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ただひたすらフラットレフトリストのために

今年もあっという間に12月になりました。思えば去年の11月にPCMさんからお声がけをいただいて連載をさせていただくようになって、気づけば一年。まだ出ていない今月号の記事も含めてもう五回も記事書いたんですね。

ひそかに今年立てていた目標ですが、

1. TGM翻訳ブログの完走およびTGM日本語版の刊行

まぁブログの完走は三月くらいということで見えてましたのでそれは問題なかったんですが、そこからTGM日本語版の製作を始めて、改めて本を一冊作るって大変なんだなと思う今日この頃です。それでも最終校正段階ですので予定では12月の中旬にはリリース出来そうです。クリスマスにはお届けっって感じです。*1

2. ホームコースでのBクラス優勝およびAクラス昇格

今年の四月からハンデが欲しいと思うようになって、あるクラブの平日会員になりました。平日杯の競技も7回ほどとコンペのラウンド含めてやっとハンデ出てきたんですけど、現在は17.1になりました。Bクラス優勝は成りませんでした。*2

よってこちらの目標は2019年度に持ち越しです。まぁ去年のGDOハンデが23くらいでしたので前進はしているということで前向きに考えようと思います。

で、今シーズン、つまり2018-2019シーズンの目標を立てることにしました。それは

ただひたすらフラット・レフト・リスト(FLW)です。

もうこれさえ出来ればゴルフが出来なくなってもいいというくらいの気合いで臨みます。*3

飛距離、方向性、スコアがどれだけガタガタになろうともひたすらこれだけを達成することを目標にします。健康のためなら死んでもいいというレベルのFLWオタクを目指します。

なぜかというと、昨今蔓延しているのゴルフの基本的な考え方に疑問があるからです。

ボディ・ターンという呪文に駆られてTGMでは絶対にやるなと言っている、早期のヒップターン、早期のショルダーターンを行い、手の通り道をつぶし、結果フェースが戻ってこないので後ろ倒しとか前倒しとか頑張ってなんとかフェースを戻そうとする今のゴルフ界の言論は、TGMを読む限り根本的に間違っていると言わざるを得ないからです。

それでみんなが確実にスコアを縮めている、あるいは確実に飛距離が伸びているのであれば結構なのですが、どう見てもそうなっていないと思います。

なので私は徹底的に「手の教育」を図ります。どれだけ「手打ち」と言われようが「手打ちマスター」を目指します。TGMでは「ピボットをコントロールするのは両手」とはっきり断言してますので。で、その「手の教育」の度合いが最も顕著に表れるのがFLWの達成度だと思うのです。

平日杯とかの競技見てて思うのですが、ハンデ5くらいの人でもFLW出来てないです。もうアプローチ見るとわかっちゃうんですよ。ロールして左手首ベントさせて打つ人はこういうフォロー出来なくてもっとヘッドが飛球線方向にハネあがっちゃうんです。

なのでこれが常に出来るようになれば帰納法的にハンデ5よりは上のゴルフが出来ると思うのですね。TGMの言っていることが正しいのであればです。

とは言え、私自身日本のゴルフ思想に毒されている部分が多いにあると思います。FLWは「それをすべきだと知っていれば出来る」レベルのものではありません。ゴルフストロークの様々な要因が複雑に作用しあって出来るものです。よって例によって備忘録を兼ねて、TGM的見地から具体的な目標事項、あるいは意識を書いておこうと思います。

三つの「しない」

ショルダーターン「しない」

肩を回すと開いたり左肩が持ち上がったりロクな事がありません。もう右肩がトップからプレーンライン方向(下の方向)に向く程度でいいと思います。

ヒップターン「しない」

ヒップは自分でターンするのではなく、クラブが動いた結果で「ターンさせられる」ものだと思います。

ウェートシフト「しない」

下に打とうとしているのに左側に重心移動してもあまり力学的な意味がないです。テニスのバックハンドのオープンスタンスで打つのに左に重心移動意識しないです。

せいぜい上のバックハンドのレベルで、打ち終わった後に真上から左脚に乗ってしまうレベルでいいと思います。左足がめくれるくらいだと突っ込み過ぎてピボットが乱れますし、筋肉に余計な負担がかかります。なんだったら右足乗ったままで打ってフォローでやっと左足が着地するくらいでいいと思います。

