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第二章 ゴルファーは二重振り子である(その1)

あらかじめお断りしておきますが、こっから先はとってもTGMの第一章、第二章と内容が似ております。

そして恐縮なんですけど、本章では「ゴルフ=二重振り子」と言っております。このブログにはこれまでも「ゴルフ 二重振り子」というワード検索でお越しいただいた読者様が結構おられます。

でもSPSで意味するところはデシャンボーであれ笠りつ子であれモー・ノーマンであれ、程度の差はあれ「ゴルフスイングは二重振り子でありそれ以外はない」ということになります。

なので「二重振り子のゴルフスイング」という表現は、上記の等価式を代入しますと「ゴルフのゴルフスイング」となって何も言っていないのと同じになってしまいます。単なるグチです。

 

第二章 ゴルファーは二重振り子である

 

 貴殿にとって最適と思われるゴルフのスイングを発見しようとする場合、その着手にあたっては二つの方法がある。一つは時の最高のプレイヤー達のスイングを分析し、それらのスイングにおいて共通していることが何であるかを確認し、そうした要素から個々のスイングに必要と思われる側面を結集させて行く方法である。我々はこれを

「経験主義的メソッド」と呼ぶ。

 

 もちろん、これまでのところ、またおそらくこれからも、完全に完璧なスイングというものを達成した人物が存在するわけではない。もし誰かがそれを成し遂げているならば、少なくともグリーンに乗せるまではミスをしないゴルフが出来ると言うことになる。しかしゴルフがプレイをされてきた長い歴史のなかで、そして数多のスタイルが試行され、その時代の最も成功しているプレイヤー達によって推奨されて来たメソッドは、実現可能な最も有効なメソッドであるように思えるが、結局のところプレイヤー個々の異なる肉体や筋肉の構造、またその気質において完全に同一なスイングをもたらす結果には至っていない。

 

 「最も効率的なスイングおよびボールの打撃のメソッド群において、共通している要素は何なのか」という問いを投げかけたとき、その答えは少なくとも非常に効率的なスイングの骨格にはなり得るだろう。そして次に「それら共通の動作や筋肉の活動が、ゴルフにおいて有効であるのは何故なのか」という問いに進む事が出来る。

 

 しかしこの段階において「経験主義的」アプローチは苦境に立たされることになる。まず第一に、純粋に制限を設けない場合、このトライアンドエラーの手法は時間がかかりすぎる。また第二に、より大きな問題として、例えば上述の第二の質問に対する答えを用意できるためには、ゴルフスイングで発生している基本的なメカニクスや動作についてある程度の理解があることが必要となるため、それがない状態では「経験主義的」アプローチは現実的とは言えない。

 

これコンサル業界とかでよく聞く笑い話なんですけど、「企業の成功法則」を探すために、成功している企業の共通点をいろいろ洗い出していったら、

 

成功している全ての企業は自社ビルを所有しているという事実が判明した

→よって成功法則その1は『自社のビルを保有することだ』

 

という結論になっちゃったんだけど、いやそれって

 

成功している企業だから資産が蓄えられた

→よって自社ビルを購入できた

 

ってことじゃね?因果関係逆じゃね?

って失敗に陥らないようにしようねってことなんですが、そのためには大局的な視点や知識が必要ってのは多いに納得出来る部分です。

最近のゴルフ雑誌とかでも「地面反力」「地面を蹴って飛ばせ」とか地面地面うるさいんですけど、

 

ストロークのパワーが増えるとダウンストロークで下方面にかかる圧力も強くなる

→地面を強く蹴り返さないと立っていられない

 

ってだけだと思うんですけどね。上半身側のスイングのパワーない人が地面蹴っても空中に飛びあがるだけだと思うんですけどね。日本人は下半身ネタ大好きですね。

 

 研究のスピードを最大化し、また発生している要素群の基本的な効果やその必要性について理解するためには、純粋に革新的な科学的取り組みを必要とする。これを「原則論的」アプローチとしよう。

 

 人体は非常に複雑なマシーンであるために、プレイヤーがボールに向けてクラブを振るという動作をシンプルに比較検討するには、人類のゴルフのスイングは必要以上に複雑なものとなっている。より単純化して考えるために必要なことは、「良いゴルフスイングで必ず発生していなければならないもの」が何であるかを突き止める必要がある。ここでは前章でまとめられている実験の結果判明した事実群が役に立ってくる。

 

 次に行うべき事は、スイングにおける動作やレバレッジなどの効果のうち、プレイヤーが自分の意のままに行えるものについて詳細な観察を行う事である。

 

 これら二つのことを行う事によって、純粋に科学的な見地からの「理想的なゴルフスイング」のコンセプトを構築出来る事になる。

 

 この方法では人体を、いくつかの構造的な特徴や、パワーを発生させるための特定のレバレッジの機能を備えた「マシーン」として認識しているわけだが、これだけでは観測や実験によって判明した事実群を「スイングのための理論」として関連づけるには自由度が高すぎる。

 

 よって「経験主義的」「原則論的」の二つのアプローチのコンビネーションを用いること、すなわち二つのアプローチによって得られる結果を比較していくことが、最も早期に、また現実的な結果をもたらす研究プログラムの進行の手段と考えられる。これら二つの手法において相互に効果が確認できる場合、我々はゴルフスイングについての理解を二つの側面から理解していくことが可能となる。

 

 これがG.S.G.B.の科学者達が、理想的なゴルフスイングの科学的コンセプトを構築するための、研究行程の計画にあたっての基本的な出発点となっている。彼らの「原則論的」アプローチを進める上で、スイングにおいて必要な機能が何であるかをより詳細に研究すると、大まかには以下三つの事が必要であると結論づけられた。

 

スイングの原則論

良いゴルフスイングには以下三つが必須である。

 - スピード

 - 正確性

 - 再現性

 

しっかし科学者の書く文章ってみんなこんなに前提が長いんでしょうか。私高校時点で数学や物理、化学から完全に離脱してピュア文系人として現在に至りますのでよくわかりませんが。

長くなりましたのでこの辺までにします。

https://www.mizuno.jp/golf/mizunopro/driver.aspx

画像は単に私が今欲しいと思っているミズノの新ドライバーのサイトからお借りしただけで本文の内容とは全く関係がございません。

 

 

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