プロ(上級者)は必ずショルダーターンの回転軸(中心)が安定している」となります。

そしてどのプロの写真を見ても、頭部は(ちょっと後方に)動いていますし、その動作がどんだけ少ないケースでも顔の向きくらいは変わっています。よって「頭は動いている」と言えます。

なので「ステイショナリーヘッド」によって達成されたいことは

・インパクト周辺環境の定点観測(本カテゴリーの記事参照)

・ショルダーターン軸の安定化

・(結果として)スイングプレーンの安定化

ではないかと思います。

じゃあなんで「ステイショナリー『ヘッド』」ってしたのかということですが、上記の目的を達成するためには、頭部の重量と、地面を見ている目線を上手く使えということだと思います。

「ショルダーターンの軸を安定させろ」という指示よりも「アタマはストローク中そんな激しく動かすものではない」の方が伝わりやすいと言うことではないかと思います。

ということで「ステイショナリー」の意味がある程度定義出来そうなので今後「ステイショナリー」はそのまま「ステイショナリー」で行きます。

あーめんど。


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「ボールを見る」ということ(その2)

サッカーワールドカップは日本が二戦で勝ち点4という予想外の健闘を見せているために寝不足気味ではございますが、TGM信徒としての日々のおつとめとして今日も頑張って記事を更新して参ります。

 

さて前回の記事では、「ものを見る」と言うことに関しては、主に「追いかけ型」と「監視型」の二つの見方があるのではないかということと、TGMの内容を見る限りゴルフで必要なのは「監視型」の見方を使うのが望ましいのではないかということを書きました。

この二つの「見る方法」についてはいずれも「動体視力」なる文言の説明も読んではみたわけですが、今ひとつ論理的な研究が進んでいない分野のように見えますので私なりの表現で進めさせていただいております。

 

で、前回の「仮説」をもとに、今回は有名プロのスイング動画をキャプチャーしまして、プロが「何を見ている」のかを検証しようと思います。本来そのプロが「何をみているのか」は本人に聞いてみないとわかりませんし、実は目をつぶって打っているプロもいるかもしれませんので確証はございませんが、姿勢や顔の向きである程度の傾向がつかめるのではないかという試みでございます。

トッププロの姿勢と顔の向き

以下のはすべてゴルフダイジェスト様のスイング動画をキャプチャーして作成いたしました。

黄色い線はアドレス時の両脚の真ん中と頭頂部を結んだ線で、オレンジ色の矢印は各時点での頭頂部とキャップのツバの真ん中を貫通させた線になります。オレンジの線が想定される顔の向きということになりますが、当然眼球を動かせば顔の向きとは違う方向を見ることは出来ますので、オレンジ方向を見ているとは限りませんのであくまで目安ということになります。

タイミングとしては左から、アドレス、トップ、インパクト、フォロースルー時点になります。

タイガーウッズ

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ジョーダンスピース

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ダスティン・ジョンソン

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ブライソン・デシャンボー

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ローリー・マキロイ

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松山秀樹

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共通点

まぁ程度の差はあるとは思うのですが

・トップからフォローまでアタマは黄色い線の左側に位置する。

・フォローまで顔は地面方向に向いている

・トップで顔の向きは右足前方向に向く。

「それがステイ・ビハインド・ザ・ボールってヤツさ!」

よく言われるこの言葉ですけど、実はそれって黄色い線より左側にアタマを置いておければ達成で、顔の向きは関係ないじゃんって思うんですね。つまりオレンジの線がクラブヘッドを追いかけるように廻ってしまっても、ストロークの構造上は大きな問題にならないと思うわけです。つまり軸だの前傾だのをキープするという目的は、顔の向きを動かしても達成できるはずだと思うのですね。

では上記プロ達にはオレンジの矢印の向こうに何が見えているのかって話です。

 

結論「見るということ」

TGMの内容と統合して考えると、こういうことを監視しているのではないかと。

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1. ワッグル時点でヘッド軌道とトップの両手の位置を確認

2. トップでエイミングポイント(両手を落とす位置)を確認

3. 感覚で両手がエイミングポイントとアドレス時点の位置に戻ってくるのを意識

4. 地面方向にカメラの位置を固定したままヘッドが想定通りの軌道に抜けるのを確認

5. これらが全体的にバランス維持したまま出来てればナイスショット

このときボールはあくまで監視している画像がぶれていないことの目印にはなっているとしても、ボール(もしくはヘッド)を追いかけるように見てはいなくて、あくまで全体画像を監視するように見ているのではないかと思います。

