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初心者育成のカリキュラムと注意点について

まぁちょっと機会がありましてついでなんで記事にしてまとめますけど、私自身がゴルフ始めた頃なんて

・主に7番アイアンだ

・ボール見ろ

・フィニッシュまで振り切れ

・カラダで打て

とかむちゃくちゃ抽象的なことだけ言われてあとは気合いでボール打ってたわけですが、まぁ私の場合は一応体育会系なものでそれでも手をマメだらけにしながらなんとか歯を食いしばって打ちまくったわけですが、イマドキの若者なら「なんかゴルフって手が痛いスポーツなんですね。じゃいいですー」とかなって辞めてしまうということもあり得るのかもと。で、そんだけ頑張って打っても弱っちぃスライスしか出ないわけです。まぁそこからグリップかぶせて持つかフックグリップにするか思い切りアーリーリリースしてヘッドを間に合わせるかして、飛ばねーわチーピンするわで大変なことになって、なんかめんどくせースポーツだなって印象を持ったまま100も切れずにあーでもないこーでもないしてる方が大半というのが現状ではないかと思います。

「これではいかん。やっぱちゃんとスクールで習おう」という人はまだいいのですが、ほとんどの人は「動画でも見よう」とかなってサカナ突きだGGだとか始めてしまってきっといろんな事が起きてしまっているのではないかと。

で、ゴルフィングマシーン的に初心者がどうすればいいのかは第十二章にはっきり書いてありまして

12-5-0 基本的な要件ゆっくりと、スムースな動作で、上および後ろへ、下および外へ、上および内へ、双方向に同じだけの距離をできる限り継続して練習を行う事じゃお主の「ベーシックモーション」は、アングル、ペース、リズムおよびポスチャーが常に同様の特徴を発揮できるよう注意深く調整するように選択されたものでなければならず、そこにぶらさがっているストロークコンポーネント群が、意図せぬ理由によってそれらの特徴を代替してしまう事がないようにすることで、お主の「定理(Constant)」として機能し続けるのじゃ(3-F-5-1)1. ...
べーシックモーションのカリキュラム - 非技術的かつ簡易化されたもの - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!

要はこの章に書いてある、ステージ1のベーシックモーションからやっていくしかないわけです。そもそもゴルフィングマシーンではゴルフの本質は「バランス」「リズム」「ステイショナリーヘッド」と言っておりますので、第十二章でもアプローチくらいの振り幅でまずはバランスの取れるボディの姿勢と、ストロークを行うための基本的なアライメントを習得せよと言ってるわけです。おそらくそれは正しいのですが、これを忠実に実行すると初心者の場合「最初の一〜二時間はボールなんか打てると思うなよ」みたいな話になりますので、ほとんどの場合教える側も「まぁとりあえず何球か打ってもらって致命的なところから直していくか」みたいになってしまうのかと。だって「今日はまず1回目なのでボールは打ちません」って言ってもやっぱ習う側は打ちたいですからね。まぁそんな事情を抜きにしてあくまで理想型の初心者カリキュラムについて考えてみます。

バランス

まずこれいきなり大問題なのが、アメリカのPGA見たあとに日本の女子ツアーみてていつも愕然とするのですが、

「この女子プロ、歩き方が、ヘン...」

という選手が結構いるわけです。まぁPGAの選手とかはみんなバスケとか野球とかアメフトとかアメリカの花形スポーツでもトップレベルだったけどいろいろ総合的に考えてゴルフのプロでもやるかみたいなバケモノ揃いなので、身体能力もバランス感覚も優れているに決まってますし、そうなるとアスレチックにバランスの取れた歩き方を出来ていないプレイヤーはいないわけです。でも日本の女子プロとかって「マジでおまえゴルフ以外のスポーツ何もできねーだろ」みたいな歩き方してる選手が結構います。まずバランスを整えるには立つ姿勢と歩く姿勢ってクソ重要だと思うのです。