三つの「させない」

振らせない

テニス的には、グリップ側よりもヘッド側の角運動量が増えることを「振る」と言います。ボレーではこの「振る」動作は厳禁なので、よく「振るな」と言います。ではどうしているかというと、グリップエンドから押し出すようにします。ゴルフ的にはグリップエンド方向に「引っ張る」感じかもしれません。*4

クラブを振ってしまっている感覚を発生させないことが大事だと思います。

ロールさせない

クラブフェースを手で返そうとすると、クラブはアンコックしてハンドアップを発動させます。長いクラブほどこれでも打てるんですが、飛距離や方向性の安定感がなくなります。きちんとスイング出来ていればフェースは自動的に閉じるはずです。というか、フェースは返すことよりも、早期に返さない事の方がよっぽど難しいです。

アンコックさせない

ダウンでクラブフェースをアンコックしようとすると、逆にフェースが返ります。ダウンストロークが進むほど自然にコックが深くなってしまうのが理想的です。これでも自動的に適切なタイミングでインパクトまでにコックはほどけてきます。

三つの見る

ボールの後方四分球

アドレスからフォローまで左目はボールの後方内側の四分球を見るように「置かれます」。ガン見しません。目線が置いてあるだけです。

右足の上くらいの「ふところ」空間

トップで出来た右足の上空は、両手が通る場所です。ここが潰れることはほぼ破滅を意味します。よって上の目線を保ちつつ、この空間がはっきりくっきり確保出来ていることをダウン以降強く意識します。というかずっと見えてます。

アングルオブアプローチと手の通り道

ヘッドがインサイドからプレーンラインをクロスして横切っていく残像、およびその時に両手が自分のカラダを貫通するのではないかと言うくらい近くを通っていることを意識します。このときにボディがターンして上の「ふところ」空間を潰してしまうと本当に自分のカラダ(アソコらへん)にグリップエンドが当たります。

大事なことはボールの行方を絶対に追わないことです。フィニッシュでターゲット方向を向いてしまうとしても、星飛雄馬のお姉さんが木陰から飛雄馬の特訓の様子をのぞいて涙するくらい控えめな感じでお願いします。

個人的には松田鈴英選手のフィニッシュの開いてなさが好きです。*5

https://www.daily.co.jp/golf/2018/08/11/0011534072.shtml?ph=1

感覚として

右肘は懐にたたまれてくる

トップからの切り返しで「手」の動きを意識するとどうしても手にチカラが入りがちです。トップの形を崩さずに「ふところ」に右肘を送り込む、あるいは「たたむ」感じでダウンに入れるとエクステンサーアクションも維持出来て良い感じです。

右手のひらはダウンで空を向き、その後プレーンラインを向く

右手首がフィニッシュまでベントする意識だけでなく、切り返しで右肘からたたんで来ると一瞬、右の手のひらが空を向く感じになります。その後ベントを維持すると今度はプレーンライン方向(身体の前方およびやや下方向)を向きます。

左てのひらはクロール状態

これまだ実験段階ですが、インパクトに向けてFLWを維持しようとしてチカラが入ると、裏拳でインパクトするような感じになると思うのですが、このときの注意点として、左肘が真っすぐに突っ張る、もしくは左肩が上がる可能性があります。トップでしっかりとFLWが出来ている(クラブがレイバックしている)ことを確認したら、そこからクロールで飛球線方向にゴミをポイッと投げる感じで(内野手のトスみたいな感じ)スイングしてくると、幾何学的にはFLWもしくはややアーチする方向に作用するはずなのです。

最終的には思い切り脱力してグレッグ・マクハットンのように打ちたいですが、まずは多少ぎこちなくてもFLWがキープ出来るようにしたいものです。

youtu.be

こんぐらい書いとけばきっと来年はFLWのサステイン・ザ・ラグ間違いなし!
だといいなぁ。

*1:誰も期待していない

*2:2打差の3位がベスト

*3:無意味である

*4:スインガー

*5:「単なるおまえの趣味だろう」という批判は受け付けない。

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