ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

今月のブライソン

久しぶりのデシャン坊ネタです。

今年のルール改正、特にピンは抜くのか抜かないのか論争の元になった「オレの研究では抜かない方が入る。まぁピンの材質にもよるんだけど」という発言をはじめとして、相変わらずの変態ぶりとねちっこさを発揮しているブライソン・デシャンボーですが

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http://www.zimbio.com/photos/Tiger+Woods/Bryson+DeChambeau

昨年はライダーカップの代表にも選出されたおかげでタイガー・ウッズをはじめとするビッグネームともお近づきになって、噂ではこの二人はタイプは全然違うけど結構仲が良くて(というかタイガーが結構デシャンボーを可愛がっていて)シーズンオフには一緒に練習ラウンドをしたりしているそうです。そんな二人が共に契約しているブリジストンのボールのCMの動画がこちら。

「ゴルファーがボールに求めるものは何か」という問題について「飛距離だ」とねちっこく説明を続けるデシャンボーに対して、タイガーが「理屈っぽいなぁコイツは」と言った態度で「直進性じゃね」と反論して、最終的に「ブリジストンの新しいe12というボールならどっちも両立できます」という仕立てになっております。

 

肝心のゴルフの成績も今シーズンはPGAとヨーロピアンツアーでそれぞれ一勝をあげておりますし、TOP20率が100%という安定感を見せておりましたが、先週のWGCメキシコではパットに苦しみまくって56位タイと今シーズンの最低の成績だったわけですが

そんななかこんなことがバレてしまいました。

 

二日目のラウンド終了後に練習グリーンでキャディからパターを受け取ったデシャンボーは何を思ったかいきなりパターをグリーンに叩きつけて即座に修復を開始します。たまたまその目の前で行っていたインタビューの後方に映り込んでしまったわけですが、当たり前ですが思い切り炎上します。そして即座に謝罪ツイートをします。

「ファンや運営のみなさんにココロから謝罪します。ボクは異常に情熱的なプレイヤーだからこういうこともあるけど、いつももっと良いプレイヤーになれるよう頑張っているよ!」という全然反省の感のない神謝罪コメントを 残しました。

 

そしてその翌日にバッバ・ワトソンのキャディがツイッターにのせた動画がこちら

 

ライトに翻訳するとこんな感じ。

 

キャディ「サイエンティフィック・サタデーのお時間です。今週はグリーンについて。どう思いますか?バッバ」

バッバ「いやこれはとても難しいです。今週のグリーンは特にグリーン上に着弾したボールの弾み方やパットでの転がり方が不規則なので、それを予測するのは非常に難しいのですが、やはりこういう時に必要なのはその...」

キャディ&バッバ「サイエンスですね!

バッバ「というわけであの人に聞いてみましょう。おい、ブライソン!質問だ」

バッバ「今週みたいな弾んだり転がったりが全然不規則なグリーンではどうやって傾向を予測すればいいんだ?科学的に説明してみろよ」

デシャンボー「ああ、えっとまず、こうパターを右手にこう真っ直ぐに持って」

バッバ「ふむふむ、オレの場合は左手だな」

デシャンボー「それからこう真っ直ぐに上腕二頭筋だけを使ってパターを振り上げる」

バッバ「ほうほう」

デシャンボー「そしてやはり真っ直ぐに上腕三頭筋だけを使ってパターのヘッドを地面に振り下ろす」

バッバ「なんと!」

デシャンボー「そしてその時にグリーンに出来た穴の大きさを見る」

バッバ「マジか!」

デシャンボー「出来ればその時に穴の深さを精密に測定できるといいんだ」

バッバ「以上です!」

 

みたいな内容なんですが、当然のごとく

「デシャンボーてめー全然反省してないだろ」

「これマジでコンパクションはかるワザなのかも」

「って言うかおまえこれ今までも全部のコースでやってただろ」

「こいつらマジでグリーンキーパーとか大会運営者へのリスペクトがゼロだな」

とか再炎上しているわけです。すごいのはこれが大会三日目のロッカールームの映像ということですね。

見方によってはバッバがデシャンボーを擁護するためにジョーク動画を作ってあげたのかもしれないんですけど、さすがに悪ノリ過ぎるのでデシャンボーに出場停止の制裁が科される可能性だってありますよね。まぁPGAもジョークと捉えると思うのでそこまではやらないでしょうけど。

で、デシャンボーがアカンのは間違いないんですけど、昨今ミケルソンがグリーン上で動いてるボールを打ってしまったり、ガルシアが大暴れして謝罪したりとこういう事件が頻繁に起きているわけです。

背景にあるのは昨今のコースセッティングの問題で、みんながみんな300yを軽く超えてドライブする時代になった今、もうグリーンおよびグリーン周りをサディスティックに難しくするしかない状況になっていて、それに対して「やり過ぎじゃね」「ライン読んでもムダすぎてアンフェアじゃね」「パッティングってただのガチャじゃね?バーディってレアカードじゃね?」「もうゴルフのゲーム性崩壊してね?」という選手の心理が働いていると思うのですね。

今回のバッバの動画にもそうした風刺的なニュアンスもちょっと含まれていると私は思います。

初日75を叩いたのちに真っ暗になるまでパター練を続けるデシャンボー君

 

まぁデシャンボーについては毎回プレーが遅すぎて、そうなると途中から時間を計る競技審判員が同行することになるんですが、それも毎回過ぎて「もう慣れているので何ら問題ない」みたいな発言して「いやだからおまえのプレーが遅いのが本質的な問題なんだよ」みたいに炎上して「いや初めてまわるコースがまだ多いからしょうがないんだよ」みたいな鋼鉄のメンタルの持ち主なので今回の事も全然堪えないと思いますが。

 

気になるのはやっぱりアメリカ人は優等生よりもこういう個性的なタイプの方を好みますし、顔もまぁ、アメリカ人的なイケメンの部類に入るようでして、炎上商法だけど結果もある程度残していて、なんだかんだ言ってスターになる階段を上っているかも知れないと言うことですね。友達にはなりたくないんですが。