ザ・ゴルフィングマシーンを勝手に解釈していくよ

ゴルフ史上最大の奇書と言われる「The Golfing Machine」を勝手に翻訳したのちに独自の解釈をしてゆくブログ。そしてゴルフは信仰へ。とりあえず日本語版の紙本製作まで終わったので今は新たに「Search for the Perfect Swing」を勝手に翻訳中。ゴルフ界の青空文庫を作れたらいいなぁ。

第五章 モデルにマッチするようにクラブヘッドをスイングするということ(その2)

森美穂選手はツインフィーズレディース参戦中です。

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(C)ALBA 

 

ちょっと仕事が落ち着いたので週2ペースで翻訳作業を頑張っていこうと思います。ではまだるっこしいのの続きです。以下の前回の記事の続きです。

www.golfmechanism.com

 

どのようにモデルに近づけるのか

 

 この二人のプレイヤーは、左腕でモデルの動作を上手に再現出来ることを示している。しかしこのトップクラスのワンハンドプレイヤーによる左腕のみによるバックハンドスイングという非常に単純な例をもってしても、人間とモデルの動作の特徴には詳細に見ていくと違いがあることがわかる。

 

 一つは、モデルのヒンジが折れ曲がり、また前方に振り出されていく動作はスイングのプレーン上で行われている。一方人間のゴルファーは、左腕一本によるスイングでさえも、モデルがクラブを同一プレーン上で下方のレバーを動かす動作を再現するためには、プレーン内でおよそ90°の手首のターンを発生させなければならない。

 

 全てのゴルファーにとって、精密にモデルの動作を再現しようと考えた場合、その腕、手首、クラブを使用して行う場合、それが単純に不可能であることがわかる。

 

 これらを全て合わせると、ゴルファーにとってこれは不可能になる。クラブをグリップしてボールにアドレスするだけで、モデルが行っているのと全く同じようにプレーンに沿って左手首をヒンジ(掌側に折る)させることは出来ないのだ。アドレスポジションからプレーンに沿って左手首をヒンジさせる動作は、腱(けん)による制約を受ける。この複数の腱は、前腕の根元から指先までつながっている。ゴルファーが指をクラブのシャフトをグリップするために丸めることで、これら腱の可動域の大部分を使い果たしてしまうのである。結果としてプレーンに沿ってこのゴルファーが手首を後方にヒンジ出来る幅は、ぎこちなく弱まってしまうのである。

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 ダスティン・ジョンソンでもこのくらいです。これマネしようとした人はわかりますが、トップでこれやるの右の肩甲骨とか左手の手首とかいろいろ人間離れした柔軟性がないとムリです。

 

 モデルが自由に強くそのヒンジを使用出来るのに対して、人間のゴルファーが同じ方法で動作できる幅は非常に少なく、おそらくそれは75°未満にしかならないために2レバーシステムの最大限のパワーを獲得することは現実的ではない。またこのような状態の手首は、バックスイングからダウンスイングが開始される際のクラブヘッドの切り返しで発生する慣性に対抗出来るほどの強度を保持することは出来ない。

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5:2 オンプレーンにヒンジングすること(a)は、コッキング(b)を加えない限り90°に達することは難しい。
 

 これまでの章でも手首の動作については多くの議論を行ってきたが、そろそろ基本的な手首の動作についての名称を与えて今後の議論を進めるべきであると思う。これらの動作にはもちろん解剖学的な名称があるが、それらはほとんどのゴルファーにとって親しみがなく混乱を来すものである可能性がある。よってここでは掌の親指と小指のプレーンでの動作を「コッキング」「アンコッキング」とし、掌が甲側と掌側のプレーンで折れ曲がる事を「ヒンジング」とする。5:3、5:4ではこれらを写真で表示すると共に、解剖学的名称も併記しておくこととする。

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5:3 「コッキング」と「アンコッキング」。この言葉を本書では、「手」のプレーンにおける旋回と定義する。解剖学的にはそれぞれ「Radial Deviation(尭屈)」、「Ulnar Diviation(尺屈)」という。

 

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5:4 「ヒンジング」の動作。「コッキング」、「アンコッキング」の動作に対しての直角の動作である。解剖学的には「Hyperextension もしくは Dorsi-Flexion(背屈)」と「Flexion もしくは Palmar-Flexion(掌屈)」という。
 

 これら二つの名称群を使用しなければならないのは、モデルの動作において第一に機械的に重要な、単一平面で2レバーを作動させるということが、その手首を後方にヒンジさせるだけではその量や強度を充分に確保することが不可能だからである。

 