立ち方と歩き方

これについては以前に記事にしましたのでご参照ください。

バランスが取れていると言うことザ・ゴルフィングマシーンでは「およそどのようなスポーツでもそのパフォーマンスはバランスを保つ能力とほぼ比例する」と言っておりまして、例えば大谷翔平選手などは投げても打っても本当に態勢がきちんと保持されているというか、「ああ、これがバランスが良いと言うことのなのだろうな」とつくづく思うのですが、「バランスが取れている」ってどういう状態なんでしょうね。TGMの用語集を見るとBalance(バランス) 例 - フラダンサー 機械的    - 相反する力同士が全ての力を相殺してしている状態...
立ち方、歩き方(その1) - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!
前回の記事ではゴルファーとしてのバランスを考える上で、最適な「立ち方」について考察しましたが、今回は「歩き方」です。実は先週の金曜、土曜と新潟県長岡市で開催された「ヨネックスレディース」の観戦に行ってきたのですが改めて思うこともあるのでその辺もふまえて書きます。昨今ウォーキングがブームな事もあり「歩き方」で検索すると結構な記事が出てきます。ランニングよりもヒザへの負担が少なくダイエットにも効果的だということには賛同するのですが、どうも気になる表現をちらほら見かけます。それは「かかと着地、大股...
立ち方、歩き方(その2) - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!

ポスチャー

実は海外の文献を見ますと、アドレス時の注意点で、スタンス(足の向きやスタンスの広さ)についてはいろいろ言及があるもの、ポスチャーについては結構おおざっぱな説明が多いです。有名どころから引用しますと、モダンゴルフでは

とかいってますけど、これ要注意なのが、

日本人がやると、なんか、違くね...?ってなるんですよ。ちなみに外人の場合は...

わかりますかね。この違い。外人は「では、いまから動きます」みたいな感じがするんですけど、日本人の場合はもう本当に座っちゃってると言うか、「もう動けないでしょそこからじゃ」みたいになることが多いわけです。これたぶん骨盤の向きが原因で、普段の姿勢や歩き方が骨盤後傾だとこうなるわけです。そして日本人はこれが多いです。治し方は、肩甲骨を下げて胸郭を後傾させると骨盤は前傾になります。まずこの状態作ってからアドレスの前傾にしないと外人ぽくなりません。まぁ浴衣とかは日本人的な立ち方や歩き方のほうが似合うのですけど、ゴルフは海外のスポーツなので海外的な姿勢と歩き方にした方がたぶん良くて、自然と出来てる場合は少ないので以下の動画でも見てモデルになるつもりで普段の生活から鍛えるしかありません。

アドレス姿勢

それ以外のアドレスの姿勢についての注意点はまぁモダンゴルフにまとまってる感じでよいのではないかと。

動いてみる

で、この姿勢を意識したまま動き出せるかどうかなのですけど、いきなりクラブ振るのではなくてまずはサッカーボールでも投げてみればいいと思います。ラグビーのパスみたいな。これもモダンゴルフですけど

リズム

で、同じようにまずはパターとかを振り子で振ってみるわけです。

そしてなんかぱっと見できてるようならば

アーネスト・ジョーンズのメソッドで、パターといっしょにヒモの先におもり付けた何かを振ってもらいましょう。これでパターのヘッドとおもりを同調して動かせるようであればある程度ヘッドの重さからリズムを習得出来ていると考えて良いかと。

ステイショナリーヘッド

これも古典的ですが、足許に鏡でも置いて、常に自分の顔が映っている状態で上の練習をやってもらいます。

慣れてきたらクラブをショートアイアンとかに変えて、ヒモのおもりはなくしてP3くらいの高さのハーフスイング素振りをみっちりやりましょう。

このくらい出来るようになってからやっとティーアップしてグニャグニャシャフトのアイアンでも打ってみるかということになります。

やっぱり「三つの本質」を意識してもらうまでにこのくらい丁寧にやると一時間や二時間はかかると思うのです。

で、それからやっとグリップとかフラットレフトリストとかになるので、ずいぶんまどろっこしいと思うわけですがこの部分が土台になるので、ここすっ飛ばしても結局戻ってくるハメになると思うのですね。

三つの本質だの三つの必須事項だのについては以下の動画もご参考にしていただいて、ついでにチャンネル登録もよろしくお願いいたします。

https://youtu.be/GJHbDTjVkxc

 

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