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両手によるモニタリング

5-0-1 モニタリング

両手はストロークにおけるすべての感性の司令塔なのじゃ

ストロークが完成形に近づくにつれ、両手を通じてつま先からクラブヘッドまですべての状態を事細かに感知することができるようになるのじゃ

逆に言えば、どんな悪い状況に関するフィードバックを感じることも、またそれに対して良い修正を加えることも両手を通じてでしかすることはできぬ

技術的なノウハウや練習量にかかわらず、「教育されていない手(Unedcated Hands)」はすべてを無に帰す

ヘッド、シャフト、フェースのクラブの三つの要素(1-K)は、両手を通じてモニタリングされる。決してそれらを直接モニタリングしようとしないことじゃ。両手はそれらよりかなりゆっくり動くからの、モニターすることも相当簡単になるのじゃ(2-K)

手を教育するためのまず第一歩は「見る、見る、見る」じゃ(3-B)

もしストロークにおける方向性に違和感を覚えたならば、クラブフェースの向きを確認したりする代わりに、両手の動きをモニタリングすることじゃ

基本的に、特にダウンの開始におけるクラブヘッドのラグとプレーンラインの関係性(クラブヘッドと身体の関係ではない)は常に両手を通じてコントロールできるということを知るべきじゃ

ダウンにおいて右のヒップがクリアーになっていないことは、即座に両手の正しい通り道を阻害し、カット軌道(シャンクを含む)を誘発する

練習でもラウンドでも、すべてのショットを両手を通じてモニタリングし、精度を高めるのに役に立つ情報を蓄積し、いつでも検索できるようにし、おぬしの「マシーン」の「コンピューター」の機能を最高性能にするべくアップグレードしていくのじゃ

ちなみに太字になってるとこはねー、原文では大文字で強調してるところだよー

この文脅迫状みたいで気持ち悪いよー

モニタリングとは「気づき」じゃ。すなわちあらゆる目的における、あらゆる要素の位置、状態、方向を「感性」や「フィードバック」をもとに把握することじゃ

もしおぬしが目の前のコーヒーカップを手に取るとき、そこに両手の感覚を実感することは難しいかもしれぬが、目隠しをされたとしたらどうじゃろう?両手から伝わる感触を頼りにするしかないじゃろう

実はゴルファーも同じ問題を抱えておる。ゴルファーはボール見ておらねばならんからのう、クラブを見ることはできんのじゃ

試しに目隠しをしてクラブを振ってみると良い。そしてそのとき、クラブヘッドに意識を集中させるか、あるいは両手から得られる情報に意識を集中させるかを比べてみると良い。実はこの「クラブヘッドを操ろうとする意識」は大変に危険なものなのじゃ

よって「両手をスイングし、両手をモニターする」ことを学ぶのじゃ

これねー、おいらも「あっ良いアイデア」だと思ってねー
だってクラブ振るよりクラブ持ってる両手を振った方が簡単だしー
テニスとかでよくそういう意識でラケット持たないで素振りとかするしー
でもねーなぜかクラブ持つと同じように振れないんだよねー
それがなぜなのかは、いろいろ細かい理由があると思うけどねー
たぶん第6章で出てくる「ラグ」が原因だよー
それがわかればクラブもラケットやバットと同じように振れると信じてるよー

あるものはクラブを握っただけで、ほとんどの必要な情報を収集し、ストロークをイメージできるという。すなわちラグプレッシャーポイントからのフィードバック、そしてデリバリーパス(6-E)、デリバリーライン(2-J-3)の必要事項(7-23)などの情報じゃが、それはもはや無意識に両手によるモニタリングができるほど「両手が教育された」者のみが言えることじゃ

デリバリーパスとデリバリーラインは両手によってモニターが可能じゃが、さらに言えば、これらは右前腕の動きをトレースするのじゃ

インパクト前後での両手の動きは、(スクエアなショットであれば)プレーンラインと平行なだけでなく、シャフトは右前腕と同一平面を、トレースするように動くのじゃ。ということは右前腕に遅れてシャフト、ついでクラブヘッドが付いてくるので、早い話が右前腕をきっちりモニターすることでクラブヘッドの通り道も管理することができるのじゃ

えーそうなのーって思って適当に「ゴルフ、インパクト」で画像検索するとー

モーガン・プレッセル

ポーラ・クリーマー

ルーク師匠

ロリー・マキロイ

確かに「右前腕とシャフトはインパクト付近では同一プレーン」なのかもしんない(適当)

このことが分かっていれば、右前腕をレーザー製造機、右手のプレッシャーポイント#3をレンズとしてレーザービームを照射して、そのビームがなぞったプレーンをクラブヘッドが降りてくるような感覚になるぞい(4-D6-J-0)

なんか爺のたとえ話って逆にわかりづらいんだよなー

右前腕がオンプレーンであればクラブシャフトもオンプレーンは正しいのじゃが、シャフトがオンプレーンなら右前腕もオンプレーン、なわけではないからの

そして右前腕とシャフトが、ダウンをスタートした時点でオンプレーンであることをモニターしなければならんのじゃ

両手によってコントロールされたピボットの反対は、ピボットによってコントロールされた両手じゃ(10-24-F)

この方法では基本的な幾何学、物理学的要件を満たすことが難しい。すなわち幾何学を物理学が凌駕してしまう「力によって決められた方向性」の状況になる。これは極めて正確性を欠く動作であると同時に、クラブヘッドスルーアウェイを誘発しやすい

ピボットによってストロークをリードするというのは、要するに両手ではなく、ピボットをモニターしなければならなくなり、ダウンのスタートにおいて右前腕ではなく右肩のターンに注意を払わねばならなくなるじゃろう

この方法で正確なストロークを行うには相当のコツが必要というか、議論の余地のあるところじゃ

少なくともクラブヘッドが両手を通じてではなく、直接モニタリングされるとなると、時系列が崩壊するはずじゃ。もし両手でしっかりとモニターを行っていれば、ピボットが両手をコントロールするということは無くなるはずじゃ

このパートの文章すっごくモヤモヤしててほんと難しいんだけどねー

実はベン・ドイルさんは「両手の教育が重要」ということは同意してたんだけど、両手が教育されきった上級者は最終的にボディゾーンによるリードになると言っていて、そこは爺とベン・ドイルさんで最後まで意見の分かれるところだったらしいよー

「やっぱ身体だよ」「いやワシは手じゃ」ってフェチの話じゃないからねー

いわゆる上級者にありがちな「両手は何もしません」的なやつは上級者編としてー

とりあえず初級編としては、

(1) 両手がどこにあってどのように動いているのか

(2) その際プレッシャーポイントにどのような力感を感じるか

(3) その結果どのような修正、あるいは反射的な動きが生まれたか

をナイスショットした時もミスショットした時も注意してモニタリングすると、練習の効率は上がる気がするよねー

カットしたースライスしたーって時に、もっとインサイドにあげて外に振っていくっていうのは、たぶんヘッドモニター発想で、両手の通り方とか動かし方でどうにかしていこうってやった方が、両手の教育は進むだろうねー

これで4章と5章が終わって、主に手の状態についての説明は終わったと

で6章はいよいよTGMの基幹的な理論の「パワーアキュムレーター」と「ラグ」にまつわる、要するに「どうやったら飛ぶのか」って話なんだけど、難度もE難度くらいになってくるねー(F難度はプレーンの話)図がねーし、ページ数あるし

でもそっちからやんないとゾーン2がかなり意味不明になるから頑張っていくよー

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