ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。

プレーンとは何か(論点広がり過ぎなので最終回)

先週の伊藤園レディースでは最終日単独首位でスタートした松田鈴英選手は惜しくも初優勝はなりませんでした。

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(C)GDO

 

そして先々週のシュライナーズホスピタルでまた優勝しやがったコイツ

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(C)GDO

 

両者の共通点は、とにかくパーオン率が高いそしてパットがちょっと...ところです。両者とも飛距離を安定して稼いでフェアウェイをキープして、フェースターンを少なくしたセカンドショットで確実にグリーンを捉えてきます。

18ホールのうち16回バーディパット打って4回に1回入ればその日は-4なわけで、デシャンボーなんかはそれを4日間続けて優勝してしまうわけです。

松田選手もデシャンボーのようにもっと無神経な感じで最終日までそういうゴルフを続けることが出来れば優勝は近いでしょうね。

 

で、ここんとこのブログ更新ペースが遅いのはもちろんTGMの日本語版の製作を急いでいるからでありまして、

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こんな不気味な感じの表紙も出来てきまして

 

PCMの筒さんにも日刊スポーツWebの人気コラム「ゴルフ体験主義」でこのプロジェクトを取り上げていただいたり

golftaiken.nikkansports.com

とにかくモサドやCIAに抹殺される前にこの作業だけは年内に終えてしまおうと思っているわけです。

余談ですが最近めっきり「ボディターン」とか「カラダで打つ」という言葉をレッスン動画でもコラムでも見かけなくなった気がするのですが、スライス量産打法から離れて「手の教育」に向けて少しずつ正しい方向に業界が移行しているのではないかという気がしております。

 

で、プレーンの話です。ここ数回の記事で「結局プレーンとは何なのか」を考察して来た訳ですが、いろいろ思考が拡散して収集付かなくなってますので、今回は強引にまとめてこれ以降は個別撃破に移行したいと思っております。

結論:プレーンとは何か

もういきなり結論ですが、TGM的なプレーンの概念を私なりに一言でまとめると

「ある目的を達成するためのバックスイングをどこに、どのように上げるか」

ということだと思います。ある目的とは、もちろん最終的にはインパクトであることは間違いないのですが、ゴルフの場合はインパクトからトップが決まるわけではないというのが最大のポイントではないかと思います。

例えばこの人ですけど

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この人は黄色い線のあたりでインパクトして矢印方向に打球を運ぼうとしていると思うのですが、

なんでこんな位置にバット構えているんですかね?

先入観とっぱらって考えれば矢印の後方延長線上にバックスイングした方が当たる確率高いような気がしますがね。そして

この人って上げる位置をそんなに気にしてますかね?

後ろ倒しとかシャローにとかそんな難しいこと考えなくても、バッティングの場合矢印方向にボールを運ぼうとすれば自然とスイングしやすいトップの位置が決まるんではないですかね。

でもゴルフの場合は、打ちたい方向とインパクトの位置(ボールの位置)は決まってても全然トップの位置は自然に決まらないですね。クソ気を遣ってアドレスしてメチャクチャ慎重にスイングしても全然とんでもない結果になったりますよね。つまりゴルフは

ボールを打ちに行ったら終わり(゚∀゚)

ってスポーツなのではないかと。じゃあ何を目的にスイングするんだって話です。

 

3Dインパクト

ではTGMではスイングをどういう構造のものと捉えているかというと

・正面から見て「下に」(アタックアングル)最下点を過ぎて「上に」

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・後方から見て「外に」(プレーンアングル)最下点を過ぎて「内に」

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・上から見て「前に」(アプローチアングル)そして最下点を過ぎて「後ろに」

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が達成できていないとコンプレッションの「漏れ」が発生するとしていて、この中で一番大切なのは「下に」、つまりヒットダウンする感覚がなければこの3Dインパクトは達成できないとしています。

 

アークオブアプローチ

ただ、上の三つのうち、ゴルファーが視覚的にその軌道を確認出来るのは三つ目のアプローチアングルだけです。「下に」は感覚的に把握出来ると思いますが、「外に」のプレーンアングルは「今のプレーンアングルはだいたい48°だな」と把握出来る人は少ないのではないかと思います。

 

エイミングポイント

そして望ましいアプローチアングルを達成するためには、両手がどのあたりに押し込まれていけばそうなるというポイントがあるとしています。これがエイミングポイントです。この感覚を覚えればエイミングポイントを打ち抜けば必ずナイスショットになるので、もはや本当のボールを打つ必要はなくなるとしています。

