ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

第四章 スイングのハブ(その2)

先々週の女子ゴルフ「パナソニックオープン」では、このブログで放映がディレイだから昭和とかDisってしまったらそれが伝わったのか、まさかの雨天中断で本放送が生放送になって、その生放送中に河本結選手がホールインワンするわ勝みなみ選手が追いついてプレーオフで勝つわ(その瞬間はBS放送ですが)と、とってもエキサイティングな放映になりました。

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(C) ALBA

 

でもって先週のメジャー大会「サロンパスカップ」ではまたまた黄金世代の渋野日向子選手が優勝したわけですが、初日からCS、BSを駆使して生中継しつつの、優勝が決まる瞬間だけはディレイ編集放送という日テレ系列の不思議なポリシーで昭和スタイルになりました。まぁG+入ってないんで見られないんですが。

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(C) ALBA

まぁなんか大人の事情があるのかわかりませんが、スポンサーが声を出して「生中継しようよ」って局に言えば変わるはずだと思うんですけどね。プロアマに重役出させてご機嫌取りするサラリーマンの時代はもう終わっていると思うのですが。

ではまだるっこしいSPSの続きです。

 

スイングのハブを保持しつつ、その中心を伴うプレーンでスイングすること

 スイングをターゲット方向にアライメントする一方、そのハブを中心とした両手の動作を行ってスイングを行い、それでいて方向性を保持し続ける必要性の中で、ゴルファーが再現性を伴って上方のレバーをシンプルなモデルにおいて実行するために心がけなければならないことは何だろうか。

 

 まず注意しなければならないことは、スイングが最もシンプルかつパワフルなフォームで実行されるためには、そこには継続性や再現性が必要であり、そのためにモデルのピボットの中心がしっかりと保全されているように、ゴルファーは全ての動作の中心をしっかりと保持しなければならないと言うことだ。そしてそれは少なくともフォワードスイングの発端からインパクトの瞬間までは必ず行われていなければならない。

 

 これはモデルのメカニクスからも理解出来る事実である。ピボットの中心をダウンスイングの最中にターゲット方向に移動させながら効率的なスイングを行う事は、2レバーシステムの全ての動作がそのピボットの動作を妨げることのないよう完璧なタイミングで行われていれば不可能な事ではない。しかしピボット(これは実質的には全身と同義であるが)をフォワードスイングの最中に動かすということは、本来はクラブヘッドのみに伝達されるべきエネルギーがそれ以外のものに分散されてしまうという非常に単純な理由により、クラブヘッドのスピードを最大限にする可能性を減少させることを免れない。また男女ともどもこの動作を行う事によってスイングの作用をより複雑なものにしてしまうことも避けられない。

 

 この直感的なタイミングでスウェイを伴うスイングを行うことで恩恵を得るプレイヤーはほとんどいないばかりか、フルショットにおいていわゆる頭、両肩、上体(これらのいずれかの周辺にスイングのハブが存在するため)はいずれも「ステイバック・ビハインド・ザ・ショット」であるべきというのはおそらく正しく、打撃する前にボールを超えてスウェイしているゴルファーは現実的には存在しない。

  

 このいわゆる「スウェイ」についてトップクラスのゴルファーのスイングを詳細に調べると、ある二つの時点、すなわちバックスイングの始動においてわずかに右方向に移動して瞬時に元の状態を回復する以外、つまりダウンスイングの最中には一切発生していないことがわかる。

 

 また第三章におけるトッププロ達のスイングを分析しても、この固定されたハブのポイントを瞬時に前方へシフトさせるといった動作は、バックスイングのトップでわずかに方向性を修正する程度でしかないことがわかる。つまりダウンスイング、フォワードスイングからインパクトの後まで、中心のポイントは一定のままである。ひとたびフォワードスイングが開始されたならば、その動作はまさしくモデルのそれをと同様で、固定されたピボットの中心を伴う運動となっているのである。

 

 よってバックスイングのトップにおいて発生しているかも知れないシフトが意味するものは、ゴルファーがどのように全身を使い、両脚や両ヒップといった大きな筋肉のパワーを使って、ピボットの中心を保持して上方のレバーをスイングするのかといった方法の違いによるものであると考えられる。モデルから推測されることは、それによってパワーが活用されている可能性はあるが、パワーが発生させられているとは考えられないのである。よってゴルファーにもし明らかなシフトが発生しているのであれば、それはモデルにおいてシンプルに実行されている、中心を伴う上方レバーのスイングという動作を行う際、人類の場合は胸、両肩、両腕といった複雑な機構の身体を制御するために行われているものであると考えられるのだ。

 

一般論としてのハブ

 全身によるフォワードスイングの動作全体の最中は、ボールを打撃するまでそのピボットの中心は完全に固定されたままである。二つのレバーの中間のヒンジ、すなわち両手は、このためピボットの中心を周りを円軌道で旋回する。ハブは、この上方のレバーのスイングの固定された中心として機能し、また下方のレバーがボールを貫通してクラブヘッドをスイングさせることに寄与している。

 

 数多のプロがこれまでに「ボールから目を離すな」「頭を動かすな」と言っている。しかしこれについても、モデルは必ずしも頭を動かさないことが必須であるとは示しておらず、動かすべきではないのはスイング動作のハブであることがわかる。そしてこのハブは、多くのゴルファーの場合、両肩を結んだ線のわずかに下の胸の周辺に位置していると考えられる。つまり、ゴルファーに「頭を動かすな」という指導をするのは、「ハブを動かすな」という意味のことをわかりやすく伝えているものだと思われる。

 

 実際、上級者の頭は完全に動いていないわけではない。しかし動いているとは言っても、それはスイングにおけるハブを安定して固定するための方法として動いているのみである。

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まぁいちいち訳さなくてもいいと思うのですけど、トップからインパクトにかけて頭がアドレスより沈み込むというのはプロには必ず発生していて、多くのアマチュアに発生していない(逆に伸び上がる)事実だそうです。

 

現実にヒップが前方に振り出される際、上級者のゴルファーの頭部はわずかに後方に、そして下方に動いている。

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4.2 頭部は動いてはならないわけではなく、実際にはダウンスイングにおけるヒップの動作によって頭部は後方および下方に動くが、これはハブを固定するために必要なものである。多くの上級者に見られる現象であるが、これは意識して行われていることではない。

 

しかしあらゆる通常のショットにおいて、頭部が前方に動くという動作は皆無であり、これはプロの間でも最も避けなければならないこととして指導されるものである。「アゴの下を振り抜けろ」というような指導がそれである。

 

まぁ今回の話は要するにスイングプレーンの中心を動かすなってことだと思うのでTGM的には「ステイショナリーヘッド」なわけです。。。で、これをGEARSで解析すると、実はアマはバックスイングで思い切り後方に「ハブ」を移動させて、ダウンでそれを反動で思い切りツッコませながら前方に移動させてスイングをしている(そして詰まる)人が多いそうです。実はプロはほとんどバックスイングでもダウンスイングでも「ハブ」は動かないわけです。なので「二軸」だの「体重移動」だのにとらわれて(たぶん飛ばしたいからなんですが)このハブを移動させようとすると逆に飛ばないというのが以下の動画(英語)です。 

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