ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。

プレーンとは何か(その1)

どういうわけか日本では全く報道の対象にならないライダーカップも終了し、結果は欧州の圧勝でデシャンボーもフォアサム二回とシングルス一回の三戦全敗という残念な結果に終わったわけですが、なぜかPGAは明後日から18-19シーズンが開幕というブラック企業のようなスケジューリングなので、引き続き注目して参りたいと思います。

 

さてこのブログではTGMの研究からゴルフの探求、またその理解の助けとしてセフィロトを使用しておりますが

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今回はついにTGMの中で最高難易度の一つであるプレーンにまつわる考察をしていこうと思います。もうこの下七つのセフィラと周辺のコンポーネントだけで上級者にはなれるはずですから。

そもそもプレーンとは何か

私なりにいろんな書物を読んできた上であえて申し上げることですが、

「プレーンの明確な定義は存在しない」

というのが私の結論でございます。

プレーンという表現の歴史

なぜそう言えるかと言いますと、そもそもプレーンという言葉をスイング論の中に初めて登場させたのはおそらくこれです。

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はい。皆様ご存知のベン・ホーガン尊師でございます。というのはこれ以前に出版された著名な本もいくつか調べてはみましたが、このように仮想の平面を用いてスイング軌道を説明するということはどうも行われていないのです。

ですがここで言っていることは非常にシンプルでございまして、要は「この板を突き破るようなスイングはイケてないぜ」と言うことだけでございます。今日、スイングプレーンという用語についてはもう少し複雑な使われ方をしているように思えますが、一体誰のせいでそうなったのかと言うことでございます。

たぶんホーマー・ケリーというクソ野郎の仕業でございます。

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ホーマー・ケリーは「インクラインドプレーン」という言葉を使いまして、早い話が「このプレーンの上をクラブが動けば必然的にナイスショットする」平面が存在すると考えました。しかしこのホーマー・ケリーが書いた「ザ・ゴルフィングマシーン」という書物では、そのほかにスイートスポットプレーンだのショルダーターンプレーンだのけっこう自由な「プレーン」が複数存在しまして、これが現在の混乱に拍車を掛けたものと推測いたします。

要は「プレーン」という言葉それ自体は、一定の軸を伴って運動する物体の、可動範囲を座標として表現するための単なる道具として使っていますので、そこに明確な定義が発生するはずがないのです。「基準となるポイントが存在する」という文言に、その「基準となるポイント(Reference Point)」の定義って何なの?と聞かれても答えようがないのと同じです。

 

「The 7 Laws of Golf Swing」でも、プレーンに関してはプレイヤーやコーチの数だけ議論があるとしながらも、「理想的なスイングプレーンとは」として「アドレスからインパクトに向けて、最も効率的かつ直接的にクラブを動かそうとするときのルートである」と大人な説明をしています。

 

「オン・プレーン」とは何か

ですが、TGMと「The 7 Laws of Golf Swing」で共通していることとして、「オン・プレーンである状態とはどういうことか」には非常に具体的な定義があります。

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これは翻訳パートで使用した画像ですが、TGMではスイング中にシャフトの先っちょもしくはグリップエンドから出たレーザーがプレーンラインをなぞっていればオンプレーンと言っています。

「The 7 Laws of Golf Swing」ではやっぱカッコいいので

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こんなイラストになっちゃいます!相変わらずカッコいい!

 

なぜこれがオンプレーンと言えるのか

まずオンプレーンのプレーンの下限を考えてみます。

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要するにアドレス時のシャフトのプレーンが下限に当たると思うのですが、常時このプレーン上でスイングすれば上の「オンプレーン」の定義は達成できますが、おそらく右腕を曲げた瞬間に板から逸れてしまうので、多分セカンダリーレバーアッセンブリーのみを使った(手首だけでスイングするような)感じかなと。逆に

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完全にアンコックして左腕とクラブシャフトが真っ直ぐになるようなインパクトを想定すれば、最もスティープな状態で「オンプレーン」の要件をクリアできます。この場合は上とは逆にプライマリーレバーアッセンブリーのみを使用する感じになります。

 

この常に同じプレーン上でクラブを動かす事にどういうメリットがあるかですが、ヘッドが常にオンプレーンなのでクラブヘッドラグでストローク挙動が乱れる可能性がないということにあります。

しかし現実的にはよほどの変態でもない限り、右肘を曲げる以上完全に同じ平面上でクラブを動かし続けるのは難しいので、トップではアドレス時よりスティープになり、またインパクトにかけてアドレス時のシャローなプレーンに戻っていくと言うことが必要になると思われます。よって常にプレーンのシフトが発生していることの方が普通と言えます。で、そのシフトが発生している間じゅうオンプレーンであれば、やはりヘッド挙動が乱れる要素が存在しないので、最もロスの少ないスイングが出来ると言うことになります。

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久々のルーク師匠:ライダーカップ副キャプテンお疲れ様でした。

 

よくある間違い

トップのプレーンはアドレス時と平行というもの。

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もし本当にトップでアドレス時のプレーンに平行なプレーンになっているとすると、グリップエンドはプレーンラインの遥か外側を指すことになるので、クラブが「寝ている」と言うことになります。「寝ている」ものはインパクトまでに「起こしてくる」事が必要になります。起こすということは、それまでのプレーンから、ヘッドを上方に持ち上げることですので、カット軌道になりやすいなどの問題が発生するはずです。

逆に言えばクラブをどれだけスティープに上げようがシャロー下ろそうが、それは「オンプレーンかどうか」とは別の議論になるということですね。スティープ(アップライト)か、シャローかに関係なく「オン・プレーンな状態」は達成できますし、逆もまた真です。

 

で、これを実際に自分のゴルフに活用するにはどーすればいーのかをずっと考えていたわけですが、一つヒントが見つかったような気がしますので次回の記事で仮説として書いてみたいと思います。

 

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