 

結論の結論「プレーンの目的」

よいアプローチアングルを達成するための、最適なエイミングポイントを「下に」打ち抜くという目標を、最もスムースに達成できるトップを作ってスイング

ということになると思います。

 

オンプレーンであるために心がけること

で、オンプレーンであるということは、ヘッドの余計な慣性を抑えてスイング出来るので最も効率的なのだということは以前も触れましたが、たぶんこの二つだけおさえておけば実戦で通用すると思います。

トップ付近でグリップがプレーンライン上の後方のどこかを指している

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エイミングポイントでプレーンライン(地面)とクラブが平行

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とりあえずこんなところで間違った解釈にはなっていないと思われます。

これほんと試してみるとビックリしますよ。感覚的には

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こんな感じで振り下ろして打てちゃうんですよね。まだ練習中なんですが。。。ちなみに上の写真だとボールは後方の男の子の方に飛びます。

プレーンとは何か(その4)

だいぶ更新が空いてしまいました。

佳境を迎える国内女子ツアーでは松田鈴英選手はすっかりトップ10常連になって来期のシードを確定させていつ優勝してもおかしくない選手になってますが、去年の夏まではキャディのバイトしてたわけですから、きっと細かい変化の積み重ねで結果が大きく変わるというのもゴルフの特徴なのではないかと思います。

それにしても昨今の女子はホントにスター候補が目白押しで来年やオリンピックに向けて楽しみが満載です。

そんな中このブログにも(勝手に)何度も登場いただいている森美穂プロは今日から2ndQTです。検討をお祈りしながら記事の更新でもすることにします。

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(C)ALBA

さてしつこくプレーンのお話ですが、きっとこの記事を自分なりに消化するのに時間がかかっているのは、これってかなりスイングの核心部分だからなのではないかと思います。というのは、ゴルフというのはパッと見「地面に置いてあるボールを打つ」スポーツなので、本能的に「上手く打たないと地面を打っちゃう」恐怖と戦うしくみになっているわけです。ここが空中にあるボールを打つ野球やテニスとは異なるわけです。ですが、プレーンや、クラブヘッドの軌道が分かってくると、もしかして同じように空間の中でクラブを動かして空間の中のボールを捉えることが出来るようになって、そうなった時「当たらないかも」という恐怖も消えるのではないかと思うのですね。

 

で、前回までで、「下にバッティングすれば打てる」のではないかと仮説を展開してきましたが、私ごときが仮説を展開するまでもなくTGMでは再三再四「下に、外に、前に」打て(三次元インパクト)ということを口酸っぱくして主張しておりまして、中でも「下に」が一番重要で、「下に打っているという確信がないのであれば、たぶん君はそれが出来ていないのだ」とまで言っています(TGM 86ページ)。

 

またエイミングポイントのコンセプトでも、空中のあるポイントを打つ事は、ボールを打つのと同じ事になるポイントが存在すると言っています。これがわかればもはやボールを直接打つ必要はなくなると言っています。

 

なのでたぶんこの「下にバッティング」コンセプトは正しいのです。ところがそう思って「ゴルフ 下に打つ」や「ゴルフ ヒットダウン」とか検索しても、イマイチそれっぽい内容のコンテンツを見つけられないのですな。

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結局この考え方ではゴルフのインパクトは野球のそれと比べてどの辺で発生しているのかというのがポイントになるわけですが

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ここでコック最大

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インパクト時でも右肘は伸びてない

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この辺でかなり右肘伸びてきてるけどそれでもまだヘッドは返ってないわけですが、このタイミングと

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ゴルフのインパクトのタイミングが同じくらいじゃないかと。野球だとこのタイミングでインパクトするとたぶんボールは三塁ベンチ方向に飛ぶでしょうね。

 

ゴルフでは右肘が伸びることでフェースが返ったあたりで当たるとスクエアになるように道具が出来ていると言うことになります。そもそもそういう風に出来ているので、それを理解出来れば手動でクラブフェース返さなくても右肘の動きだけでスクエアに出来るはずです。これをTGMでは「右肘のマジックムーブ」と言っています。そしてこれが理解できるとゴルフは格段に簡単になるとも言っています。

これまでTGM的に考えてきた限りではこれで打てるはずです。

そして練習するとこれがマジでヤバいことに気づいてまだ自分でも整理が出来ていないくらい球が変わるわけです。

 

