松山英樹選手も今年の初戦を迎えて、その中継を見ながら私も今年のプロジェクトを始動させたいと思います。

昨年の年末のご挨拶でも述べたとおり、TGMは日本語版の刊行をもちまして一区切りということで、新たな翻訳に取り組みたいと思いまして、今年はまず

「Search for the Perfect Swing」

に取り組みます。日本語にするとすれば「完璧なるスイングへの探求」みたいな感じになると思います。略称は「SPS」で行きます。

この本の位置づけなのですが、まず発行は「The Golf Society of Great Britain」(G.S.G.B.)というところです。

www.golfsocietygb.com

まぁ「大英ゴルフ協会」ってところで良いのではないでしょうか。

この書籍(SPS)の発行は1968年で、その後10年以上(今日にいたるまで)日本語での翻訳書籍が存在しませんので日本国内におきましては「翻訳権」が発生していない、つまりブログでの日本語での発表も自由に行えると認識しています。

G.S.G.B.が発行元ですが、そのほかの協力者としては(おそらく)有名なのであろう科学者数名と、ダンロップ、英国PGA、R&Aなどの協力のもと作られた(どっかの黄色い本とは違って)とっても由緒の正しい本です。

昨年この書籍の発行50年をPGAでお祝いしたそうで

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まぁ中心的な著者であるコクラン博士というのがまだ生きてることも驚きなんですが

 

とにかくわりと由緒正しいメンバーが当時の最高の技術を結集してゴルフを科学的に考察しようという本でございます。TGMと同年代に作られ、また同じような切り口でありながら(TGMとは違って)、今日にいたるまでゴルフ科学の基礎的な教科書として評価されています。

ちなみに「search for the perfect swing」ググると、

youtu.be

なぜかジム・マクリーンがTGMのことを「Imperfect Search for the Perfect Swing 」(不完全な完璧なるスイングへの探求)だとしてDISってる動画が出てきますが、これはSPSが有名な書籍であるからこそ笑いになるわけでして、このことからも英語圏のゴルフ界ではSPSは基本的な書物として認識されていることがわかります。

基本的にこの書籍は文法的にも美しいブリティッシュイングリッシュで書かれておりますのでそんなにツッコミどころはないと思いますが、私、大庭可南太のツッコミは紫色のテキストで表示して本文とは区別したいと思います。では本文を始めます。

 

はじめに

本書は実際どのような本であるのか?

このような質問から始まることは奇異に思われるかも知れない。しかし、とりわけ少しでも自分のゴルフのゲームを改善するための何かを求めてこの本を手にした読者にとって、その答えは重要なのだ。

もちろん我々としてもその読者が本書から多大なる発見をされることを真摯に期待している。しかし始めに完全に明らかにしておくべき事がある。本書はいかにゴルフをプレイするかについての包括的なガイドブックとしては何の主張、あるいは目的すらも持ち合わせていない。「指導的な」本としての、実質的な、通常の感覚は一切持ち合わせていないのだ。

説明

それよりも、本書はアインズレイ・ブリッグランド卿とゴルフ・ソサエイティ・オブ・グレート・ブリテン(G.S.G.B)の創造力およびサポートによって可能となった、広範かつ魅力的な探求を尊重して濃縮された物である。

ゴルフに関してはそのゲームやスコアに関して毎年膨大な量の書籍が出版されているが、ゴルフの本質的な原則は今日に至るまで依然として未開の地域に取り残されたままである。古くはハリー・バードンの「コンプリート・ゴルファー」(1905)に始まり、数々の偉大なる、この未開の領域の地図を詳細に作成しようとする試みが行われてきた。しかしそれら多数の理論や言及によっても、またその時代の最高の権威者の書籍をもってしても、それらが科学的に裏付けられたものになっているとは到底言いがたい。

本書においてその全てが成し遂げられているともやはり言いがたい。しかし本書は、本書に協力した全ての優秀なゴルファー、またゴルフがどのように科学的に分析されるべきなのか、またどのようにプレイされることが効率的であるとどの程度「証明」出来るのかを見つけようとし、ティーチングプロによる指導や練習方法が、世界中のゴルファーの課題に対して、人体の解剖学的メカニズムを踏まえそれら理論がどのように作用するかの妥当性を考察した英国の科学者達の、奮闘の記録にはなるだろう。

参加者とそのスキル

本書の終わり近く、付記Ⅲにおいて、読者諸君は本プロジェクト全体の行程と、それがどのようにゴルフ・ソサエイティ・オブ・グレート・ブリテンによって進められてきたか、また参加した科学者達がどのような団体に属し、どのような専門領域を持ち、本書を構成するための広範な基礎研究のどの分野を受け持っているかを確認することが出来る。

それらの中には、これまでゴルフの技術やメソッドとして広範に活用がなされてこなかったものがあるばかりか、研究プログラムにおける部分的要素ですらなかったものもある。

例えば、科学的な「モデル」をそのメカニクスの研究の基盤、あるいはそれらメカニクスがどのように作用しているかをコンピューターを使用した研究の基盤として用いることは、我々の知る限りでは初めての試みである。ゴルフにおける反発弾性が、もちろん我々はそれをこれまでもそれを目にして来たわけだが、本書におけるほど広範囲に研究されたことはない。トーナメントにおけるプレーもこれまで分析されてきたが、同様の基準、あるいは同様の視点および論点において演繹的に分析されたことはない。

G.S.E.B.のプログラムもまた、極めて広範な種類の装置を用いているが、それはゴルファーの両足と地面の間に発生するストレスを正確に計測するための力量分析プラットフォームから、高速でスピンするボールの挙動を航空力学の原理のもと実験を行う風洞実験の装置などがそれである。

まぁ地面反力とかってキーワードが今更流行ってますけどね。

行われた多くの研究は、答えを導き出すよりも多くの疑問を投げかけるものであり、本書でそれらの全てを提示、評価を行っているとは言いがたい。本書では発見された事実の中で最も興味深いと思われるもの、また加えて充分な解釈が行われ、原則的な理論として全体として統合が可能であるものに論旨を絞らなければならなかった。

本書はいくつかのセクションに分けられている。それぞれのセクションは、ゴルフのゲームにおける特異な側面、またそれらを理解するための導線となる役割を果たしている。またそれぞれのセクションは読者諸君の現在地と、各章がどこに向かおうとしているのか、また読者諸君に一連のテーマを提供し、それらがそれぞれの概念の中で可能な限り顕在的に分類できるよう意図されている。

各章とそれらのグループの長さはそれぞれであるが、研究の範囲およびそのテキストの長さは、それぞれの一般的なトピックについて科学者チームがどの程度妥当かつ確信を持った情報であると感じているかと、科学者ではない読者にとってそれらがどの程度実用的な意義を持っているとみなしたかの双方を反映している。

 

まぁこのように若干まわりくどい文章ではありますが、非常に英文の描写が明確なので齟齬は発生しないだろうなぁという点でアリなのではないかと思います。まぁTGMに比べれば楽勝ですね。こんな感じで続けていきます。

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