ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

ゴルフの本質(その2)

全英オープンは地元開催のマキロイがまさかの最初のホール+4というスタートを巻き返しきれずに予選落ちとなり、日本人的にはやや地味な顔ぶれで進行していったわけですが、最終的にはほぼ地元のアイルランド出身のシェーン・ローリーの逃げ切り優勝ということになりました。

シェーン・ローリーとかマーク・リーシュマンとか、ああいう外人体型の足長太っちょのスイングってなめらかで、マシュー・ウルフみたいなギコギコしたスイングより個人的には好きです。まぁ太っちょなので敏捷性に欠けるだけなのかも知れませんが。

観客数が23万人とかその後のツイッターでの盛り上がりぶりを見ても、やっぱ彼の地にはゴルフが文化としてしっかり根付いているのだなということを感じましたね。やっぱ日本でPGA開催したとしてもそこまでの盛り上がりは難しいと思うのですよ。20万人とかゴルフ場のキャパもないでしょうし。やっぱそこそこに働いて、あとはギネス飲みながらスポーツ観て大声出して暴れるっていう国民性(私が誤解しているだけかもしれませんが)もなんか朗らかでうらやましいなぁと思うのは私だけでしょうか。

 

では本文の続きです。前回の記事では、どうも欧米人はハブのプレーンのイメージをかなり重要視しているのではないかという考察をしました。

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とかく日本人はプレーンとか言ってもあまり本質的にその重要性を理解していない気もしてまして、例のマシュー・ウルフも「クロスじゃね?」とか言われるわけですが、結局はダウンスイングのプレーンが「ボールが真っ直ぐ飛ぶ」要件を満たしていて、かつ再現性があればいいんだよということです。マシュー君はああいうシーケンスのスイングがたまたま再現性の高い方法になっているというだけで、TGM的に見てもSPS的に見てもなんら不可解なスイングというわけではないと思うのですね。なので本質その1は

本質その1:ターゲットをしっかり狙ったハブのプレーンでスイングが出来ていること

にしようかと思います。わけわからん日本語になってますが。TGM的にはステイショナリーヘッドからのストレートプレーンラインです。で、この条件下で可能な限りパワフルにフェースも望ましい方向に向いた状態でインパクト貫通してやれば原則的にはオッケーなはずです。

でもこれが結構難しいことみたいで、例えばスライスする人の99.99%の人は多分このプレーンがいびつになってたりターゲット方向向いてなくてカット軌道のスイングになっちゃったりしてるということになります。

で、このハブ通りに両腕とクラブを動かすためには「手の教育」が必要であるというのがTGMの主張であり、SPSでも同じようなこと言ってますしそりゃそうだろうと私も思うわけです。

なので

本質その2:「本質その1を実行するための「手の教育」が完了している」

なのですが、じゃあ「手の教育」って具体的になんだよって話です。これをTGM的に考えると、このブログを読み込んでない人にはちょっとハードル上がるんですが思いつくままに列挙していくと

(1)エクステンサーアクション

これは腕プレーンの半径を安定させるために必要です。

(2)フライングウェッジ

レバーアッセンブリーの構造的強度を確保するために必要です。

(3)フラットレフトリスト

フェースの方向性およびクラブヘッドラグの確保のために必要です。

(4)クラブヘッドラグプレッシャーポイント

クラブヘッド重心位置の感知によるリリースタイミングとパワーの管理のために必要です。

(5)ヒンジアクションの選択と遂行

フェース開閉の限界量の決定のために必要です。

 

そんなところでしょうか。おもいつくまま列挙と言いましたが、本当はTGMの12-5-0を見てます。

 

「ゴルフは物理」だそうですが...

まぁ私のかれこれ丸三年TGMとはお付き合いをさせていただいてきて、上記の単語の意味とか意義とかをいちおーアタマでは理解出来つつも、いまだにフラットレフトリストひとつ完全に完璧に出来ているという自覚がなかったりするわけです(たぶん完璧に自覚がある人はシングルレベルです)。

 

で、なんでそうなるのかを考えるときに、つまりゴルフの上達は何が難しいのかということを考えていくと、やはりクラブの形状にその鍵があると思うのですね。

いろんな人がゴルフクラブは偏重心でそこがなんたらという話をしてますけど、今PCMに書いてる「シングルレングスアイアン探求の旅」でいろいろクラブの改良の歴史を調べたりもしましたが、結局ゴルフクラブは「偏重心の方が打ちやすい」と世界中のクラブ開発者が納得して来たから現在の形になっていると思うのです。

もちろんルールでシャフト方向とクラブヘッド重心を同一線上にしてはいけない(パター以外)ということは決まっているわけですが、それはあくまでクラブの進化の歴史を尊重した結果、その方が伝統に則っているからであって、偏重心をやめると打ちやすくなってズルいからという理由ではないと思うのです。

で、この偏重心の道具をどうすれば使いやすく振り回せるのかということを、ほとんどのレッスン理論で適当に説明がされているもしくは全く理解されていない「物理学」の側面から次回から説明を試みたいと思います。

鍵は以前に作成したこのイラストです。

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このイラスト惜しいところまで来ているのですが、これと同じ事をドライバーでやるとどうなるかということです。つまり、ドライバーを持っているときにクリーチャーに襲われたら、どうやって対応するかです。ポイントは「慣性」です。ゴルフは物理とか言うならまず「ニュートンの運動の三法則」に則ったものでないとアウトだと思います。

続きます。