ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

リニア・フォース

新年あけましておめでとうございます。

新年早々デシャン坊の野郎がピン抜かずにパット打って話題になっているようですが二日目終わって二位タイということで結果が伴ってしまっているようで、マネして抜かないで打つ人が他にも出てきたみたいです。

本来はプレイを早く進行させることがこのルール変更の目的だと思いますが、主旨を逆手に取るということにかけては世界有数の才能を誇るデシャン坊ですから今後の動向が期待されるところです。

とはいえ、なんか悔しい気もしますけど、やっぱりデシャン坊は今年少なくとも三つ四つは勝つと思います。去年の年末のシュライナーズと今年の二日間を見てて思うのですが、もともと致命的なショットミスがほぼ出ないメカニズムでショットをしているのに加えて、繊細な感覚が要求されるアプローチとパッティングが向上してしまっているので、そんなに大叩きする要因がないと思うのです。

加えて極めてシンプルな間接や筋肉の使い方をしているので、そんなに長期離脱するほどの大ケガをすることもなさそうに思えます。

本来アングルドヒンジング(デシャンボーくらいのスティープなプレーンになるほどバーティカルヒンジングと同じになるとTGMには書いてあります)のヒッターは持ち玉フェードになるのですが、ボール位置を変えることで球筋もフック、ドローと高低の打ち分けが上手くなってますし、本人的には「こういうときはこう」という対応方法が年々洗練されて来ているのではないかと思うのですね。

あとは性格がちょっとアレと言うか、キャディの大ちゃんも「コメントは差し控える」って言ってましたけどちょっとキレやすいところがあるんですけど、そこもちょっと余裕が出てきたというか、あれだけバーディパット打てればどっかでバーディ取れて毎回67くらいでは回れると確信していると思うのですね。

四日間で25アンダーの選手がいたらしょうがないけど、20アンダーなら毎回だせるよなぁ、そしたら俺が優勝なのかなぁみたいな、とてもシンプルな状態に見えるのです。つまり成績が出ているけどあんまり神がかり的なゾーンでスーパーショットの連続で成績が出ているというよりは、「出来る事をやっているだけ」に見えるのですね。

 

新年ということで私も今年の抱負を掲げようと思うのですが、今年は

シンプルに「リニア・フォース」で行きます。

 

実は前回の記事で「GERAS」のセミナーに行ってきたことを書きましたが、開発者のマイケル・ネフが言うにはPGAの選手が考えていることは意外とシンプルで

1. バーディを狙える位置のフェアウェイにティーショットを打つ。

2. なるべく高くて、曲がりの少ない、止まるボールを打つ。

だけなのだと。

要はこれがフェアウェイやグリーンを最も広く使える方法だと言うことです。ドローのきついボールを打つと距離が稼げても、突き抜けてラフに行ってしまうとグリーンに止めるボールを打つのが難しくなりますし(実際ドローヒッターのマキロイとかは今日も何回かフライヤーしてましたね)、そもそも距離はそこまで頑張らなくても充分届くということですね。

ということはストレートから弱いフェードくらいのボールが理想になります。

そこから

1. ターゲットに対してヘッドは限りなくゼロパス(角度を付けない状態で)でコンタクト

2. フェイストゥパス(ヘッドパスに対してのフェース面の角度)は限りなくスクエア

3. クロージャーレート(ヘッドの閉じる割合)は限りなく少なめ

極端な話真っ直ぐにターゲット方向に直進するクラブヘッドがスクエアにスイートスポットでボールに当たってずーっと下降も上昇しないでそのままの状態をキープ出来るほど「良いスイング」ということになります。

つまり怪物くん(知ってるかなぁ)やルフィのように

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今年も作図のレベルはこの程度になりますことをお許しください。

こんな感じで腕がビヨーンと伸びてずっとヘッドを「直線状」に動かす事が出来れば「理想的なスイング」になると言うことです。もちろん出来ませんけどね。普通の人間の腕は伸びませんから。

でもデシャンボーのショット見てると

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https://this.kiji.is/416403176163329121

そういうイメージに見えなくもないのです。

 

ついでセミナーでは私のショットのレッスンになったわけですが、そこで言われたことは

1. ショットの間じゅう右のケツを前に出さないようにしろ

2. トップから思い切り左腰にめがけて「直線的に」クラブを振り下ろせ

ということでした。「サムライがカタナを振り下ろすように」と。

ここんとこずっとインサイドアウトのスイング軌道になっていたこと(およびセミナーで使ったクラブが軽すぎて柔らかすぎたこと)でフック傾向が強すぎるのでそれを矯正したわけですが、本人的には猛烈なカット軌道で直線的な大根斬りスイングな感覚です。しかしこの二つを意識した結果前傾が崩れずに思い切り左に振り抜けるようになったわけですが、不思議なことにこの方がゼロパス、スクエアフェイストゥパス、ロークロージャーレートになってストレートになるのですね。

 

今では数日経って、それから練習にも行きまして自分なりに消化した感想なのですが

「もしかして自分は美しい「円」軌道を作ろうとし過ぎていた」のではないかと。

ゴルフのスイングってどう見ても円運動に見えるわけですが、円運動より直線運動の方が基本的には簡単だと思います。ボクシングでフックよりストレート打つ方が簡単な気がします。瓦割るときだってたぶん真っ直ぐに拳をスクエアに当てようとすると思います。やったことないですけど。

とかく「軌道」というものを気にしがちですけど、人体は怪物くんやルフィのようには伸びたりしませんので、直線運動を行っても円運動になってしまうはずです。

1. 土台が安定していれば

2. 円運動の中心となる軸が安定していれば

3. 直線運動の発生場所が円運動の半径上で、運動の方向が少しでも外方向であれば

TGM的に言い換えれば

1. バランスが取れていて

2. プレーンの軸が安定していて(ステイショナリーヘッド)

3. エクステンサーアクションが作動していて

なおかつフェースがなるべく長い時間ターゲット方向を向くように調整されていれば(フラットレフトリスト)、たぶん望ましい結果が出るようなヘッド軌道になるはずです。

なので自分にとって望ましい「直線的なフォース」のあり方を今年は研究しようと思っているわけです。「丸く、美しい軌道で回転で打つ」という発想よりも、「あるところを決めて(フィックスして)おいて、直線的なチカラを加えると円運動になる」という考え方の方がシンプルだと思うのですね。

 

もちろん今回の記事は元PGAのプロだったアメリカ人が私のレッスンをした体験談でありまして、今現在スライス出ている方が直線的にスイングしたらもっとスライスするような気もしますので、捉え方としては「きっとどこかに使える直線がある」ということでお願いいたします。

 

話が変わりますが先月はTGMの日本語版を早速6名の方にお買い求め頂きました。深く御礼を申し上げます。

 

それでは今年も、いや今年こそ

"May The Linear Force Be With You !"