ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

ゴルフの本質(その3)

クーラーが壊れました。

現状ペットボトルに水を入れた凍らせたものを周辺にたくさん配置するという必死の対応で作業をしておりますが、アパートの二回の角部屋は東西南壁と屋根から吸収する熱量が半端ないので、なぜか窓を開けて室温を外気温と同じにするようにした方が涼しいという状態になっております。キーボード打ってても汗がぽたぽたしたたり落ちますので前傾をおさえて上半身を垂直状にしながらお届けしています。

 

さて、そんなわけで作業がまったくはかどらず久しぶりの更新です。

 

ゴルフクラブの形状の意味

 

ゴルフクラブの、ヘッド部の重心がシャフト軸線から外れている構造、それが運動状態にある時にどのように慣性が働くかを考察して、クラブの基本的な振り方を考えてみたいと思います。

 

しつこいですが

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https://www.inside-games.jp/article/img/2015/01/06/83909/542178.html

いきなりこんなのが襲ってきてドライバーで戦えと言われれば

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こうなるでしょう。

 

なんでこの時フェースでクリーチャーをひっぱたけないのかというと、普通にこのゴルフクラブを振り下ろすと、ヘッドの重心はそのプレーン上かつ後方に遅れることになららざるを得ないからです。これがクラブヘッド重心にかかっている「慣性」です。

クラブヘッドが運動状態にあるとき、必ずこの重心にかかる慣性の影響を受けます。

上の写真でフェースがやや左にかぶっているのは、クラブヘッド重心を垂直に振り下ろすとたまたまフェースがそっちを向いてしまうからです。フェースをスクエアに振り下ろそうとすると、重心が右にどけられる形になりますので、垂直に振り下ろす力が強いほどシャフトと重心が一直線状になろうと補正する力が働きます。慣性モーメントというのはこの補正する作用によって、動いている物体の姿勢を安定させようとするチカラのことを言います。

逆に言えば、重心が逸れているクラブの構造では、慣性モーメントが大きいほど上の写真で言えばフェースをスクエアにしたりするのが難しくなることになります。つまりフェースを左にむけようが右にむけようが、運動の速度が大きくなるほどシャフトと重心の移動プレーンは一直線になるように作用が働くことになります。これが慣性モーメントが大きいクラブが曲がらないとされる根拠です。

「フェースをスクエアにしようとしても補正されるのにどうして曲がらないのか」という疑問を持った方はスルドイのですがもう少しお待ちを。

 

ゴルフクラブって要するにこういう道具

今度はクラブを普通に構えてみます。

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でもこの道具って、見た目はこうなりますけど、上の説明でいうところのクラブヘッド重心がどのように配置されているかを考えると

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こういう構造のものを振り回しているのと同じ事になりますね。ガワとしてクラウンやフェースはもちろん目に入るのですけど、上のクリーチャーとの格闘のモデルから考えると、「外側のカバー部分を頑張って動かそうとしても重心の慣性に負ける」事が予想されます。

 

なので「クラブヘッド重心を気持ち良く振る」ことがまず大事で、より正確な言い方っをすれば「クラブヘッド重心にかかる慣性をうまく見方につける」スイングが、最も効率的であり、結果としてヘッドスピードの向上にもつながると思うのですね。

 

つまりここで仮説として提唱しておきたいことは、「ゴルフって要するにこういう道具を振り回す話」ってことです。

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ダウンスイングでシャットに降りてくるとか言うけど

例えばこれ美スイングで有名なアダム・スコットさんですけど

www.youtube.com

ダウンスイングでシャフトが地面と平行くらいのところ止めて見てみると

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この時点でフェースに着目するとなんとなくシャットでもオープンでもない良い感じなことがわかります。

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でここに例の構造をトレースすると

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かなりクラブヘッド重心とシャフト軸とスイングのハブが同じ平面上にあるように見えると思いませんか?

 

「そんなんしたらめっちゃスライスしまっせぇぇ!?」

ここまでの説明でそのように感じる方は人間として正常な感覚の持ち主です。だってこのままスイングが進行すると、つまりヘッド重心とシャフトが同じプレーンを保持したままインパクトに向かうと

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こんなインパクトになりますね。

 

よってアダムスコットが写真のドライバーを真っ直ぐ打てているとすると、ハーフウェイダウンの状態からインパクトまでのものすごく短い時間にフェースをスクエアに持ってくるための「何か」をしているということになります。

 

時間にすると、トップからインパクトまでは0.2秒くらいだそうですので、0.1秒もないでしょうね。その間にフェースを約90°近く旋回させて方向性を確保しながら、プレッシャーのかかる場面で思い切りH/S50m/s以上で振り切って300ヤードドライブを連発するようなことを、最近の460ccのバカでかい慣性モーメントのクソ大きいヘッドでもって平気な顔してやっていることになります。

さすがプロですね。

 

アマチュアには絶対ムリでしょうね。

なのでアマチュアは切り返しからフェースを返すようにしてアーリーリリースさせたり、でもタメがないと飛ばないからとか言ってやっぱりハーフウェイダウンまで我慢したり、シャローイングしたり前倒ししたり後ろ倒ししたり、手でこねてハンドアップしたりシャンクしたりもう大変な目に何十年も遭ってるわりに全然飛ばなくて曲がるわけです。

 

でもね、

 

まぁ、私の仮説なんですが

 

プロってそんなに難しいことしているのでしょうか?

 

というかなんでメーカーはこんなに慣性モーメントのでかい(重心角と重心距離の長い)扱いづらいクラブばっか作るんでしょうか。

 

なので、これが最大の仮説なのですが

「もしかしてこの道具ってフェースの向きとか無視してクラブヘッド重心をうまく振ってあげれば、自然にフェースがターゲット向くように出来ている、つまり何も考えずに振ればまっすぐ飛ぶんじゃね?」

と私は考えています。というか本当は確信しています。

 

「ウソつけ!だったらゴルフやったこともない野球の初心者とかが思い切り何も考えずに振ったらまっすぐ行くのかよ!みんなた当たらなかったりスライスとかしてるじゃんか」

 

そうですね。それも確かに事実ですね。でもそれも説明出来ます。クラブはクラブであってバットではないのでバットと同じように振っても当たるわけがありません。

 

続きます。