 もう一つの明らかな複雑性は、人間のゴルファーのハブの構造にある。モデルのハブでは、モデルのスイング全体のプレーンを正しい角度にセットして、そこで固定されたハブでピボットを行うだけで良い。しかし人間のゴルファーのハブはそのようなシンプルな構造のハブを持っているわけではない。人間のゴルファーはその背骨に沿って正しい角度でその両肩をスイングさせることすら出来ない。それを行おうと思えば、クラブを最も効率的にスイング出来る動作の限界を遥かに超えた前傾を行わなければならい。現実的にはモデルが要求するようなスイングのハブのポジションを獲得出来るスタンスを採用することは出来ず、垂直よりは少し前傾しているというレベルの背骨の角度に収まる。よって両肩を回し、それもホイールのハブのように背骨を中心としたシンプルなスイングを行う事は人間には不可能である。

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5:5 ゴルファーの複雑性。シンプルに背骨を中心としたピボットでは、モデルのハブのようなパワーを生み出すことは出来ない。ほぼ完全に直立してしまうとクラブヘッドは非常に低い、くるぶしくらいの高さのアークを描いてしまう。ショルダーターンのみによるスイングを行おうと思えば、ほとんどスイングが不可能になるくらいの前傾をしなければならない。 

 

スイングにおける二つの基本動作 

 従い、基本的なハブの動作を実現するためには、ゴルファーはシンプルな方のターンに何か別の要素を加えることで、その二つ動作が合わさって「ユニバーサルジョイント」となるようにしなければならない。

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こういう部品を「ユニバーサルジョイント」と言うようです。

 

 このゴルファーが使用している第二の動きは、両肩から生えている両腕を上下させることである。背骨に同調した両肩の基本的なターンに伴って腕を持ち上げることで、左腕は直進性を伴って、後方に、いかなる選択されたスイングのプレーンにも合致するように左腕を振り上げることが可能となる。

 

 よってゴルファーは、その始動の時点から徐々に2レバーモデルの基本的な動作からは逸脱していき、モデルのスイング要件を再現することからの逸脱が大きいほど、骨、関節、筋肉、腱の動作のコンビネーションは複雑さを増していくこととなるが、それは人間の機械的構造においてモデルの動作を再現しなければならないからである。読者諸君は、もし人体にとってそうした複雑性の中で現実にプレイを進めることが必要であるならば、そのような2レバーモデルを使用することの意味について疑問を持つかも知れない。

 

動作のガイドとしてのモデル 

 この疑問に対する答えは、モデルを使用することのカギである。先端にヘッドというおもりのついたクラブによって発生するスイング中のあらゆる慣性は、可能な限り最もスムースで、最もシンプルに移動しようとする。よって、ゴルファーが実際に使用している全ての関節の動作それぞれは非常に複雑なものになるとしても、それら全てを合算して得られる結果は、全ての複雑性をスムースなものに統合したスイング動作として、再現性のあるものに調和していなければならない。

 

 我々のスイングが基本的には2レバーシステムであるということを再確認することは良いとしても、それをモデルにフィットしたものにすることを強いるべきではない。それどころかゴルフのアートとは、モデルを追従したものに自身のスイングをいかに近づけられるかに存在するのである。

 

 まぁなんか読めば読むほどデシャンボーになっていく気がしますがこれで第五章おわりなので今日はこのへんで。

第五章 モデルにマッチするようにクラブヘッドをスイングするということ(その1)

森美穂選手は明日からステップアップツアーの「ツインフィールズレディーストナメント」に出場予定です。ぜひ頑張っていただきたいですね。

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(C) ALBA 

ではまだるっこしいの続きです。今回から新章ですが、このSPSはそれぞれの章の構成というかつながりがイマイチハッキリしませんのでそのうちTGMとの比較も交えた論点整理を行う必要があるのかなーと思っておりますが、面倒そうなのでしばらくスルーします。

 

第五章 モデルにマッチするようにクラブヘッドをスイングするということ

  モデルはバックスイングを行う必要がない。ヒンジがしっかりと固定されている構造が、固定されたピボットの中の固定されたプレーンで機能するため、その動作は単純に「トップオブバックスイング」の状態からスタートすれば良いのであり、そこからボールを貫通して完璧なフォワードスイングを行うだけで良い。

 

 しかし人間のゴルファーの構造はそこまで堅固ではない。その構造においてゴルフとは無関係なあらゆる方向に曲げたり伸ばしたりすることが出来てしまう。そしてゴルファーはスイングを行うためのピボットの中心を構築しなければならず、さらにそのピボットを、ストローク全体でボールに対して発生させられる全ての作用に対して対抗できる状態を保持しなければならない。

