よほどのマニアでない限り「ゴルフィングマシーン」とかで検索をしないわけでして、このブログの流入はかなり「ゴルフ 2019年 新ルール」の検索に依存していたのでありますが、なんか最近アクセス減ったと思ったら検索からそのページ見えなくなってますね。何が起きたんでしょう。たのみますよグーグル様。とりあえずサーチコンソールの仕様が三月末に変わったのが原因ぽいんでもう一度設定をやり直してます。

ではまだるっこしいのの続きです。

 

両手の円軌道

次に3:3から3:5の図を見てみよう。これらはプレイヤーの前方に設置されたカメラによって、ほぼスイングプレーンを正面から撮影した画像を元に構成されたものである。

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3:3-3:5 良いスイングの円軌道の例。これらは三人のトーナメントプロのスイングを、ハイスピードカメラを彼らのスイングプレーンの正面、やや持ち上げた位置に設置して撮影した画像を元にしている。小さい方の円弧は左手の位置の軌道を示している。この図から、これらプロは二つの円軌道、つまりアップスイングのものとダウンスイングのものを使用していることがわかる。クラブヘッド付近に書かれた数字はインパクト時点から逆算した秒数である。例えばB.J.ハントはインパクトの0.82秒前にバックスイングを開始し、0.23秒前にバックスイングのトップに達しているということである。各ポイントに到達するまでの時間のインターバルが、ゴルファーそれぞれに異なっていることに注目して欲しい。

 

 これらは三人のプロゴルファー、ライダーカップのプレイヤーである、バーナード・ハント、ジェフリー・ハントの兄弟、そしてガイ・ウォルステンホルムのスイングであるが、これらからわかることは、胸部の上方のある一点を中心として両手の軌道が円軌道になるようにスイングされているということである。

 またこれらをさらに詳しく見ていくと、バックスイングのトップ付近において円軌道の中心はプレイヤーから見て右から左に移動しており、これによってバックスイングの完成まではほぼ真円に近い軌道で両手が振り上げられ、ダウンスイングでは異なる円軌道を描くということである。

 このシフトが発生する理由は完全には明らかではない、もしくは少なくとも完全に科学的な意義が明らかになったわけではない。しかしこのシフトによって、モデルのシステムにおける上方のレバーの役割を、ゴルファーの左肩、左腕、左手が完全に再現していることが明らかになるのであり、これによってゴルファーはモデルの要件となる方法でスイングを行う事が出来るようになるのである。

 真に科学的な探求を求める読者諸君にとっては、この現象にさらなる推測を行う事ももちろん自由である。図からわかるこのシフトによる影響は、おそらくかなりの上級者のスイングに限って発生するものかも知れない。これまでもそのように信じられ、また現在でも科学的な検証によって実証が進んでいることだが、ゴルファーはスイングのパワーを発生させるために両ヒップおよび両脚の大きな筋肉を使用して、最も効率的なスイングを行うための方法を見つけなければならない。このためゴルファーは両ヒップ(あるいはそれに付随するその他の部分)を水平に移動させることが必要であり、この結果として両手の旋回起動の中心をシフトさせることが必要になったのかも知れない。両ヒップおよび旋回起動の中心のシフトをダウンスイングの早期に発生させることで、ゴルファーのスイングは正確性を失う事なく、また単純な上下動によって発生するスイングの複雑性を最小限にとどめることが出来るのである。

もうモロにGEARSですけど、この時代にすでにこういう解析の発想があって、50年たって技術の進歩が進んでやっとそれが一般ゴルファーレベルの解析にまで応用出来る値段になってきたと言うことですね。

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両手を中心として旋回するクラブヘッド

また同じ図から判明したことは以下の三つである。

  1. クラブヘドは両手を中心とした旋回によってもスイングされており、これはモデルの要件あるいは読者諸君も予測と同じである。
  2. 両手はダウンスイング開始時に加速され、インパクトに近づくにつれてクラブヘッドに運動量が伝達されるために減速させられる。しかしどこまでがクラブヘッドにかかる遠心力によるものであり、どこまでが両肩や両腕の筋力による作用であるかを突き止めることは、これらの図だけで行う事は不可能であった。
  3. これら上級者、あるいはそれ以外のプレイヤーのスイングを研究した結果、インパクトに向けて両手の速度が減少する割合については、非常に広範なバリエーションがあることが判明した。 