基本的な考え方

右足の地面下方向にピッチャーがいる

そのピッチャーが投げる球をピッチャーの方向に(地面方向の真下に)打ち返す

仮想インパクトのタイミングは、クラブが地面と平行のあたり(ちなみにこのタイミングではクラブはプレーンラインとも平行)

フェースは返さない(返らないように努力しないと返ってしまう)

左手は左に流れない

ボディーターンしない(ストライクゾーンがつぶされるから)

ずっと右体重の意識

本当のボール方向にバットのフォロースルーを取る

本当のボールを打ったあと地面方向にバットのフォローを長く取る

 

で、自分的にこの「下にバッティング打法」をやるときの懸念点は以下ですが、一つ一つそういうことが起きるのか検証してみます。

 

ダフリそう

もし木槌で地面に杭を打つときに右手首とシャフトの角度を変えようとしないのであればダフろうとしてもダフれません。

当たらなさそう

バッティングした後に本当のボールにフォローしていく意識なので、「打つ」という感覚はなくなりますがなぜかムチャクチャ良い当たりします。もう、軌道で振ってるので当たらなくても知ったこっちゃない感じです。

フェースが開きそう

むしろフェースが閉じすぎて左に行くのが怖いので流し打ちする感じでも完ペキなドローボールが打てます。

 

ちょっとまとめるのが難しくて単なる自分の備忘録になってますけど、これたぶんムチャクチャ重要なことのようなので、体裁考えずに思ったことを書いていきます。ゴルフクラブの形の意味が分かった気がします。これマジで重要です。

 

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プレーンとは何か(その3)

先週まで汗かいてた気がしますが、突然めっきり寒くなりました。四季ではなくて二季に天候がシフトしていると感じる今日この頃です。

 

引き続き「プレーン」ってつまり何なのよという考察です。まずその1では

www.golfmechanism.com

主に「オンプレーン」とはどういう状態かを考察しました。次にその2では

www.golfmechanism.com

プレーンという概念の欠点と、どうすれば「プレーン」がもっと使いやすくなるかを掘り下げてみています。野球のバッティングのような感覚で打てたら便利そうだけど実際にやるとスーパースライスします。

 

で、突然ですが、以下のように美しい(限りなくスクエアな)グリップを作って悦に入っているとしましょう。例によって画像は「The 7Laws Of Golf Swing」からです。

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そこに突如! こんなクリーチャーが襲ってきました!!

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画像は

https://www.jp.playstation.com/blog/detail/5094/20170608-bhrevue.html

からお借りしました。こんな作図のためにCLIP STUDIO買った訳ではないです。

 

コイツと戦うしかないとすると、たぶん

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こーなると思うのですね。なぜかというと

・スイングとヘッドの重心が同一プレーン上になる。

・コックとスイングが同一プレーン上になる。

・手首や上腕三頭筋だけでなく広背筋その他体幹の筋肉が使える。

などの利点から、理にかなった攻撃方法と言えると思います。

そしてもし横振りで戦うのであれば

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こーなるでしょうな。

何が言いたいかといいますと、このような局面では必ずクラブのヒールを使って攻撃することになるということです。この道具の形状から振りやすさを考えれば上記のような使い方が自然なはずで、どう考えてもフェース面で打撃をしようとは考えないと思うのです。上の理にかなってる理由が全部使えなくなって相当複雑な動きになりますので。

 

で、上の図を見れば分かるとおり、人体にとって一番理にかなった使い方をすると、つまりバッティングのような打ち方をしようとすると、

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クラブフェースは真上(ロフトのぶんちょっと左向いてますけど)を向いてしまうということになります。でこれをゴルフっぽく前傾させると

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こーなって真右に飛んでしまうので「じゃあそもそもクラブフェースを左に90°ひん曲げて持っておけばいいじゃん!」という発想が生まれます。それを頑張って練習すると

www.youtube.com

こーなる!

そう、みんな大好き(?)モー・ノーマンです。

この動画を見るとモー・ノーマンは野球で高めのボールを打つように最後までリリース(とはセカンダリーレバーアッセンブリーをリリースすることですが、要はこの打ち方はセカンダリーレバーアッセンブリーを作動させない打ち方になります)をしないでアップライトに打っていることがわかります。野球的には一番飛距離の出る打ち方なので、この打法は従来言われている「正確性は増すがパワーはロスする」という考え方は再考の余地がありそうです。

 