上記はあくまで私の仮説ですが、練習でこういうことを都度確認しながらショットするのと、何も考えずにショットするのではどちらが上達するのだろうと言うことです。上級者になれば完全に「手の教育」が完了しているので、「上げて下ろす」「ボディーをターンするだけ」で打てるのかも知れませんが、後学のゴルファーが上記のようなことを意識することは非常に大きな意味を持つと思うのですね。

 

状況証拠だけを見れば、トッププロは全員「フォロースルーまで地面方向に顔を向けている」ということは確定だと思うのですが、この事を達成するための意識として、「マンブリしても顔を残す」と考えるのか、「強振するときほど全体のバランスをしっかり監視する」と考えるのかで大きな違いが出るのではないかと思います。たぶん前者は首を痛めるのではないかと思います。

そんな事を考えながら練習場に行ってフォローまでしっかり地面方向を見ている人ってどれくらいいるのかなと思ってカウントしましたところ、

30人中1人でした。

その一人も中学生くらいの女の子でしたので、まぁ、玄人もしくはそれを目指す人ですよね。要するにシロートは「監視」なんか出来ちゃいないってことです。

で、私は信徒として上記を意識して練習しているわけですが、要するにこの「監視」が出来る頭部の状態が「ステイショナリーヘッド」なのではないかと思うようになったわけです。次回に続きます。

 


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「ボールを見る」ということ(その1)

もう全米オープンとサッカーワールドカップと仕事と「PCM」の入稿とラウンドが重なってなんじゃこりゃという忙しさでございましたので、先日このブログでも紹介した松田鈴英選手が4位に入ったニチレイレディースでパットのグリップがクロウグリップになっていたりとかいろんなことが気になってしょうがないわけです。

本ブログのTGM的ゴルフ考察は私の信仰の証でございますのでこれはこれで一定のペースで続けていきつつTGM日本語版の製作も進めないといけませんので(誰もそんなもん待っていないとしても私以外の誰もやらないだろうと勝手な使命感を持ってますので)

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出来るだけ週一回のペースで記事更新しようと決意してはおりますが更新が遅れましても温かい目で見守っていただけますと幸いです。

 

で、今回のテーマはゴルフにおける「ボールを見る」ということです。なんでこれが「ステイショナリーヘッド」のカテゴリーなのかと言いますと、結論を先に言えばステイショナリーヘッドが出来ていないと、必要なものを「監視」することが出来ないからであります。

「〜を見る」の種類

よく練習場とかでお子さんにゴルフを教えているお父さんがいらっしゃいますが、お子さんがうまくボールを打てなかったり空振りしたりするときに「もっとボールをよく見て!」とおっしゃっているのを見かけます。いつも不思議に思うのですが、果たして「ボールをよく見る」と、ナイスショットになる確率は上がるのかということです。

「ゴルフ ボール 見る」とかで検索すると「ぼんやり見る」「見るけど見ない」「見てません。映っているだけ」「ボールの後方を見ている」とか様々な表現や情報が錯綜しまくっていて「ああ、これがゴルフの情報だよな」と思って微笑ましい限りです。

TGMにおいてこの辺をどのように説いているかは後述するとしまして、そもそも何かを見るときに人間(動物)はどういう目の使い方をしているのかということです。

追従オートフォーカス(追いかけ)型

いきなりカメラの機能の単語で恐縮なのですが、要するに動いている物体にピントが合った状態でフォーカスをロックして、常に物体との距離を測り続けるような目の使い方です。そう書くとなにやら難解ですが、野球やテニスなど球技では当たり前に無意識にこのような目の使い方をしていると思います。この状態では「動いているものを見て」、それ以外のものはなんとなく景色として認識出来ます。

例えば野球の外野手がフライを追いかける際、基本的には打球を見つつ、東京ドームの天井の模様は無視して、自分の守備範囲や落下地点の予測やフェンスとの距離などを計算しつつ捕球に向かっていると思います。この間たぶん走りながら落下地点に移動しますので、現実には結構画像はブレているはずですが本人的にはあまり違和感を感じていないのではないかと思います。

このような目の使い方は「動物」としては結構自然なもので、例えば屋形船に乗ってエビ天のしっぽを放り投げると海鳥が飛行しながらその放物線を予測しつつクチバシでナイスキャッチということは普通に起きているわけです。「何かを追いかける」時にはこのような目の使い方をしているのではないかと思います。

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ピント開放(監視)型

「追いかけ」型とは対照的に、この目の使い方ではどこかにピントを合わせると言うよりも、景色全体を見るような目の使い方になります。例えば獲物を狙うライオンが草原全体を見渡しつつ、ほんのわずかな草の揺れや獲物のツノとかを察知するというような見方です。基本的には静止画像を見ていて、その中で動くものに対して「監視」をするような目の動きになります。重要な事はこの場合、観測点は「固定されている」ということです。