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3:6 角運動量保存の法則が働いていることを証明する写真。遠心力および両手がクラブヘッドを円弧の外側に向けて投げることでクラブヘッドが加速する一方、その結果として上体のパーツの回転速度は減少する。また角運動量は上のレバーから下のレバーに伝達されている。この写真で、両手の速度が明らかに「A」のゾーンより「B」のゾーンでは減速していることがわかる。

 顕著な例としてはバーナード・ハントのスイングであり、これはしばしば「フリック(はじく)」ではなく「プッシュ」と表現されるメソッドである。ここではバックスイングのトップにおけるコックが非常に少なく、兄弟であるジェフリー・ハントのそれとは対照的であるが、その中間に見えるウォルステンホルムのスイングと比較すると、兄弟は両者ともインパクトに向けて両手が減速する割合が少ない。

 これらのバリエーションは、おそらく各人のスイングにおいて採用されている、意識的あるいは先天的に有しているリストアクションの制御の方法の違い、あるいは(反対に)積極的に両手でヒッティングアクションを行うかどうかの違いをあらわしているものと思われる。明らかなことは、プレイヤー個々が異なる筋力や柔軟性を有しているなか、両手首の関節がスイングの長さや、内部の働きおよびタイミングを制御している筈であると言うことである。

でこの違いをもう少し詳細に定義したのが、TGMで言うところの「ヒッタ−」「スインガー」の違いなんですけど、実はこれシャフトの好みにも影響していることが最近の研究で判明しております。重要なことはヘッドスピードからシャフトを決めることは出来ないと言うことです。

 これら三人もの成功しているプロが「二重振り子」の原理をこのように明らかに活用しているということは、タイミングがそのモデルによって計算される作用を最大化する上で死活的に重要であることを意味している。

 人類であるゴルファーの複雑性や、そこに存在する多様な動作の可能性のために発生する違いがあるにもかかわらず、2レバーモデルは極めて良好に上級者ゴルファーのスイングにフィットしているように見受けられる。このことはさらなる研究を続けていく価値を見いだせると共に、次のような問いを投げかける。

「複雑なゴルファーの動作はどこまで単純なモデルに落とし込めるのか」

あるいはそこからゴルファーはどの部分において逸脱を行い、その逸脱の結果何が起きるのか。これらの視点をもってこれ以降の9章にわたって分析を行っていくことにする。 

 読者諸君は以下の一連の連続写真を注意深く見て欲しい。これらの写真にはプロもアマチュアもいるが、基本的なモデルの動作の典型例をピンポイントで表現している。さらに、これらは様々な技術の詳細なポイントを表現しており、本書の後半でそれらをモデルのスイングとして洗練させて行くことに役立つものであり、それらに気づきを得るごとに立ち戻って見て欲しい連続写真なのである。

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3:8 プロのダウンスイング。彼らのヒップや両手の使い方には若干の個性や違いが認められるものの、全てのスイングはモデルの本質的な特徴を備えている。1) プレーンに沿っている(この写真群ではわからないが)、2) スイングのハブが左右、上下に動かない、3) 両手が円軌道で動き、ボディや両腕の運動量がダウンスイングの後半にクラブに伝達されている。これらの連続写真は本書の後半で議論される様々なポイントを体現しているものなので、ことあるごとにこれらの写真を見直して頂くことをお勧めする。とりわけ第七章、第十三章、第十五章のあとで。

まぁちょっと写真が小さいと思うんですけどクリックすると大きくなりますよ。たぶん。少しは。まぁビリー・キャスパーとかチチ・ロドリゲスとか何となく聞いたことのあるプレイヤーも混じってますが、みなさんこの時代のトッププレイヤーなのだと思いますよ。まぁどれを見ても現代のスイングと比較して遜色ないと思いますし、このSPSで言ってることも極めて普通ですし誰も「二軸」とかでスイングしているようには見えませんが。

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3:9 上級者ではないプレイヤーのバックスイング。読者諸君はモデルの要件から何が逸脱しているかの「間違い探し」をしてみよう。

 ただし、どのように詳細な研究を進める場合でも、全体としてのリズムの感覚を曖昧にさせてはならない。

TGMでも「とにかくリズムが最大優先事項」と言っておりますね。

やあっとこの本のセクション1(第一章から第三章)が終わりましたけど、本文235ページの内の30ページですね。こっから先は図が多いといいなー。

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