ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

第四章 スイングのハブ(その1)

ゴールデンウィーク真っ盛りですが例年この時期は経理の作業しながらのんびりじっとしてますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

女子ゴルフも中継してくれるといいんですけど先週とは打って変わって二日目と最終日のディレイ編集放映の昭和スタイルだけですね。たぶん16番と17番と18番だけカメラ設置してあとはスコア伸ばしてる選手をハンディカメラだけで追うという低予算方式でしょう。なんかここのところDisりグセがついてますね申し訳ありません。

まだるっこしいSPSの続きで今回より新章突入ですがまだまだまだるっこしいです。

 

セクション2 モデルが我々に語るもの

第四章 スイングのハブ

 

 ゴルファーはモデルの働きを自身のゲームの中においてどのように活用しているのだろうか。またそれによってどのような利益を得ているのだろう。

 

 最初に考えなければいけないことはモデルの2レバーのスイングのアクションについてであり、そのゴルファーがボールを打撃するにあたってそのメソッドをどのように忠実に再現しているかについてである。

 

 モデルそれ自体は構造やそのオペレーション双方において極めて単純であると言える。単純性を有している一方、このシステムは非常に多芸である。このシステムは全ての異なる特徴を持つ異なるプレイヤーによって発生する、あらゆる状況のバリエーションに対応するように出来ている。このシステムは一般論として言えば、トップクラスのゴルファーそれぞれが持っている様々な構造のバリエーション、例えば関節の柔軟性、動作やアクションのスピード、連動のタイミングなど全ての要素をカバー可能であると言える。

 

 科学者チームは実際に、コンピューターを用いて、ゴルフスイングにおけるこれらバリエーションに共通するコンビネーション、例えば異なる長さのバックスイングと異なるスイングの全体速度を掛け合わせるといった要素を、モデルを用いて解析しようとしたことがある。これらは実際にはあまりにも多くの要素においてバリエーションがあり、コンピューターを用いたとはいっても解析とその解釈に多大な時間を要したのである(しかしこれらが意味のあるものになったことはわかっており、その一部は三十五章にて紹介する)。取り急ぎ言えることは、コンピューターによる作業は、既に我々が予測していた事項、すなわち2レバーモデルはあらゆる通常のゴルファーがそのゲームにおいて抱えている一般的な諸問題を解決するのに相当の効果を発揮するということを裏付けたのである。

 

初期動作で「狙いをつける」こと

 モデルの動作において二つの主要な部品が存在することは誰の目にも明らかである。すなわちスイングの初期動作において中心を伴うピボットによって発生する上方のレバーによるスイングと、それに付随する動作である、二つのレバーの中間に位置するヒンジからなされる下方のレバーの柔軟なスイングである。これら二つのスイングの動作はボールを効率的に打撃するためには互いに依存しており、かつ同等に重要であるのだが、最終的なクラブヘッドのスイング動作の方向性を、初期の動作で決定づけるためには上方のレバーのスイング動作には何らかの「狙い」が必要であることが明らかである。

 

 人間のゴルファーにとってこの「狙い」がどのようなものであるかを考える前に、モデルのように作られたドライビングマシーンを使ってボールをターゲットに打ち出すとすれば、我々がどのようにそのマシーンをセットアップするかについて考えてみよう。これはかなり簡単である。マシーンは単一のプレーンでスイングするように出来ており、クラブフェースは常にこのプレーンによって作られる軌道の方を向いているのであるから、我々がすべきことはマシーンのプレーンがターゲット方向に向くように設置をするということが全てであり、あとは発射するだけである。ひとたびこのようにして設置が完了すれば、その方向や「スタンス」を変更する理由は特に存在しない(もしそのマシーンがぐらぐらするのであれば脚に何かをかませるくらいのことは必要かもしれないが)。本質的なことは同じで、上方のレバーがしっかりと中心を伴う軌道で動かされ、またその方向性が正しいのであれば、(マシーンと同様に)下方のレバーは上方のレバーに付随しで動き、何度でもボールをターゲット方向に打ち出せるはずである。

 