モー・ノーマンについて深堀するとそれはそれでかなりの記事数になるので一端スルーしますが、ここで注目したいのは

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この最もパワーを生み出せるアライメントを維持しようとすると、スクエアグリップならばヒール側を振り出すようなスイングになり、それをストロークのなるべく後半まで維持しようとすると、インパクトでフェースがスクエアに戻らないという問題が発生すると言うことです。

でも、この姿勢をとにかく作りたいとするならば、ノーマルなグリップではどこにこの姿勢が出現するのかということです。そしてその時「本能的シャフトプレーン」はどんなアライメントになるのかということです。

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ローリー・マキロイ

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ブルックス・ケプカ

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リッキー・ファウラー

 

今回の仮説の核心部ですが、要するに

「みんな下に向かってバッティングしてないか?」

ということです。つまり、上の図で言うところの青い矢印と、下のパワプロの黄色い矢印は同じということです。

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ゴルフはオープンスタンスの野球を地面方向にバッティングしていくスポーツだということです。

 

松山英樹くんのフォローです。「首のこってるなぁ」と思いますが、それはボールの飛んでいく方向を知っているからで

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ここでインパクトして矢印方向に打っていってるとすると

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力強く矢印方向に振り抜いていけばこういうフォローになるはずです。この写真は最初の写真に矢印付けただけです。

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作図のし過ぎで疲れたのでまだ続きます。

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プレーンとは何か(その2)

プレーンについての考察の続きでございます。

ふと気になって本屋でゴルフ本を見てみたり動画を検索したりもしているんですが、やはりこのプレーンという概念はなかなかにクセモノです。なので用心深いレッスンプロの中にはあえてこのプレーンにまつわるお話を一切していない人もいます。なぜか。

プレーンという概念の欠点

自分じゃ見えない

TGMではReference Point(基準となるポイント)という言葉を使って、早い話が「どの辺にクラブを上げるのか」という観点からプレーンの分類をしています。別にそれはそれで構わないのですが、ただ「どこに上がってるのか」って自分では確認出来ないですよね。今でこそ気軽にスマホで撮影できたりそういうアプリもあるわけですけど、TGMの時代では自分のスイングを動画(あるいは連続写真で)撮影するなんて結構な手間だったはずですから、たぶん第三者に確認してもらうくらいが一般的だったのではないかと想像いたします。

 

手段が目的化する

これは今でもほとんどの解説がそうなんですけど、「所定のプレーンにあげましょう」という指導というか論調が多いようです。ひどいのになると「Vゾーン」なるものがあって、要は前回のブログで言うところの「上限」のプレーンと「下限」のプレーンで出来たゾーンのようなのですが、で、「そこに上げろ」と。

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そもそも上限と下限なのでそこの中に上がるしかないと思うのですが、そこから外す方法としては手首を使ってこね上げてクロスさせるか、逆にコネ下げて寝かしすぎの状態を作るしかないと思うので、それってプレーンという概念よりももはや手クセの問題だろうと思う訳です。インパクトでこのゾーン外してれば当たらないですよね。

で「プレーンに上げるには」みたいな話が続くわけですが、そういうことじゃねーだろと。私が言いたいのは

ナイスショットをするためのツールがプレーンのはず

良いプレーンで振ることは目的じゃねーだろ

ということです。逆に言えば毎回ナイスショットするならどこに上げたっていいーじゃんという話です。テニスなんかだと錦織君のコーチのマイケル・チャンなんてバックハンドはムチャクチャ低く引いてましたし、ジム・クーリエなんて野球みたいに立てて引いてましたし、それをゾーンから外れてるとかそんな指導はなかったように思います。まぁ今のテニスあんまり知らないんですけど。

 

あるべき「プレーンという概念」の姿

じゃあどういう風に「プレーン」を扱えればツールとして機能するのかの私のイメージは、野球ついでに、要するにこうパワプロがあるとすると

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バッティングカーソルの真ん中にこう線を引きまして

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そこを貫通する平面みたいなものがあって、その上をバットの重心が動いていけばセンター方向に打てますみたいな、そういう感じですね。まぁ野球の場合そこに球が来るとは限らないんですけど、ゴルフのボールは動きませんから。

ちなみに私は野球やったことはソフトボールくらいしかありません。

でも人間の本能として、上の図のように、バットを押していく方向というものがあると思うのです。そしてその軌跡を平面で表したものが「プレーン」であって欲しいわけです。仮にこれを「本能的シャフトプレーン」と呼ぶことにします。

 

本能的シャフトプレーン

こちらはリアルな野球のインパクトですが

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https://ged-bb.jp/blog/batting-pelvis

