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飛ばしの仕組み - ステップ5「パワーパッケージリリース」

6-M-0 リリースの種類の違い - 概要 -

「リリース」とは、パワーパッケージに搭載されておる全てのパワーアキュムレーターを解放に向けて作動させる引き金であり、あらかじめ予定されたインパクトに向けて、すべてのコンポーネントをふさわしい状態にさせることじゃ

全ての練習は、この「真実の瞬間」を習得するために費やされるべきじゃ

ダウンストロークが進んでいく中で、トータルモーションが必要とする各コンポーネントの動きに注意を払い続けることに集中せねばならぬ

そしてその動きの連鎖は極めてスムースにインパクトから直接フィニッシュまで(少なくともフォロースルーまで)、一縷のよどみもなく流れていくものでなければならぬ(12-3)

6-M-1 ダウンストロークの順番

ダウンストロークにおける、各ストロークコンポーネントのリリースの順番は、本質的には遠心力によって支配されておる

ラグを持ったコンポーネントによる「追い越し動作」は、そのコンポーネントが「まっすぐな状態」を達成した瞬間に終了し、それは直近のタイミングで先行するコンポーネントに追従して行われる

ストロークの「中心」と「アキュムレーター」は、順番に動き、オーバーラップして動き、互いに強調し、引き金となり、プレイヤーの理解と技術が許す限り倍加されていく

しかしクラブのスイング半径(6-B-0)は、クラブヘッドに最も近いコンポーネントが「ラグを失った状態」になったところで終了する

ストロークの「中心」は足、もしくは足から最も近いコンポーネントから始動し、その順番は、膝、ヒップ、両肩、両腕、右肘、左のリストコック、そして(もしくは同時に)左手のローテーションとなる

最大のパワーを達成するためには、(右足、右肩を除く)全てのコンポーネントがボールに対して照準を合わせるポイントに到達する、あるいは通過する状態になるまで(6-B-1-C)リリースを遅らせることを可能にするポジションをとることによって達成される

これねー、読みようによっては右足と右肩はタメないですぐにリリースっていう風にも取れるけど、たぶん逆で、右足と右肩は最後までリリースしないってことだと思うよー

そうすることによって各アキュムレーターは「まっすぐな状態」に向けて、おそろしく速い速度で動くかなければならなくなるのじゃ

全てのコンポーネントは、インパクトを迎えたじゅうぶん後までラグ、およびドラッグ(引きずっていくチカラ)を失ってしまうべきではないのじゃ(6-H-0)

パワーアキュムレーターのリリースの順番は、#4、#1、#2、#3じゃ

どのアキュムレーターが採用されておるにしろ、この順番はやや重なる、あるいは同時に発生するということはあっても、順番が入れ替わると言うことはない

「よん、いち、にー、さん、よん、いち、にー、さん、やっぱり決めた、ハトヤに決めた

いとうにいくならハットーヤッ

電話はよいふろ(4126)」

あっ、4、1、2、6 だったよー

ってこのCM知ってる人はもう中年かもー

重なることが増えるほど「押し込むチカラ」を強くするのであり、重なりが減るほど「速度」を増すということも覚えておくのじゃ

車で言うとポンポンギアを上げていくと最高速度に早く到達するけど、ギアを引っ張った方がパワーが出るみたいな話だねー

6-N-0 リリースのタイプ

リリースには二つのタイプがある。すなわちオートマチックリリースノンオートマチックリリースじゃ。さらにこれらはリリースポイントの違いによって細分化されるのじゃ(10-24)

これら二つのタイプは以下の点で異なっておる

1. オートマチックリリースは構造的にリリースが引き起こされるのに対して、ノンオートマチックリリースは意図的な筋力による操作でリリースが引き起こされる

2. オートマチックはエイミングポイント(6-E-2)に両手を運ぶのに対して、ノンオートマチックの場合はインパクトの位置(視覚的なチェックポイント)に両手を運ぶ(3-F-5)

3. ノンオートマチックの場合は「打ち始める」動作が発生しうるが、オートマチックの場合にはそれが発生しない

10-24ではさらなる詳細について解説をしておるでの

ダウンストロークにおけるリリースの発生が早ければ早いほど、クラブヘッドおよび両手のリリースアークは、大きく、長く、ゆっくりとしたものになる

基本的な条件が同じであるとするならば、距離を求めるためにより速いハンドスピードを求める場合には、マキシマムトリガーディレイによる、短く、素早いアークを作ることが必要になるのじゃ

これには角速度、すなわち一秒間に、角度として何度動くかという速度が関係しておる

角速度はねーウイキペディア見るとよくわかんなくなるけどねー、要は360°/秒って角速度だと、一秒間で360°、つまり一回転ってことで、実際の速度は廻ってる物体の長さによって異なるってことだよー(長いほど実際の速度は速いよー)

リリースからインパクトにかけては、左の肩、あるいは左の手を中心にして考えた場合、ものすごい量の角運動が発生しておる。その際のクラブヘッドの移動時間(90°動くのにかかる時間)が仮に倍になれば、移動率は半分になることになる(2-P7-23)

ハンドスピードが同じであるならば、リリースアークが小さければ小さいほど(つまり、エンドレスベルトのプーリーの径が小さいほど)、右肘は速く伸ばさなければならなくなり、レバーアッセンブリーのエクステンション(2-P)も、「追い越す動作(6-F、#3アキュムレーター)」右肘が完全に伸びきる前に素早く行われることになる

これらは全てエンドレスベルトの移動率には影響しないことじゃ

なんかややこしくなってるけどねー

ドライバーみたいに飛距離を求めるならば、なるべく腕や両手の移動距離を少なくして(プーリーを小さくして)、その分角運動はしずらくなるから抵抗は受けるんだけど、なるべくリリースを遅らせて一気に解放するような打ち方の方が合理的だということだよねー、いわゆるナチュラルアンコックがどうたらみたいな話だねー

でもアプローチみたいに、柔らかく正確性を出したいような場合だったら、プーリーを大きくして(腕や手をしっかり移動させて)あんまりタメとかを作らない方が安定しそうってことだよねー

もはやフルショット=スインガー、小技=ヒッターってことで決まりじゃんって話で実際のゴルフもほとんどそうなってる気がするんだけど、もう少しリリースの話は続くよー

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