 人間のゴルファーにとっても本質的な要素の活用は全く同じである。しかし残念なことに問題はそう単純ではない。実際のゴルファーは極めて不安定な存在であり、単にプレーンの中心軸を安定させることも困難なばかりか、その存在を把握することすら難しいのである。スタンスのアライメント、両ヒップ、両肩のラインをアドレス時点でターゲットに平行に構えるといったことはボールを真っ直ぐに打つということについての必須事項ではない。おそらく全てのゴルファーが知っていることだが、真っ直ぐ打とうと狙いを定めてボールが曲がるというのは世界中で最も簡単なことであり、ほとんどの完璧なアライメントのアドレスは真っ直ぐにボール飛ばすスイングを発生させることを何ら保証するものではない

 

 おおざっぱに言えば反対の提唱、すなわち曲がるように立って真っ直ぐなボールを打つことが可能であるというのも事実だ。このことは上級者のゴルファーが傾斜地やそのほかの困難なスタンスから素晴らしいショットを打つ事がある事実からもわかるとおりである。また平らなライであっても、プロゴルファーは通常のスタンスと異なる極端なオープン、もしくはクローズドなスタンスからコンスタントにナイスショットを出来る事が実験の結果わかっている。

 

 とは言え、両肩もしくは両足が明らかにターゲットの左もしくは右を向くようなスタンスでアドレスをすることは、大半のゴルファーとって上方のレバーをターゲットに真っ直ぐスイングすることを困難にする傾向があることは、少なくともフルショットの場合は事実である。

 

  ではゴルファーはどのように、自身のスイングにおいて「モデルに狙いを付ける」(と思われる)ことを行っているのだろうか。第一に、ボールにスクエアと思われるように立ち、極端なオープン、クローズなスタンスは避けるというところだろう。プロはしばしば「左肩でターゲットに狙いを定める」というようなことを言うが、このことは正しいポジション、すなわち両肩のライン(両肩の間に2レバースイングのピボットの中心が存在することは事実なのだが)は、両ヒップや両足のラインよりも、少なくともフルショットにおいてはことさら強調されているように思えるが、なぜこれらラインが全てターゲット方向を向くべきではないのか。

 

 もちろんこの考察はまだ始まりに過ぎない。この考察はゴルファーが正しいプレーンでスイングを行うための良い機会を与えてくれるものかも知れないが、いずれにせよゴルファーはできる限り強固な確信を持ってそのスイングをターゲット方向にアライメントする行為についてのイメージを完成させなければならない。この際、彼はスイングのハブをターゲット方向に向けるだけではなく、彼の両手で行われる全てのスイングアクションがハブの旋回で行われるようにポジションニングすることを考えるだろう。次に彼はモデルの中心を意識してそれが動かないようにすることだけではなく、彼のスイングにおいて両手がどのような通り道を描いていくのかを、バックスイングで円軌道を描いてトップへ、そしてダウンからフォワードスイングへといった具合にイメージすることが必要になるだろう。

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4.1 スイングのハブのイメージ。ターゲットにプレーンが向いており、スイングのハブによってそのプレーンが作られていることを明確にイメージすることは、インプレーンなスイングを行う上で非常に大きなアドバンテージとなる。

 端的に言えば本章でこれ以降議論することは、ゴルフスイングにおけるハブの位置についてであるが、いかなる場合であっても、それは上方のレバーをスイングする動作におけるプレーン全体を、ターゲットに向けてどのように狙いをつけるかのプロセス、またそれに付随するメンタルのイメージについての考察を行っているものであると理解されたい。このことはゴルファー個々が、どのようにスイングを通じてハブのアライメント保持するのか、あるいはハブのアライメントに両手を保持してスイングを行うのかに重点を置いているかに大きく影響を受けるものである。

 

なんとなくこの文章はTGMで言うスインガー、ヒッターの違いに近い気もするんですけど、読み進めていくうちに判明するのではないかと思います。でもTGMと共通してるのは、やっぱ「手の動き(教育)は超大事」ってことですね。

「上げて下ろすだけ」とか「手は何もしません」とか感覚論でレッスンやってる昭和型インストラクターは令和ではじっとしてて欲しいです。最近Disりが多くてすみません。全部大嫌いな経理作業のせいです。