サイトアイコン 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!

マシーンの準備とポジションニング

7-8 フィックス(マシーンの準備)

ゴルフのストロークには一つの機械的な原理が存在する - すなわちインパクトにおける各コンポーネントの正しい位置と方向性じゃ

プレリミナリーポジションニングにおいて注意深く判断および決定をなされるとしても、この方向性をないがしろにしているのであれば、そこには何の意味もないのじゃ(3-F-58-08-2)

今ひとつ明確に定義しておかなければならぬことは、10-9-Bの場合を除き、インパクトの状態は、アドレスのそれとはクラブシャフトのアングル以外は同じではないと言うことじゃ。もっとも重要な一つの違いについて取り上げるならば、アドレスにおいて左手首はベントしているが、インパクトではそうではないということじゃ

従い、精密なグリップの位置や方向というものはインパクトのポジションを基準として決定されなければならぬ

次に、左肩の位置は、インパクト時はアドレス時よりも高くなっておるので、ゴルファーはそれを考慮した上で、正しい左肩とボールの距離になるようポジションを取らねばならぬ

インパクトのポジションを明確に個別のものとして扱うさらなる利点は、ゴルファーにとって、インパクトにおいて達成しなければならないものが何であるかを明確にするという事じゃ

これは単に漠然とクラブフェースの方向を整えると言うことではなく、全ての一つ一つのコンポーネントがどのように連携して動作するかという関係性の調整に他ならぬ

そしてこの「フィックス」の動作こそ、正しいコンポーネントの関係性、あるいは正しい「感覚」を呼び起こすことに慣れるための練習の機会なのじゃ

これら「フィックス」をマインドの中で行う事をより、できるだけ精密に行うことが重要なのじゃが、とりわけその意識の中心は「両手の動き方」にある

この両手は、必ず左足のつま先の近くに出現、あるいはカバーしなければならないのであり、決してボールの近くではない。従い、10-810-9において要求されておる場合を除き、ボールと両足の位置関係を変えると言うことはあっても、両手はあくまで身体の中心に位置するべきなのじゃ

アドレスと、フィックスの間を何度も前後に動かして、はっきりとその関係性が「見える」ようになるまで続ける事じゃ。この違いこそが、「ボールハッカー」と「プロ」の違いと言えるのじゃ。はじめの内は結果が伴わないとしても、この努力を怠ってはならぬ

例外なく、投入したパワーと、出力されるパワーの比というものは、インパクトにおける手の位置に完全に依存しているのじゃ(フラットレフトリスト - 2-G9-2)(関連して4-D-16-Eも勉強のこと)

それぞれのフィックスの分類における条件について付け加えるならば、フィックスとは選択されたストロークパターンのコンポーネントの集合体であり、そのようになるべくして組み立てられた全体としての存在であるということじゃ

こういうボールを打ちたい→こういうインパクトになると思う→こういう立ち位置、こういう手の動きでストロークしようと思う→こういうグリップになるだろうなぁ

みたいな感じになるのが良くて、「ラフだからこのボールを絶対クリーンにヒットしよう」とかってのは良くないフィックスって事みたいだねー

7-9 アドレス(マシーンのポジショニング)

厳密な言い方をすれば、アドレスというのは、プレイヤーがそのバックストロークを始動する直前のあらゆるポジションの事を言うのじゃ

フィックスと同様、アドレスは選択されたストロークパターンのコンポーネントの集合体であり、そのようになるべくしてなるよう組み立てられたものじゃ

歴史的、あるいは基本的には、左手首はベントし、右手首はフラットであり、クラブフェースとクラブシャフトはスクエアであり(両手を身体の中心に置いている)、体重は両脚にほぼ均等にかけられており(2-J)、首の付け根から下の背骨はまっすぐになっており、ウエストのあたりで曲がってしまうことがないようにする。曲がった竿よりもまっすぐな竿の方が回転を制御しやすいのじゃ

背骨まっすぐにしようとし過ぎてウエストが反っちゃうと腰痛になるからねー(体験済み)下腹部にちょっとチカラいれて反らないようにしてあげるといいかもよー

スタンス(10-5)に対するボールの関係性は、プレーンライン、プレーンアングル、およびフライトパス(7-10)によって決定されるが、選択されるパターンおよびそのパターンに特別な目的がある場合は変化することもあり得る(2-N)

アドレスを用いるにせよ、インパクトポジション(10-9)を用いるにせよ、スインガーは「スイング」のモーションをセットアップしなければならず、ヒッターは「キャリー」のモーション(10-19)をセットアップしなければならないが、それらはラグローディングプロシージャ(7-191/2/3)の要件を満たしていなければならぬ

特別な目的がないかぎり、アドレスポジションはインパクトポジションではあり得ない(4-D-1を参照)

アドレスとは、重心が移動する方向の中心に存在する流動的なポジションであり、クラブシャフトと右前腕がオンプレーンであることをキープするのをもっとも簡単に行うためのポジションであるのじゃが、これはシャフトと右前腕がスタートアップ(ストロークの始動時)においてプレーンライン上のほぼ同じ位置を指しておるからじゃ(関連して2-G2-J3-F-59-2を勉強のこと)

字ばっかだとつらいねー

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