ものを振り回す以上、人体の構造上、上から見ればその動作は回転運動になってしまうとしても、なるべくバットの返り(TGM用語的にはロール)を抑えて、

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上の写真(作図能力が低いというご批判は受け付けません)のようにバットで平面を描くようにスイング出来れば、意図した方向に飛んでいく確率を上げられるということですね。

で、これは実は誰でも無意識に意識していることではないかと。そうでなければタイミングやボールを捉える位置、カラダの向きだけで方向を制御しなければなりませんが、草野球やってるおっさんがセンターフライをノック出来る現実を考えますと、そのような行為が起きていると考えざるを得ません。

丸いバットで丸い野球のボール(しかもバットの直径より大きい)をノックしてその辺のおっさんがセンターフライ打てるのに、ゴルフは小さい止まってるボールを平面でひっぱたいて何でそんなに曲がんだよふざけんなって話です。

そして上のインパクトをTGM的によく見ますと

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(1) 左手首(黄線)は真っ直ぐ(フラットレフトリスト

(2) 赤い面(レフトアームフライングウェッジ)を青い面(ライトフォアアームフライングウェッジ)が望ましい角度でサポートしている(フライングウェッジ

(3) バットと左腕はインパクトではまだ一直線になっていない(二重振り子の法則

などなどTGM的に「基本」とされるアライメント群が完璧に達成されていることに気づきます。また、ここで言っている「本能的シャフトプレーン」とは、どうもライトフォアアームフライングウェッジと同一平面なのではないかという事が分かります。

 

じゃあそれでゴルフをやってみる

つまり上のバッティングとTGMはなんら意見の相反がありませんので、これでゴルフも打てるということだと。そして「外角低めの球をセンター方向にホームラン」というというつもりで、少し本能的シャフトプレーンを斜めにして打てばきっと問題ないはずです。そして打ちますと

死ぬほどスライスします。

死ぬほどです。死ぬほど。私なんか最初練習場の一階席から二階席に打ちましたからね。今さくっと最初って書きましたけど、たぶんゴルフを始めてやる場合、本能的に打てばよほどの変態でもない限りはものすごいスライスしかしないはずなのです。なぜスライスするかというと

(1) 外角低めに届かせようとしてカラダが開く

(2) カット軌道になる

(3) フェースが思い切り開く

というよくある現象が同時多発するからですが、この現象は多くのプレイヤーにトラウマにも近い印象を抱かせることになります。そして、「やっぱゴルフは野球みたいに打っちゃダメなんだな」と意気消沈して、(主に左手首で)思いっきり手でフェースをこねて返すようになるか、あるいは極端なフックグリップ、あるいは極端なインサイドアウトのスイング、もしくはその全てを同時に行うようになります。

 

しかしここで疑問が残ります。TGM的には完璧に正しいとされていることと同じことを野球でやっているにも関わらず、なんで野球感覚で打つとスライスになってしまうのかということです。TGMが大ウソ書いてるんでなければ、野球のバッティングのコンポーネントの応用でゴルフもナイスショットが出来るはずです。

 

長くなりましたので続きます。

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プレーンとは何か(その1)

どういうわけか日本では全く報道の対象にならないライダーカップも終了し、結果は欧州の圧勝でデシャンボーもフォアサム二回とシングルス一回の三戦全敗という残念な結果に終わったわけですが、なぜかPGAは明後日から18-19シーズンが開幕というブラック企業のようなスケジューリングなので、引き続き注目して参りたいと思います。

 

さてこのブログではTGMの研究からゴルフの探求、またその理解の助けとしてセフィロトを使用しておりますが

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今回はついにTGMの中で最高難易度の一つであるプレーンにまつわる考察をしていこうと思います。もうこの下七つのセフィラと周辺のコンポーネントだけで上級者にはなれるはずですから。

そもそもプレーンとは何か

私なりにいろんな書物を読んできた上であえて申し上げることですが、

「プレーンの明確な定義は存在しない」

というのが私の結論でございます。

プレーンという表現の歴史

なぜそう言えるかと言いますと、そもそもプレーンという言葉をスイング論の中に初めて登場させたのはおそらくこれです。

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はい。皆様ご存知のベン・ホーガン尊師でございます。というのはこれ以前に出版された著名な本もいくつか調べてはみましたが、このように仮想の平面を用いてスイング軌道を説明するということはどうも行われていないのです。