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TGMで推奨するところの「見る」

TGMではいくつか「見る」ことの重要性を説いている箇所があるわけですが、「両手をモニタリングしようとするのではなく、「クラブヘッドを操ろう」とする意識を持つ事は大変に危険(5-0-1)」としながらも、2-J-3では「アドレスルーチンで意識したルートをクラブヘッドが通るように、クラブヘッド残像を確認する」と言っているわけです。で具体的にはこんな状況だと。

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よって言っていることを整理すると、

①両手の感覚が大事であり

②両手がどのへんを通っているかは体感的に把握し

③結果ヘッドがどのように抜けるかはアドレスや素振りで確認し

④それを再現するように本番ストロークを行う

と言うことになるのではないかと思います。

 

で、この2-J-3の記事を訳しているときに思ったんですけど、

そんな冷静に「クラブヘッドの残像確認」って出来んの?

ってことですよ。

私は出来てませんでした。今でも練習場では意識してやってますが、本番ラウンドだとまだどうしてもボールに意識が行ってしまいます。やっぱりライとか、きっちりコンタクトしたいと考えると「ボールを打ちに行く」という感覚がしゃしゃり出てくるわけですね。

もうおわかりだと思うのですが、この「ボールを打ちに行く」感覚が発動するほど、上の目の使い方で言うところの「追いかけ型」が発動します。すると

①ボールに意識が行ってそれ以外の情報がぼんやりする

②アタマがつっこんでフォローが大きく取れなくなる

③両手の位置に意識が取れなくなる

④クラブヘッド軌道なんて全然把握出来ない

となります。

ちなみに上の図のようにクラブヘッド軌道が確認出来て、なおかつインサイドアウトにヘッドが通過出来ると、不思議とどれだけフェースを開いて打つ意識でもストレートからドローボールになり、アウトサイドインだとどれだけフェース閉じてもスライス軌道で飛距離も出ないという現象が起きます。

 

よってゴルフの時の目の使い方は、他の多くの動くボールを打つ球技とは異なり、「監視型」の目の使い方をしており、そのためのカメラも固定されているのではないかということで、もしかすると「ビハインド・ザ・ボール」とか「アタマが動かない」とかってそれで説明出来るのではないかということですね。

検証を進めるために、次回はツアープロがどのような「景色」を見ているかと検証したいと思います。

 

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立ち方、歩き方(その2)

前回の記事ではゴルファーとしてのバランスを考える上で、最適な「立ち方」について考察しましたが、今回は「歩き方」です。実は先週の金曜、土曜と新潟県長岡市で開催された「ヨネックスレディース」の観戦に行ってきたのですが改めて思うこともあるのでその辺もふまえて書きます。

昨今ウォーキングがブームな事もあり「歩き方」で検索すると結構な記事が出てきます。ランニングよりもヒザへの負担が少なくダイエットにも効果的だということには賛同するのですが、どうも気になる表現をちらほら見かけます。

それは「かかと着地、大股で、腕を振って」というものです。

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これですね、結構な自信を持って断言しますが、

絶対止めた方がいいです。

まぁ、一言で「なぜか」を言ってしまうと、こんな歩き方しててもし路面が凍結してたらどうなります?

絶対転びますよね。

それも前足が前方に滑っていくような転び方になりますので最悪の場合後頭部を打ってしまう可能性すらあります。「下が滑る状況であれば転ぶ」という歩き方がアスレチックであるわけがありません。ゴルフで言えば「斜面からボールを打とうとすればかならず体勢を崩す」と宣言するのと同じです。

またカカト(ってほぼ骨)を地面にぶつけるような歩き方ですのでカカトだけではなくヒザにも悪いはずですし、太ももの裏の筋肉で地面をたぐりよせるような不自然な動きになりますのでいろんな故障の原因になることが考えられます。腕を振ること自体は悪いことではないですが、そうなると上体にチカラが入って肩甲骨が持ち上がって来たりしないでしょうか。

ではどういう歩き方が正しいと私が考えているかについてです。

基本は「立ち方」の姿勢

前回の記事の「立ち方」が歩くときの全ての基本になります。特に「肩甲骨を後方、下方に下げておく」「アゴをひく」「丹田にチカラを入れて背骨が反るのをふせぐ」が重要ですが、上級者になったらさらに「おしりと太ももウラの肉を内側にねじる」をしながら出来るようになると最強です。やってみれば分かりますが歩くたびに腹筋が刺激されるので日常が筋トレになります。

