ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。

プレーンとは何か(その2)

プレーンについての考察の続きでございます。

ふと気になって本屋でゴルフ本を見てみたり動画を検索したりもしているんですが、やはりこのプレーンという概念はなかなかにクセモノです。なので用心深いレッスンプロの中にはあえてこのプレーンにまつわるお話を一切していない人もいます。なぜか。

プレーンという概念の欠点

自分じゃ見えない

TGMではReference Point(基準となるポイント)という言葉を使って、早い話が「どの辺にクラブを上げるのか」という観点からプレーンの分類をしています。別にそれはそれで構わないのですが、ただ「どこに上がってるのか」って自分では確認出来ないですよね。今でこそ気軽にスマホで撮影できたりそういうアプリもあるわけですけど、TGMの時代では自分のスイングを動画(あるいは連続写真で)撮影するなんて結構な手間だったはずですから、たぶん第三者に確認してもらうくらいが一般的だったのではないかと想像いたします。

 

手段が目的化する

これは今でもほとんどの解説がそうなんですけど、「所定のプレーンにあげましょう」という指導というか論調が多いようです。ひどいのになると「Vゾーン」なるものがあって、要は前回のブログで言うところの「上限」のプレーンと「下限」のプレーンで出来たゾーンのようなのですが、で、「そこに上げろ」と。

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そもそも上限と下限なのでそこの中に上がるしかないと思うのですが、そこから外す方法としては手首を使ってこね上げてクロスさせるか、逆にコネ下げて寝かしすぎの状態を作るしかないと思うので、それってプレーンという概念よりももはや手クセの問題だろうと思う訳です。インパクトでこのゾーン外してれば当たらないですよね。

で「プレーンに上げるには」みたいな話が続くわけですが、そういうことじゃねーだろと。私が言いたいのは

ナイスショットをするためのツールがプレーンのはず

良いプレーンで振ることは目的じゃねーだろ

ということです。逆に言えば毎回ナイスショットするならどこに上げたっていいーじゃんという話です。テニスなんかだと錦織君のコーチのマイケル・チャンなんてバックハンドはムチャクチャ低く引いてましたし、ジム・クーリエなんて野球みたいに立てて引いてましたし、それをゾーンから外れてるとかそんな指導はなかったように思います。まぁ今のテニスあんまり知らないんですけど。

 

あるべき「プレーンという概念」の姿

じゃあどういう風に「プレーン」を扱えればツールとして機能するのかの私のイメージは、野球ついでに、要するにこうパワプロがあるとすると

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バッティングカーソルの真ん中にこう線を引きまして

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そこを貫通する平面みたいなものがあって、その上をバットの重心が動いていけばセンター方向に打てますみたいな、そういう感じですね。まぁ野球の場合そこに球が来るとは限らないんですけど、ゴルフのボールは動きませんから。

ちなみに私は野球やったことはソフトボールくらいしかありません。

でも人間の本能として、上の図のように、バットを押していく方向というものがあると思うのです。そしてその軌跡を平面で表したものが「プレーン」であって欲しいわけです。仮にこれを「本能的シャフトプレーン」と呼ぶことにします。

 

本能的シャフトプレーン

こちらはリアルな野球のインパクトですが

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https://ged-bb.jp/blog/batting-pelvis

ものを振り回す以上、人体の構造上、上から見ればその動作は回転運動になってしまうとしても、なるべくバットの返り(TGM用語的にはロール)を抑えて、

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上の写真(作図能力が低いというご批判は受け付けません)のようにバットで平面を描くようにスイング出来れば、意図した方向に飛んでいく確率を上げられるということですね。

で、これは実は誰でも無意識に意識していることではないかと。そうでなければタイミングやボールを捉える位置、カラダの向きだけで方向を制御しなければなりませんが、草野球やってるおっさんがセンターフライをノック出来る現実を考えますと、そのような行為が起きていると考えざるを得ません。

丸いバットで丸い野球のボール(しかもバットの直径より大きい)をノックしてその辺のおっさんがセンターフライ打てるのに、ゴルフは小さい止まってるボールを平面でひっぱたいて何でそんなに曲がんだよふざけんなって話です。

そして上のインパクトをTGM的によく見ますと

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(1) 左手首(黄線)は真っ直ぐ(フラットレフトリスト

(2) 赤い面(レフトアームフライングウェッジ)を青い面(ライトフォアアームフライングウェッジ)が望ましい角度でサポートしている(フライングウェッジ

(3) バットと左腕はインパクトではまだ一直線になっていない(二重振り子の法則

などなどTGM的に「基本」とされるアライメント群が完璧に達成されていることに気づきます。また、ここで言っている「本能的シャフトプレーン」とは、どうもライトフォアアームフライングウェッジと同一平面なのではないかという事が分かります。

 

じゃあそれでゴルフをやってみる

つまり上のバッティングとTGMはなんら意見の相反がありませんので、これでゴルフも打てるということだと。そして「外角低めの球をセンター方向にホームラン」というというつもりで、少し本能的シャフトプレーンを斜めにして打てばきっと問題ないはずです。そして打ちますと

死ぬほどスライスします。

死ぬほどです。死ぬほど。私なんか最初練習場の一階席から二階席に打ちましたからね。今さくっと最初って書きましたけど、たぶんゴルフを始めてやる場合、本能的に打てばよほどの変態でもない限りはものすごいスライスしかしないはずなのです。なぜスライスするかというと

(1) 外角低めに届かせようとしてカラダが開く

(2) カット軌道になる

(3) フェースが思い切り開く

というよくある現象が同時多発するからですが、この現象は多くのプレイヤーにトラウマにも近い印象を抱かせることになります。そして、「やっぱゴルフは野球みたいに打っちゃダメなんだな」と意気消沈して、(主に左手首で)思いっきり手でフェースをこねて返すようになるか、あるいは極端なフックグリップ、あるいは極端なインサイドアウトのスイング、もしくはその全てを同時に行うようになります。

 

しかしここで疑問が残ります。TGM的には完璧に正しいとされていることと同じことを野球でやっているにも関わらず、なんで野球感覚で打つとスライスになってしまうのかということです。TGMが大ウソ書いてるんでなければ、野球のバッティングのコンポーネントの応用でゴルフもナイスショットが出来るはずです。

 

長くなりましたので続きます。

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