さて、「スインガー最強メソッド」の第四章を終えまして、「スインガーとは何か」からその対極に位置する「ヒッター」とは何かの全貌がハッキリするのではないかと思ったわけですが、その内容を一言でまとめれば

「先っちょにおもりのついたヒモを振り子状に動かすのと同じように振れ」

というもので、「なーんだ」と思われた読者の方も多かったのではないかと思いますが、昨今多少なりとも「二重振り子」だの「遠心力」だのと言った、「ぶつり用語」がゴルフのメソッドの説明でも用いられるようになってきましたので、ちょっとこの辺について自分の考えを整理しておこうと思います。きっかけは一月に発症した両手首の腱鞘炎です。

ノーマル振り子と遠心力

「スインガー最強メソッド」でさかんにデモンストレーションしている「おもりのついたヒモ」ですが、これを前後にゆすってみると振り子の振り幅が180°以下の時はきれいなアークを描く事がわかります。しかしこれが水平レベルを超えるときれいなアークになりません。子供の時にブランコに乗っていて誰でも一度はイメージした、「ブランコめっちゃ加速させたら一回転できるんじゃね?」の現象と同じで

これ必ず失敗します。そもそも振り子の振り幅が最大になって方向転換が起きるポイントというのは、振り子の速度と重力が拮抗して運動エネルギーが位置エネルギーに転換され終わった状態なので、

あとはそこから重力にまかせて落っこちて「ぐわっしゃんぐわんらぐわんら」みたいな状態になります。画像は以下youtubeからです。

ここでブランコのアークが維持できないのは、ロープの長さを一定に保つための力が存在していないためです。上の道がではムリヤリ一回転を達成してますがブランコの踏み台の部分をヘッド重心と考えると、アークが維持できているとは言えません。

私の数学は赤点ですが、ちょっとだけ遠心力を求める公式をネットでのぞいてみますと

遠心力 = mrω2 = 公式2

とかのようですので(わかってない)、速度vが失われれば遠心力も失われるはずです。これはなんとなく感覚としてわかります。余談ですがこのノーマル振り子で遠心力が最大になるのは、ブランコの速度が最大になるアークの最下点ということになります。

走者一掃の時の三塁コーチ

では速度があれば遠心力が発生するのであれば、タイムリーヒットで「まわれまわれ」ってやってる三塁コーチくらい腕をぶんまわせば、相応の遠心力が発生するのでアークを保つことができます。

ここでも当然重力は作用しているのですが、ある程度の速度でぶんまわせばその速度で発生する遠心力が重力を陵駕するので、それによってアークを維持する事ができそうです。この「アークを維持できるほどの遠心力を発生させる速度」を上の図にならって「ぐるんぐるん速度」とします。

外側に引っ張られる力

もちろんTGMでもSPSでも、遠心力についての言及がありまして、そこでは”Centrifugal Force”という単語を使っております。ところが「スインガー最強メソッド」では実はこの単語を使用しておりません。中心を伴い「外側に引っ張られる力(”Outward Pull”)」という単語になっております。アーネスト・ジョーンズはホーマー・ケリーのようなコミュ障や科学者ではなく指導者なので、子供にもわかりやすい単語を使っているのだなと思ったのですが、さらに「スイング」ではこの「外側に引っ張られる力」を常に活用する事が大事だと言っております。

上のブランコの例で考えますと、ブランコの振り幅が最大に達して方向転換が行われるところでは速度はゼロになりますので、このアークを保つ(ロープ部分を引っ張る)力は純粋に「重力」になります。ただ重力が引っ張る方向とロープの長さによって留められている範囲だと後者の方が中心に近いので、実際のブランコの軌道はアークになるということだと思います。

つまり遠心力を使おうと使うまいと、とにかくクラブヘッド重心が外側に引っ張られるような状態をつくり続ければ「スイング」になるみたいです。そう考えるとトップで切り返しを伴うゴルフのスイングでも可能だと思うのですね。

ペットボトルに水を入れて実験してみる

おもりのついたヒモで実験をすると思わぬケガをする可能性に気づきましたので、ここでは500ccのコーラのペットボトルに、おおよそ200cc位の水を入れて実験してみます。フタはつけません。これでもってスイングしてみて、水が常にペットボトルの底の方に押しつけられた状態を維持しながら素振りができるかということになります。これができていない場合、水が飲み口からこぼれてきたり、チャポンチャポン音がすることになります。

まだ寒いですし部屋が水浸しになるのも困るので風呂場で実験してみます。

注)風呂場とは言え全裸で水の入ったペットボトルを素振りする光景は、いかに科学的探求心に端を発しているとしても他人に見つかれば相当不審な印象を与えると思いますので、実験は自己責任でお願いいたします。

やってみると、まずペットボトルはゴルフクラブのように持つのは飲み口が短すぎて持ちづらい。滑りやすい。

注)この実験は滑って抜けたペットボトルによって浴場の照明器具などを破損する可能性がありますので実験は自己責任でお願いいたします。

実験その1

まずは180°以下のアークで前後に振ってみます。これはできるのですが、切り返しで若干チャポンチャポンします。

実験その2

180°を超えるスリークォーターくらいにします。いつものリズムで振ろうとすると切り返し時に相当水がこぼれます。

実験その3

左手一本で持って、ぐるんぐるん速度で回します。これが一番、ペットボトル内の水の挙動が安定します。

結論

ぐるんぐるん速度でテークバックして、ある程度テークバックできたらその慣性がペットボトル内の水にかかっている間に急いで逆方向にぐるんぐるん速度で切り返すと上手く振れる。

相当のぐるんぐるん速度でテークバックして、それが終わらないうちに、ペットボトルの水がまだトップ方向に行きたがっているうちに、ダウンを開始して可能な限り再びぐるんぐるん速度に持って行くことが必要になります。なるべくコックを入れない意識でテークバックをして、なるべく飛球線後方にダウンスイングを開始すると、切り返しで強制的にコックが入ることでこの「間」を稼げる気がします。

画像はこちらのサイトのものを勝手に加工させていただきました。こんなしょうもない画像にして申し訳ありません。

これけっこう独特の感触になるのですが、次回以降これでクラブ振った感触も踏まえ、コツを考察していきます。

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