ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。

The Golfing Machineへの疑問

さて新たなステージへの突入でございます。

 

ここんところ記事更新をおこたっておりましたが、決してバーンアウトしたわけでもなく、ネタ切れしたわけでもなく、ずっと本文のリンクの整備や一部リライトなどを行っておりました。リンクの整備が終了したことで、本文中の全ての参照箇所にジャンプ出来るようになりましたので(それを愚直にやっているとなかなか読み進めないのも事実ですが)、いちおうホーマー・ケリーの意図に沿った日本語版TGMが完成したものと思っております。

実は翻訳作業中は、もちろん全ての箇所の翻訳が終わっていないこともあり、特に最初の方は参照箇所の内容理解が不十分なまま進めて来ましたので、あらためて自分の書いた記事を参照も含めてじっくり読み進めていきたいと思う今日この頃でございます(自己愛が半端ない)。

今後の内容についてはネタ切れどころか書かなければならないことが多すぎてどのような構成、順序で進めるかをずっと考えていたくらいでありますが、一般的なブログにありがちな「過去の記事が埋もれる」ことがないよう、カテゴリー機能を上手く使って記事や情報を整理していこうと思っております。そもそもこのブログは単に私の歴史的興味(もあるけど)よりも、単純に私が「ゴルフが上手くなりたい」という動機から始まっておりますので、TGMがどれだけツッコミどころが満載の書物であるとしても、それがゴルフの技術向上に役立たないのであれば何の意味もございません。これ以降の記事ではTGMに書かれている内容をより細かく検証、分析していくとともに、具体的な現代のゴルファーの技術的事例や、練習方法なども含めて考察をしていくブログにしてきたいと思っております。

なぜかアクセスのほうは(記事を更新していない)最近のほうが増加傾向にありますが、本文が完成したこと(ってそんなの知る方法もないけど)、あるいは先週のPGAの試合でブライソン・デシャンボーが活躍したことなども関係があるかもしれません。とはいえゴルフブログというジャンルの中で本ブログがバズるほうのポジショニングとは対極にあることは間違いありませんし、今後もそのスタンスは変えるつもりはありません。ひたすらマニアックに密教的に古今東西の書物をあさりながらゴルフというスポーツの本質を追究していきたいと考えております。

 

で、そうした考察にうつる前に整理しておかなければならないことは、改めてこの「The Golfing Machine」という本を評価する上で、全文翻訳してもスッキリしないいくつかの疑問点についての仮説検証なのでございます。というのは第一章「雑記(1-H)」において

TGMで極限までの簡潔さを追求したのは、膨大な量の情報が一冊のハンドブックにまとまっているという利便性を優先したからである
よってそこに発生する様々な疑問、質問、あるいはそれに答えるためのより細かい説明などが必要になるであろうが、それは本書とは別のものとして展開され、それは永久に続いていくと思われる”

上記の通りそもそも説明不足で議論の元となることを意図的にやっていると言うことなのでありまして、それは公認インストラクター諸君が解決していくというビジネスモデルなのだという見方もありましょうが、公認インストラクターの間でも本文の解釈は人それぞれ結構ちがっているという噂でございますので、つまり様々な疑問について「なんでそうなっているのか」を個人が考えることが修行になるのだという考えで書かれている書物っぽいのでございます。というわけでまず以下基本的な疑問について考えたいのでございます。

1. "Star System" って何じゃい

この本が"The Golfing Machine"という名前になる前、つまり最初の名前は

"The Star System of G.O.L.F. (Geometrically Oriented Linear Force)"

だったそうなのでございまして、それじゃ何だか分からなすぎるので"The Golfing Machine"というよりコンセプトのわかりやすい名称に変えたということでございますが(TGMものがたり その3)、この "Star Sytem"って何なんでしょう?

一般的にはスターシステムって、例えば手塚治虫漫画の悪役は必ずランプさんとか、ヒョウタンツギが出てくるとか、複数の作品でアイコン的なキャラクターを使い回すことのようですが、あるいはスター(恒星)のシステムなので「恒星系」と考えることも出来ますが(太陽系ならば"Soler System")、要するになんなのかさっぱり分かりません。

2. 章や内容の並びがおかしくないですか

まぁこれも言わずもがなですが、序文のところでこの本を読み進めていく「順番」というのが書かれているわけですが、「じゃあ最初からその順番で書いとけよ」というツッコミが世界中から寄せられているわけでございます。

さらに私がブログ化していくにあたっては、その順番で読んでもやはり苦痛でしたので、第九章のゾーンから始めていったわけでございます。

3. コンポーネントの番号の付け方がおかしくないですか

これも上と同じような話なんですが、例えばゾーン1のコンポーネントが全部で6個ならば、1番から6番という具合に番号ふるのが正常な神経の持ち主の行為かと思いますが、極めて不思議なナンバリングになっております。本文(7-0)を読みますと「おおよその発生順番もしくは選択の順番」ということですが、だとするとヒンジアクション(10番)がフィックス(8番)の後だったりとか、本文に書かれている「ヒンジアクションはあらかじめ選択決定されている」という内容と整合性がとれないわけです。

4. "Sustain the LAG"ってつまるところどうすればできるんですか

この"Sustain the LAG"という言葉はTGM系コーチの間では手紙の最後に添えるなど、挨拶代わり、あるいは合い言葉のような存在なわけで、ベン・ドイルさんのホームページからもそれが象徴的な言葉だった事がうかがえますが、実はTGM本文中の具合的な記述に関しては、3-F-7-Bの「クイッティング」と2-M-1の「基本的なパワー」にでてくるのみで、要するにインパクトを通じてラグを保ち続けるようにということのようですが、それだけ重要な言葉のわりにはその達成条件や達成方法ついて詳細な説明があるわけではありません。

5. 全体像が見えなさすぎる

翻訳でも触れましたが、ベン・ホーガンの「モダンゴルフ」はベン・ホーガンという完成形がまずあって、それはどのような手法で行われているのかという構成なので説得力があるわけですが、TGMでは個々のゴルファーの行き着く先が明示されておりません。わずかに第十二章にスインガー・ヒッターの推奨コンポーネントがあるのみで、基本的なスタンスとしてはトータルモーションの完成は自分でやってくれということでございます。個々のコンポーネントにはバリエーションが存在する以上その考え方を否定出来るものではありませんが、せめてどのような順番や優先順位でコンポーネントを決定していくかというようなロードマップのようなものがあればもっとわかりやすいのにと思う今日この頃でございます。

 

まぁ上記のほかにもいろいろございますが、あるいは「TGMの認定コーチのプログラムを受講すれば全てスッキリするんだよ」という可能性もなくはございませんが、少なくとも確かなことは、TGMはアメリカ人であるホーマー・ケリーによって英語で書かれた書物ではありますが、多民族国家アメリカにおける英語の基本的なルールに則った英文あるいは表現方法であるとは到底言いがたいのであり、且つそれを意図してやっているということであります。

 

ではこのホーマー・ケリーというのは何者なのかということ次の記事以降で考えていきます。

 


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