ですがここで言っていることは非常にシンプルでございまして、要は「この板を突き破るようなスイングはイケてないぜ」と言うことだけでございます。今日、スイングプレーンという用語についてはもう少し複雑な使われ方をしているように思えますが、一体誰のせいでそうなったのかと言うことでございます。

たぶんホーマー・ケリーというクソ野郎の仕業でございます。

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ホーマー・ケリーは「インクラインドプレーン」という言葉を使いまして、早い話が「このプレーンの上をクラブが動けば必然的にナイスショットする」平面が存在すると考えました。しかしこのホーマー・ケリーが書いた「ザ・ゴルフィングマシーン」という書物では、そのほかにスイートスポットプレーンだのショルダーターンプレーンだのけっこう自由な「プレーン」が複数存在しまして、これが現在の混乱に拍車を掛けたものと推測いたします。

要は「プレーン」という言葉それ自体は、一定の軸を伴って運動する物体の、可動範囲を座標として表現するための単なる道具として使っていますので、そこに明確な定義が発生するはずがないのです。「基準となるポイントが存在する」という文言に、その「基準となるポイント(Reference Point)」の定義って何なの?と聞かれても答えようがないのと同じです。

 

「The 7 Laws of Golf Swing」でも、プレーンに関してはプレイヤーやコーチの数だけ議論があるとしながらも、「理想的なスイングプレーンとは」として「アドレスからインパクトに向けて、最も効率的かつ直接的にクラブを動かそうとするときのルートである」と大人な説明をしています。

 

「オン・プレーン」とは何か

ですが、TGMと「The 7 Laws of Golf Swing」で共通していることとして、「オン・プレーンである状態とはどういうことか」には非常に具体的な定義があります。

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これは翻訳パートで使用した画像ですが、TGMではスイング中にシャフトの先っちょもしくはグリップエンドから出たレーザーがプレーンラインをなぞっていればオンプレーンと言っています。

「The 7 Laws of Golf Swing」ではやっぱカッコいいので

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こんなイラストになっちゃいます!相変わらずカッコいい!

 

なぜこれがオンプレーンと言えるのか

まずオンプレーンのプレーンの下限を考えてみます。

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要するにアドレス時のシャフトのプレーンが下限に当たると思うのですが、常時このプレーン上でスイングすれば上の「オンプレーン」の定義は達成できますが、おそらく右腕を曲げた瞬間に板から逸れてしまうので、多分セカンダリーレバーアッセンブリーのみを使った(手首だけでスイングするような)感じかなと。逆に

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完全にアンコックして左腕とクラブシャフトが真っ直ぐになるようなインパクトを想定すれば、最もスティープな状態で「オンプレーン」の要件をクリアできます。この場合は上とは逆にプライマリーレバーアッセンブリーのみを使用する感じになります。

 

この常に同じプレーン上でクラブを動かす事にどういうメリットがあるかですが、ヘッドが常にオンプレーンなのでクラブヘッドラグでストローク挙動が乱れる可能性がないということにあります。

しかし現実的にはよほどの変態でもない限り、右肘を曲げる以上完全に同じ平面上でクラブを動かし続けるのは難しいので、トップではアドレス時よりスティープになり、またインパクトにかけてアドレス時のシャローなプレーンに戻っていくと言うことが必要になると思われます。よって常にプレーンのシフトが発生していることの方が普通と言えます。で、そのシフトが発生している間じゅうオンプレーンであれば、やはりヘッド挙動が乱れる要素が存在しないので、最もロスの少ないスイングが出来ると言うことになります。

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久々のルーク師匠:ライダーカップ副キャプテンお疲れ様でした。

 

よくある間違い

トップのプレーンはアドレス時と平行というもの。

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もし本当にトップでアドレス時のプレーンに平行なプレーンになっているとすると、グリップエンドはプレーンラインの遥か外側を指すことになるので、クラブが「寝ている」と言うことになります。「寝ている」ものはインパクトまでに「起こしてくる」事が必要になります。起こすということは、それまでのプレーンから、ヘッドを上方に持ち上げることですので、カット軌道になりやすいなどの問題が発生するはずです。

逆に言えばクラブをどれだけスティープに上げようがシャロー下ろそうが、それは「オンプレーンかどうか」とは別の議論になるということですね。スティープ(アップライト)か、シャローかに関係なく「オン・プレーンな状態」は達成できますし、逆もまた真です。

 

で、これを実際に自分のゴルフに活用するにはどーすればいーのかをずっと考えていたわけですが、一つヒントが見つかったような気がしますので次回の記事で仮説として書いてみたいと思います。

 

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