月日の経つのは速いもので(ちっとも記事を更新しない間に)11月も月末に差し掛かって参りました。

LPGAツアーはその間に最終戦を迎え、ぶっとび性格のことではない、たぶんパーオン女子の松田鈴英選手は直近二試合を連続最終日最終組で迎えましたがまだ優勝には至っておりません。それでも安定してトップ10を本日もキープしそうですので最終日に向けて初優勝目指して頑張って欲しいものです。

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(C)ALBA

 

でここんとこはヒマを見つけてはTGM日本語版の校訂作業を行っております。

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もうとっくに仮刷りは出来ておりまして

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Macのヒラギノフォントが本当に美しく印刷されていてビックリ惚れ惚れするほどなのですが、フォントが美しく印刷されている分、写真の出来がイマイチ気になってしまったのですね。実は写真は自炊屋さんでスキャンしたものを加工しているのですが、1ページスキャンし損なったページがあって、そこはiPhoneで写真撮ったのですけど、それが上の写真の右のページです。

上の写真だとよくわからないんですけど、実際の刷り上がりを見るとiPhone撮りのほうがキレイな気がするんですね。なのでもしかすると一眼レフで撮影し直すかも知れません。まぁ元の写真がそもそも黒く潰れているので限界はあるんですが(なのでやらないかもしれません)。

まぁそれにしてもやっぱり誤字脱字はありますし、もとの英文がクソなせいで翻訳もまだまだ気に入らないところはありますが、なんとか年内の脱稿を目指しております。

 

さて本題です。

ここんとこの4ラウンドくらいで例の「下に打つ」と

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それをエイミンングポイントやクラブヘッド軌道(アングルオブアプローチ)で把握して管理する手法を実験しているのですが、

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肝心のスコアはどうなったかというと、悪いときでハーフ56回(OB4回)、良いときでハーフ42回(いずれもOB、池からみのトリ2回)みたいな感じです。OBや池を出しても42回が2回あるので、慣れれば30台が安定して出せる手応えはあるのですが、やってみて気づいたことがいくつかあります。

まず飛距離ですが、たぶん1.5番手くらい伸びていると思います。実はいくつかのOBのうち半分くらいはフライヤーと飛びすぎ(突き抜け)です。これはミート率が向上したことが原因と思いますが、ほぼボールを意識しないで振れるようになってきてもしかするとH/Sも上がっているかも知れません。これはまぁコースで慣れていくしかありません。

で、問題は方向性なのです。

アングルオブアプローチというのは

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簡単に言えば上の赤線(本当はちょっと楕円軌道のはずだけど)でヘッドが抜けていけばボールに当たってしまうという管理の手法です。

しかし当たり前ですがゴルフといいうのはやたらに沢山の長さの異なる道具を使うわけでございまして、自分のカラダを基準にすれば番手ごとにその線は同じにはならないわけです。で、なんとなく最初は番手ごとにこんな感じではないかと思ったわけです。

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だってクラブが長くなるとということはボールも自分から離れていくわけで、ハーフウェイバック時のヘッドをボール結ぶ線は、全番手平行になるのではないかと思ったわけです。ところがこれではボールが全然意図した方向に飛んでくれないわけです。

私は基本的には弱めのドローヒッターで、上記の方法でインサイドアウト軌道にすることは出来ているので、そんなにフェースを返さずにややドローから、悪くてもやや右方向にストレートというボールでゴルフをしています。

ところがアングルオブアプローチを意識するうようになってから特にショートアイアンが左に出てしまう傾向と、ドライバーが右に出てそのままストレートに飛んで戻ってこないという現象が出てきました。それでもミートは向上してるので余計にマズい結果になります。

で、経験上分かったことは、このアングルオブアプローチは

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こんな感じになってます。

なぜかと言うと、クラブの長さによってスタンス幅も変わってしまうので、それに伴いエイミングポイント(クラブを下に打つときの方向)も変わってしまうわけで、長いクラブになるほど旋回軌道も緩やかになってしまうからです(もっと早く気づけという批判はご容赦願います)。

実はこのことはゴルフを難しく、あるいは芸術的にしている一つの重要な要素でありまして、上の図は上から見た図ですが、実はこれを前から見ると

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ちょっと作図が上手く出来ないんですが、要は長いクラブほど当たり前ですがアタックアングルもシャローになります。

ということは、上から見たときでも、ヘッド軌道で描く線の傾きが少ないほどシャローに振っていると言うことになります。つまり、同じクラブを使っているとしても、エイミングポイントを前に移して(リリースを遅らせて)傾きを強く取ればスティープな軌道で、俗に言う「上から入れる」ヘッド軌道になりますし、後ろに移してゆったりリリースして真っ直ぐな軌道意識して傾きを減らせばシャローなアタックアングルになると言うことになります。

例えばバンカーショットで、腰を落として、スタンスを拡げて、上下動を抑制して、手首の返りを抑えて...みたいのも、全てシャローになる効果になります。

 

ということは、ですよ。つまり狙った通りのボールを打つためには、これらのヘッド軌道でどういうボールになるのかを番手ごとにあらかじめ練習とかで想定して、コースでは状況に合わせてアドレスやらボール位置やらスタンス幅やらを全部精密に調整して、それを素振りやワッグルで逐一予行演習してなおかつナイスショットして風も読み通りになれば良いと言うことですね。

難しくね!?ゴルフ!

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「だからさ、僕の場合は1W、3W、5Wは長さ違うけど、4番以下はSWまで全部長さ一緒にしてるわけよ。まぁ僕の飛距離でセカンドをウッドで打つ事ってほとんどあり得ない。ということはティーショットと、セカンド以降は全部同じ軌道で打つわけだから、1ホールに必要なスイング軌道は2種類で済むってことなんだよね」

とデシャンボーが言っているかどうかは私の妄想ですが、ワンレングスアイアンの最大の利点がここにあるのではないかと思います。「7番アイアンの長さで3番アイアンくらい飛ぶの〜そりゃあ便利だねえ」という老人向き設定なのではなくて、

アイアンの長さが同じということは、

常に同じアングルオブアプローチを使ってショットしても方向性に違いが出ないので

アングルオブアプローチの数を大幅に減らせる

ということで練習量的にも実戦の精神力的にもかなり有利になる可能性があると思うのですね。

ただこのブログでも前に書きましたが、ワンレングスは調整とフィッティングが非常にシビアで、それこそが生命線になります。ワンレングスではある番手が苦手ということはなく、合っていないときは全番手が合っていないことになります。

なので必ず細かい調整が出来る仕様のクラブを、信頼出来るフィッターとの協力で作り上げなくてはならないことになります。

そうなるとたぶん一択になってしまうのですけど...。

edelgolfjapan.com

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