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第二章 ゴルファーは二重振り子である(その3)

やっと春本番、国内女子ツアーも開幕です。

我らが天然焼き肉女子(?)の松田鈴英選手は初日首位発信、その後も悪天候のなか最後まで上位でふんばり再び最終日最終組で廻りましたが惜しくも今回は初優勝なりませんでした。いいんですよ。飛ばしてパーオンしてれば5回に1回くらいバーディとれますから。デシャンボーメンタルで頑張っていただきたいものです。

にしても腕と脚が去年より二回りくらいたくましくなっています。たぶん普通の体調であれば予選落ちは少ないと思うので毎週3日~4日競技というスケジュールの中で、しっかり体重や体調を管理しながらスケジュールをマネジメントしていくことも今年の課題になるのでしょうね。

そして先週、私はフィリピンはセブ島に行って参りました!初海外ゴルフです。

想像を遥かに超えて

・メシがウマイ

・物価が安い(ゴルフは安くない)

・気候がさわやか(虫がいない)

・英語がキレイ(ほぼ違和感なく通じます)

・清潔

・人々が活気に満ちていて人当たりがとてもいい

などなど感想は書ききれない位あるのですが、小出しにセブ島ゴルフ他の魅力をお伝えして行ければと思います。長期滞在すればするほど国内旅行より安くなります。

では何の脈絡もなくSPSの続きです。

二本のスポークが同じ中心の周りを同じ角速度でスイングされる代わりに、手首がヒンジとして機能することで、少なくとも理論上は、上方のスポーク(ここでは両腕を指す)が、インパクトに際して下方のスポーク(ここではクラブを指すが、非常に簡略化されたメカニズムであるため実際のゴルファーのクラブとは状況が異なるのだが)に最大限のパワーを伝達することが可能になるのである。

ここで我々は、二つのレバーの中央がヒンジになっている2レバーのシステムに到達した。「上方のレバー」と我々が呼ぶものは大まかに言ってゴルファーの両肩および両腕に相当し、「下方のレバー」はクラブに相当し、それらの中央に位置する「ヒンジ」と呼ばれるものはゴルファーの両手もしくは両手首に相当する。

このヒンジは「自由に」可動するが、二つの特徴を有している。一つ目は、このヒンジはあくまでも同一プレーン上を可動するということであり、これによって上方のレバーはトップ(とはおおまかにゴルファーの上胸の中央付近となる)において固定された回転軸に沿ってスイングされることとなる。第二に、このヒンジはいずれの方向にも90°以上の曲がり角度にならないようにする、備え付けのストッパーが内蔵されている。このことは実際のゴルファーがトップ(もしくはそれ以外のどのような状況でも)その手首を甲側には90°以上曲げられないことに対応している。これ以降、この2レバーシステムについて考察を進める際は、常にこのストッパーが存在しているものとして考えるようにして欲しい。

2:2 上図は2レバーシステムを二つのポジションから比較したものである。このようなモデルでは、上級者のゴルファーが行っているのと非常によく似た効率的なスイングを行う事が可能である。「固定された回転軸(Fixed Pivot)」はゴルファーの両肩の間に位置し、一つのプレーン上で可動するように「フィックス」されており、このことは上方のレバーに相当する両肩と両腕がこの固定された回転軸によって保たれたプレーン上でスイングされることを意味している。また下方のレバー(クラブ)はヒンジ(両手首)を中心としてスイングされる。ストッパーは二つのレバーがジャックナイフのように折りたたまれてしまうのを回避するためのややしなやかな素材で出来ているクサビのようなものと考えて欲しい。このストッパーはゴルファーがその手首を甲側には90°以上曲げられないことを表している。

このシステムは実際にはどの程度精密に動作をするのだろうか。一般的なゴルファーのバックスイングのトップに相当するポジションから、この二つのレバーを始動させる場合、下方のレバーは上方のレバーより90°ほど折れ曲がって後方に位置し、ここからシステム全体を上方レバーが固定されている軸のプレーンに沿ってスイングをしたとき、発生する事象は以下である。

ストッパーがジャックナイフ状に折りたたまれることを回避しつつ、90°程度に最大限折り曲げられた状態を保持し、上方のレバーのスイングが開始されたとしても下方のレバーはその角度を維持したまま追従して動く。

しかしスイングが開始してまもなく、遠心力が下方のレバーを外側に放り投げる作用が働き、上方のレバーに追いつこうとする動作が発生する。その間上方のレバーから発生する運動量が効率的に下方のレバーに伝達され、その運動量はとりわけ最も先端の部分、すなわち実際のゴルファーで言えばクラブヘッドの部分に伝達されることとなる。

二つのレバーの間に発生している反応としては、このプロセスは、下方のレバーが外側に振り出されてその速度を増している間に、上方のレバーを自動的に減速させる作用を発生させる。

図2:3ではなぜこのような事が起きるのかを説明している。この作用は、物理学の法則としてよく知られている「角運動量保存の法則」が発生している好事例であるのだ。

TGM的な説明を読みたい方は以下の記事もどうぞ。読みづらいけど。

二重振り子の法則 3Dインパクト二重振り子の法則TGM教ではねー、3Dインパクトというのがあってねーインパクトでヘッドは・前に・下に・外に向かった状態で迎えないとだめだと言ってるのねーでもう一つやたらにページ割いて説明してるのが「フレイルの法則」ってやつでねー「フレイル」って「殻竿(からざお)」ってものらしいけどねーフレイル君こんな風に使って脱穀とかに使うものみたい要は棒二本を鎖とかヒモとかで連結してひっぱたく道具みたいヌンチャクとかー、あと釣り竿で仕掛け遠くに飛ばす仕組みとかも同じ原理だと思うん...
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