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ピボット - スイングの中心たる三脚

それでは24の各コンポーネントの詳細について説明していくぞい。第7章では各コンポーネントの主要な役割、そして第10章ではそのコンポーネントのバリエーションについて説明しておる。よって7章と10章を交互に見ていくのがわかりやすいじゃろう

まずはストロークの土台となるゾーン1(9-1)のコンポーネントから順に見ていこう

ピボットとは、ストロークのプレーン上に遠心力を発生させる円運動を作り出すための、いくつかの中心を活用する動作じゃ。であると同時に、身体やクラブを前後に動かす際に発生する幾つかの関節の曲げ伸ばし、およびそれに伴って発生するウェートシフトを通じてバランスを制御する動作を言う。バランスが制御できているということは、方向性も確保できているということで、それが出来ていないピボットはピボットとは言えないのじゃ

いきなり難解だけど、1-Lの図を見ると、まず支柱は一本でがっちり安定してるんだよねー。でも人間の体の構造上クラブ振ってバランスを保つにはそれなりのスタンスの広さとか、二本の足への乗っかり方とか以外と複雑な動作があって、それを「いくつかの中心」という言葉で表しているのかなー

あとウェートシフト(Weight Shift)って言葉ねー。これねー、まぁ「体重移動」っていう訳し方が一般的なんだろうけど、そう訳すとどうも誤解を招く気がするんだよねー

「体重移動」ってなんか上の写真みたいに「全体重」を思い切り後ろにかけて、前に移動させるっていうイメージを持ちはしないかとー。でもってそれがパワーの源ですっていうイメージが強いんだけどー

TGMでは、ゾーン(9-0)で言っているように、パワーってパワーアキュムレーター、つまりゾーン2の「腕」で作るもので、ゾーン1はあくまで土台なんだよね。どれだけ力強く振っても、全体のバランスはビクともしないってのが理想的なのであって、身体の前後の揺さぶりでパワーは発生しないという考え方なんだよねー

ケリー爺の文章見ると、ウェートシフトするから飛ぶんじゃなくて、飛ばす動作をすればするほど強度のウェートシフトが発生しないとバランスを保てないというふうに言ってると思うんだよね

逆に言うとパワーがへなちょこなのにウェートシフトマシマシにするとバランスおかしくなるんじゃないかなーと思うけど、飛ばしたいって人ほどド派手に身体ゆするよねー

まぁ「重心移動」でもいいのかもしんないけど、だったらGravity Centerじゃないとやっぱ不正確だしねー

というわけで「ウェートシフト」でいくよー

ピボットはパワーアキュムレーターを発射台に乗せるためのトレーラー、あるいはヒッターが右腕を力強く押し出す動作のバックアップじゃ(6-B-1)。あるいはスインガーが左腕を旋回させる際に「角速度」を供給するための力強いローターなのじゃ(6-B-3)

そしてピボットは両手、両腕の動作と連結することにより、ベーシックなヒンジアクション、つまり左手首がフラットでバーティカル(4-0)である状態を三つのヒンジアクションに変化させる源でもあるのじゃ

ピボットはゾーン1、つまり肩、ヒップ、ひざ、足コンポーネントから構成される動作じゃが、ピボットと言う言葉はゼロ(つまりピボット量なし)からフル(思いっきり前後にピボット)までのいずれの状態にも使う言葉だと覚えておいてほしい(6-M-1)

また実際の動作としては、プレーンアングル(10-12)とスタンスラインバリエーション(10-5-0)との組み合わせで使用されるものじゃ

いずれにせよゾーン1というのは三つのゾーンの中でも最初にして最も基本的なゾーンだということは覚えておいてほしい(2-09-01-Lの1と2)

ストロークのコンポーネントしての「ピボット」という言葉は、すべてののピボットにまつわる動作がしっかりと、配置、調整されているストロークのパターンにおける、「度合い」と「方向性」を示すものだと定義されるべきじゃ

そしてピボットとパワーパッケージのコンポーネントは、ダウンストロークに先立ってデリバリーライン、あるいはプレーンラインと平行に移動するのじゃ

よっていきなりヒップターン(7-14)からダウンストロークを始めると右肩、および右ひじがボールに近くなりすぎて、結果としてフェースが開いたままインパクトをむかえる傾向が強まるということも覚えておくのじゃ

デリバリーラインってのはクラブヘッドの通り道で、プレーンラインってのはまあ飛球線の延長(スクエアスタンスの場合)ってことでいいと思うんだけどー、この二つはストロ−クしてる本人からは平行に見えるってことで、ピボット動作と腕の動作もダウンストローク前に平行に移動させるべき。。。。つまりバンプとかそういうことを言ってるのかなー

TGMっていきなりこう言う「えっ?それさらっと言ってるけど重要じゃね?」って記述があったり、「いやもうくどいんですけどその話何回目ですか」ってのがあったりでとまどうんだけどー

でなんでヒップターンからダウンストローク始めるのは危険よって話を唐突にしてるかというとー、たぶんこの本をDISってるねー

(C)ベン・ホーガン 「モダン・ゴルフ」 ベースボール・マガジン社

おいらの指写ってるけどねー

ベンちゃんはスイングの始動は腰の回転から始まるってのを強調してて、これ現在の「下半身リード」という言葉でも受け継がれてると思うのだけどー

これどう見てもスライスすると思うんだよねー

ベンちゃんはもともとフッカーで、フェード打つためにいろんな工夫したらしいけど、もともと下半身と手首強靭で右のページの状態からでも体が逆Cの字にならずに思い切り振り抜けるみたい

でもこのベストセラーの、特にこのイラストについては全米でスライスする犠牲者が続出したらしくて、商売上手なレッドベターさんは「モダン・ゴルフ徹底検証」の中で「イラストだとそう言ってるけど、実際のベンホーガンは腰回す前に前方に並進運動してますからー。アマがこれマネしてこんな右肘引きつけて打ったらスライスしか出ませんからー」って言ってるねー

モダンゴルフは全編イラストで作ってあって、それがまた味があっていいのだけど、ケリー爺に言わせると「対フック克服マニュアル」らしいから気をつけてねー

レッドベター社長の本もあわせて読みたいねー

 

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