真上から踏む

かかと着地大股のイメージを持つと、身体の重心のはるか前方を踏む形になりますが、そうではく着地時点ではすでに重心が前脚に乗っているような着地が理想です。路面が凍結しているときは「真上から踏む」ように自然と歩いているはずです。階段の上り下りで「かかと着地」を意識することはないはずです。身体をアスレチックに動かそうとすればするほど、つま先側より着地するイメージになるはずです。

足音がしない

足音がどういうときにするかと言えば、カカトを地面にぶつけたとき、あるいはその後足のつま先側が地面をひっぱたくときに大きな音をさせます。どちらも身体に大きな負担になりますので止めましょう。つまりできるだけ足音がしないような歩き方が理想です。究極は「抜き足差し足」ですが、あれを自然にやるくらいのイメージでいいかもしれません。

蹴るのは後ろ足

歩く以上前に進むための推進力が必要ですが、この歩き方で推進力となるのは

後ろ足で地面を蹴るチカラです。

よってもしこの歩き方で凍結した地面で滑ったとしても、滑るのは後ろ足であり、重心は既に前足に移動しているので転ぶことはありません。「おっと」ってなってその一歩が前に進まないだけです。安全です。

イメージはハムスター

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何言ってるんだこいつはと思われるかも知れませんが、こういうネズミとかハムスターがカラカラ回すおもちゃありますよね。この中を二本足で立って歩いて、なめらかにこの車輪を回すようなイメージで歩くのが良いと思います。かかと着地大股ではたぶん回せないはずです。

 

効果・効能

すんごく運動になる

どんな人手も最低1~2時間くらいは立ったり歩いたりしていると思うのですけど、この立ち方、歩き方をすると、

ものすごくエクササイズ効果高いです。

腹筋しながら歩いているようなものですから。たぶん最初の一週間くらいはバタンキュー(死語)でぐっすり眠ってしまうくらい疲れると思います。この疲れはもちろんたっぷり運動をした後のタイプの疲れです。

劇的に体脂肪が減る

私の場合もともと15%くらいなんですが、現在では10%前後になっています。体重はあまり変わっていないのでその分がバランス力を高める筋肉に変わっているのではないかと思います。

腰痛にならない

そもそもの目的がこれだったわけですが、腰痛の最大の原因は身体が歩行などで受ける衝撃を腰の背骨の一点で吸収するように酷使させていることが最大の原因ではないかと思います。この立ち方歩き方ではそもそもの受ける衝撃を減らすだけではなく、ヒザ、腰、首などのショックアブソーバーを全て機能させることになりますので腰の負担を大幅に軽減させることができます。

 

さらに言えば立つ、歩くという動作は一日における練習量の多い動作ですので、ちょっとした心がけで割とすぐに習得することが出来ます。そうなると座っているときでも肩甲骨を後ろに下に置いておく意識が出てきますし、「良い姿勢」でいることがむしろラクに感じられるようになってきます。

 

話は戻って先週のヨネックスオープンの件ですが、観戦していて思ったのは女子プロゴルファーでも上記のような「立ち方、歩き方」を意識している、あるいは指導されてきている事がハッキリわかるタイプと、わりと無頓着な、そうではないタイプの選手がいるということです。やっぱりこのブログに再三登場している森美穂選手ですとか

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愛くるしいけど性格はサバサバという噂        (C)ALBA

 

新鋭の松田鈴英選手などは

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凛としていますが性格はド天然という噂       (C)ALBA

 

本当に普段の立ち方、歩き方の所作が美しい選手だと思うんですね。この二人の共通点はともに微乳スリム美人女子プロであるということだけではなく、福井工業大学付属高校の出身ですが、もしかするとそういう指導を行っているのかも知れません。

「いや、それ単におまえの外見上の好みだけの問題だろ」

というツッコミが聞こえてきそうですが、まぁそういう側面もなくはないんですが、むしろこの立ち方、歩き方が美しいと「外見も2~3割増し」に見えると言うことが最大の効果ではないかと思うのですね。

誰だってこの選手カワイイとかカッコイイとか言って応援に行って、その選手がイカリ肩でドスドス歩いていたり、ポケットに手を突っ込んでガニ股で昭和のチンピラみたいな歩き方していたらイヤでしょう。

もしこのブログを読んでいただいている方でジュニアゴルファーの育成に携わっている方がいたら、この姿勢、歩き方、普段の所作というものを注意深く指導してあげて欲しいと思うのです。このブログに書かれていることが全て正しいとは限りませんが、ゴルファーにとっての文字通り「良い姿勢」とは何かを日常的に考えることはとても大事なことだと思います。

 

そういえばデシャンボーまた勝ったんだね。おめでとうっ(雑)

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(C)ALBA

 

f:id:kellogg2005:20180602171749j:plain森美穂選手にサインもろたよ~


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