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ベーシックプレーンとヒンジング(その2)

とりあえず前の記事からのヒンジアクション続きだよー

クラブフェースをしっかりと「スクエアである状態に長く保つ」事を意識したヒンジモーションは、インパクトにおけるフェースの方向性をコントロールすることに役立つのじゃ

パターは視覚的にその状態を確認出来るように作られている唯一のクラブと言うことになるのじゃが、それ以外のクラブについてはフェースにロフトがあったり、意図的にシャフトに対してフックフェースに作られていたり、あるいはグースネックになっている場合があるので、このスクエアである事を確認するには別の目安が必要となるのじゃ

左手首のポジションは、その信頼できる基準となるものであり、それはパッティングにおいてさえも有効じゃ

インパクトポジションにおけるグリップの状態を確認する際に、左手首がフラット(ベントもアーチもしていない)であり、かつバーティカル(ターンもロールもしていない)ということは、インパクトにおいて左手首がフラットかつバーティカルであればクラブフェースは正しい方向を向くように位置していることになるのじゃ(7-10を勉強のこと)

お主のヒンジングが正しく行われているかを定期的にチェックする事じゃ

チップショットの終わりの時点でクラブを止めてみた際、クラブは前方に45°くらい振り出された状態になるとしよう

その時のクラブのトゥがどこを向いているかというと、ホリゾンタルヒンジングではほぼプレーンラインを向いており、アングルドヒンジングでは45°ほどプレーンラインの右側を向いており、バーティカルヒンジングではプレーンラインに対して90°、つまりリーディングエッジがプレーンラインを垂直に横切るようになり、フェース面はほぼ真上を向くようになるはずじゃ

重要な事は、これら各ヒンジアクションのベーシックプレーンに対して、フラットレフトリストがバーティカル(垂直)な方向に位置しているという事じゃ

「過度のロール」あるいは「ロールの不足」ー とはつまりバーティカルではないと言うことなのじゃが ー が発生した場合、これは二重振り子の下の方の棒(スウィングル)であるクラブが、上の方の棒(ハンドル)である左腕のラインから外れているということになり(2-Kのスケッチを参照)、あらゆるタイプのクラブヘッドスローアウェイを引き起こす事につながるのじゃ

練習スイングと常に同じ「リズム」でボールを実際に打てるようになるまで、この位置関係の再現性を高めることが出来るよう練習をすることじゃ

違いがあるとするならば、それは常に「リズム」の問題じゃ

リズムのカギとなるのは、第三アキュムレーターじゃ(6-B-3-0)

上で言っておるドリルに関して言えば、後ろに45°、前に45°のストロークをするなかで、両手と第三キュムレーターは、三つのヒンジングのポジションにおいて、その位置を回転させるわけじゃが、それによって「クラブヘッドの位置」がそれぞれどのように異なるのかをしっかり確認出来るようになるまで練習をすることじゃ

つまり重要な事は、どのヒンジアクションを採用するかによって、第三アキュムレーターがそれぞれのヒンジアクションでどの程度クラブヘッドの移動させるかは変化するということじゃ

デュアルホリゾンタルヒンジアクションは最長のクラブヘッド移動をなし、デュアルバーティカルの場合に最短となる

このことは、7-10において議論されておる「各ロールの特徴」にも同調するものであり、正しいリズムを作り出すために間ならず実行されなければならぬ事じゃ

上記のドリルを第三アキュムレーターをゼロにして行う(6-B-3-B)場合、これはどのラグローディング、あるいはヒンジアクションを採用しようとも、クラブヘッドの移動はアングルドヒンジングを採用した場合と同じになるのじゃ

よって意図的に第三アキュムレーターをゼロにすることは有効なのじゃが、意図せずにそうなってしまうことは壊滅的な結果となるのじゃ

ペースに関しては2-P-0も参照し、6-B-3-0も関連して勉強することじゃ

リストアクションをヒンジアクションで代替しようとする場合(7-10)、ヒンジングは一つの、ゆっくりとしたトップからフィニッシュにかけての「スウィベル(左腕の外旋)」のような感覚となる

一方で、スウィベルを瞬間的に行う事で正しいヒンジアクションの感覚を達成しようとするため、リリースのインターバルは速くなる可能性がある

しかしこの急激なスウィベルがインパクトにおけるクラブフェースのアライメントを不正確なものにする可能性があるため、インパクトにおうては極力スウィベルをしないようにしているプレイヤーもおるほどじゃ(3-F-7-B7-20を参照)

おいらの勝手なヒンジアクション考察

どういうときにどのヒンジアクションを採用したことになるのかは、上の45°くらいのチップショットのドリルの記述を参照してもらうとして、そのフェースの動きをどういう状況で採用するのかを考えるとー

まずTGMではヒンジは左肩に付いてるって言うけどねー、実際には身体の使い方の意識でヒンジアクションは変わるんではないかと

たとえばよく「パッティングは肩の動きで打つ」みたいなことを言うんだけど

http://tom49.com/archives/1761

下半身の動きも上体の動きも使わないで、両肩と両腕でつくる三角形(パットの時は五角形でもいいけどね)をそのまま前後に振り子させるとバーティカルな動きになると思うのねー

で、上の肩の動きと、下半身の動きをナシにして、前傾した上体をねじって戻すとたぶんクラブは背骨を軸にしたプレーンの上を動くと思うんだけど

こうするとアングルドヒンジングになって

下半身で後ろ向いて前向く動きを入れるほどホリゾンタルヒンジングになるよねー

で、爺も言ってるとおり、バーティカルヒンジングではクラブヘッドの移動量が少ないということは、つまりプレーンもスティープになるので「上から入れやすい、球を上げやすい、バックスピンをかけやすい、飛距離は出しづらい」ことになって、ホリゾンタルになるほど「シャローに入れやすい、球は上がりにくい、バックスピンはかかりづらい、飛距離は出しやすい」ことになって、アングルドはその中間の性格になると思うよー

でこれらの特徴を踏まえて使い分けをしていくわけだけど、大事なことは意識して使い分けられるようになるまで、基本的にはチップショットから練習して、最適なフェースコントロールが出来るようにするのが早道ということなんだと思うよー

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