6-G-0 ハンドモーション

全ての動きというものは、ボールに対して「両手」をどのように運ぶかに意識を集中させることにかかっておる(クラブではなくてな

どうも見ておると逆のことをしておる輩が多いようじゃが、これこそまさにゴルファーのゲームが崩壊してゆくかしないかの分岐点になっておるのじゃ

対症療法は、意識すべきことに意識を集中し直すということじゃ。すなわち両手とクラブヘッドラグフラットレフトリスト、およびプレーンラインじゃ(2-0)

困った時は「3つの必須事項」に立ち返れと言ってるのねー

「よく教育された手(Educated Hands)」は、まちがったヒップ、あるいは肩の動きを補填することが出来るが、それはあくまで部分的なものじゃ

クラブヘッドスローアウェイが間違ったプレーン上で発動した場合、パットやチップショットで非常に広範囲な不具合を引き起こすからの

また意図しないプレーンラインのシフトの量が増えれば増えるほど、方向性のコントロールが曖昧さを増してゆくのじゃ(2-J-3)

というわけで、クラブヘッドを操作するのではなく、手を操作することでボールを打つ事が出来るようになれば、ストローク崩壊の危険に陥る可能性は限りなく少なくなっていくのじゃ(4-D5-0)

6-H-0 カリキュラム

まぁ「よく教育された手」とは言っても、何を教えればよいのかわからぬうちは教育の仕様がないからの、以下のカリキュラムに沿って修行を積むのじゃ

A. デリバリーラインの阻害を避ける(2-J-3)

両手の通り道をしっかり確保するってことだねー

B. 「打ち始める」ことをやめる(スナップリリースを使用する場合)(6-N-0)

「ふんっ」とか「ドルアッ」ってしないってことだねー

C. 全てのストロークにおいて「両腕がまっすぐな状態」に向けてストロークを行う(8-11)

両腕がまっすぐになるのは、インパクトのちょっと後だよー

D. 左手首が甲側に折れないようにすること(4-D-16-D)

E. ヒッターの場合は以下に習熟すること(10-19-A7-19)

1. アングルドヒンジング(7-10)

2. 同時リリース(4-D-0)

3. グリップローテーション(7-2)

4. シングルリストアクション(10-18-C-2)

5. アクティブライトエルボー(7-20)

6. フィックスドラグプレッシャーポイント(10-11-0-3)

7. ラジアルアクセラレイション(10-19-A)

8. アックスハンドルテクニック(6-F)

9. スロースタートダウン(6-B-1)

10. アングルオブアプローチ(2-J-3)

F. スインガーの場合は以下に習熟すること(10-19-C7-19)

1. ホリゾンタルヒンジング(7-10)

2. 順番リリース(4-D-0)

3. プレーンラインローテーション(7-2)

4. スタンダードリストアクション(10-18-A)

5. アクティブレフトリスト(7-20)

6. ローテイティングラグプレッシャーポイント(10-11-0-3)

7. ロンジチューディナルアクセラレイション(10-19-C)

8. ロープハンドルテクニック(6-F)

9. クイックスタートダウン(10-23-C)

10. アークオブアプローチ(2-J-3)

そのまんまカタカナにしてるだけだからなんか必殺技の応酬みたいになってるけどねー、正確に「ヒッターとスインガーの違い」を説明しようとすると上のコンポーネントを全部理解して実践出来たときってことになるんだと思うよー

6-J-0 解釈と応用

パワーパッケージデリバリーとは、サークルデリバリーパス、あるいはストレートタイプのデリバリーパスを活用することに他ならぬが、それら操作は、あらかじめ予定されたストロークパターンに応用するためにプレイヤー独自に解釈されていなければならぬものじゃ

この文章短いけど含蓄があるなーと思うのはねー、なんというかTGMの概念である「幾何学から感覚を得る」っていうことそのものだと思うのねー

f:id:kellogg2005:20170310134911j:plain

結局クラブを丸く振るということは、それを持ってる手を丸く振るということでー

でも上の写真の青いドーナツは

f:id:kellogg2005:20170314174348g:plain

緑の矢印の方向に背中側から見れば、たぶんヘッドを動かしたい方向に直線に見えるよねー

結果として発生する動きは両手を丸く動かして、直線軌道をしっかり作ると言うことだけど、スインガーやヒッターとか、ラグの管理とか、出したい球の種類とか、いろんな状況に合わせて「どうデリバリーすれば目指した結果(ボール)が出るかは、プレイヤーの解釈の世界」だということだと思うよー

6-K-0 ピボットストロークデリバリー

もしピボット(身体の回転)に重点を置くストロークをするのであれば、パワーパッケージはボディのターンとの関係の中に位置づけられるので、ボディゾーンと独立した両腕の動きというものは、ピボットの要求があるまでは発生してはならないのじゃ

したがい両腕のモーションは(それがボディと独立した性質のものであるかないかは別として)リリースのトリガーが発生する(10-20)まで、一定で継続的なデリバリー動作(10-19)となるのじゃ

おおっ、TGMにみんな大好き「Body Turn」という言葉が出てきたよー

「両腕は何もしません」「でんでん太鼓」とかよくありがちなレッスン表現とちょっと通じるものが出てきたねー

6-L-0 ノンピボットストロークデリバリー

もしピボット主導のスイングを行わないのであれば(ただしゼロってことじゃないよー)、両腕のモーションは、できる限りボディの動きからは独立して、リリースポイントに向けて即座に進み始めることになるのじゃ

この際、ヘッドが垂れ下がる、つまり想定したプレーンよりもヘッドが下を通過しないように、スローなショットなどを観察して習熟する事じゃ(2-N)

ゼロピボットストロークの例外については10-12-Dを参照じゃ

またこの際、通常の場合に比べてボールを十分後方に置くことじゃ。さもないと右腕が「すっぽ抜ける」ことがあるでの

この説明がこのステップ4の「デリバリー」にあることからも明らかなようにー

1. 手の動き(フレットレフトリストとかターンとロールとかラグプレッシャーポイントの管理とかが習熟していて)

2. 手の通り道(デリバリーパス)がしっかりきっちり確保されていて

ってのがTGMで言う「よく教育された手」ってことだと思うんだけど、それがほぼ無意識に出来るようになったくらいの状態であれば

3. ボディ主導で意識的な両手のうごきを抑えたショットが可能になる

ってことだと思うんだけど、いわゆるちまたの「ボディーターン」って言葉って、あまりにも1と2を(特に1)すっ飛ばしすぎだと思うんだよねー

で、歴史的には

・小柄な日本人はボディ全体を効率よく使わないと飛ばない

・これまでの日本式の打ち方は全部手打ちでした

みたいなボディターン(善)リストターン(悪)みたいな超単純化された二元論になって、みんな身体開いてスライス打っててそれをステアリングでごまかしてるっていうのが現状じゃないかなー

たぶん1と2を習熟するだけで基本的にはまっすぐ飛ぶはずだと思うんだけどねー

単純化ってこわいねー

これでやっとステップ4は終わりだよー

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事