 

SPSとTGMの基本的な共通概念としては、「ゴルフって機械のほうが上手く出来て人間のほうが難しいよね」ということだと思います。多くの球技、例えば野球やテニスやサッカーなどはロボットにやらせるのはほぼ不可能だと思うのですが、ゴルフとかボーリングとかあとダーツとかもロボットの方が有利な気がします。

 

 さらに言えば、モデルはそのピボットの中心を上方のレバーがスイングされる際に活用される作用を単一のプレーンで発生させる事が可能であるが、人間のゴルファーはそのスイングをハブを中心として行うために、全ての骨、関節、ヒップや体幹、あるいは全身の全ての大きな筋肉を、可能な限り大きなパワーを発生させるために使用しなくてはならない。

 

クラブヘッドをスイングすることによってスイングを機能させること

 これらの違いにより、人間のゴルファーにとって最も現実的にモデルのトップオブバックスイングのポジションを達成するメカニクスは、そのクラブヘッドを後方に移動させることによって反対方向へのスイングを行い、ボールを通じたフォワードスイングの動作を相殺することである。

 

 この非常に単純な動作によって、ゴルファーはその中心のピボットを安定して固定させる事が可能となり、同時にハブ全体の動作をショットの狙いを望ましい方向に向ける正しいプレーンにアライメントすることが可能となる。そのクラブヘッドを後方に同じプレーンでスイングすることにより、ゴルファーはトップオブスイングでターゲットに向けた正しいプレーンにアライメントすることが可能となり、モデルが行っているのと全く同じように「オンターゲット」のポジションに「ワインドアップ」することが出来、「モデルのアクション」の通りボールに向けたフォワードスイングを開始することが可能となる。

 

 バックスイングの過程において、ゴルファーは相当量のスイング慣性をそのクラブヘッドに発生させる。この慣性それ自体はその全体のアクションを制御することに寄与し、すなわちターゲット方向を向くように自然に、かつ効率的にトップオブバックスイングのポジションにボディをワインドアップさせ、そこからボールを打ち抜いていくフォワードスイングを真反対の方向に導いていくハブの動作において、ターゲットのプレーンにそって活用可能なパワーを作り出す非常にシンプルな動作の起点となっている。

 

 要するに人間のゴルファーは、バックスイングを、そのハブの方向性を確保するポジションの獲得、クラブヘッドの方向性を確保するポジションの獲得、そしてゴルファーそれ自体の方向性を確保するポジションの獲得に役立てているのであり、これら三つは人間のゴルファーが、モデルにおいて行われているターゲット方向を向いたプレーンの動作を、最も精密に再現するための、最も現実的なポジションと言える。

 

 そのほかに、あるいはより重要な、バックスイングを行う事の理由については、その詳細は第十三章にて議論している。現時点で理解しておくべき事は、バックスイングを行う事で、よりパワフルであると同時に方向性を確保したダウンスイングが可能になるということだ。

 

左腕のスイングに着目する 

 思慮深く冷笑的なゴルファー諸君(つまりそれは全てのゴルファーのことだが)は、これまでのバックスイングの意味づけについて、いささか包括的とは言えない、あるいは不親切な単純化がなされていると感じるかも知れない。

 

 実際はそうではないことを、この章の終わりまでに説明していきたい。

 

 バックスイング全体のプロセスがどのような働きを持っているのかを取り急ぎ理解し、バックスイングがどのようにモデルにおけるフォワードスイングの動作をほぼ完璧に再現することを自然に導いているのかを理解するために5:1の連続写真を見て欲しい。

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アレック・ウィルモット(上)とボビー・リード(下)の二人は、おそらく英国における最も偉大な片腕ゴルファーである。彼らのスイングは人類が可能なレベルで、モデルのスイングを最も忠実に再現していると言える。右腕によるサポートが得られないことで複雑性が排除され、モデルの動作をスムースかつシンプルな方法で行う事で再現性を獲得している。彼らのピボットが非常に堅固に保持されていることに注目したい。ウィルモットが「フリー・ヒンジ」に近い動作である一方、リードの動作はより強く「ディレイド・ヒット」を行う事で、ほとんどの健常者のゴルファーよりもロングライブを実現している。ちなみに彼のドライビンコンテストでの最高記録は283ヤードである。

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 その大きな障害にも関わらず素晴らしいスイングを達成している二人のプレイヤーとモデルの動作との比較である。カーヌスティのアレック・ウィルモットと、セントアンドリュースのボビー・リードの二人は、不幸な経験で人生の早期にその右腕を失った。しかし彼らはそれぞれ250y以上のロングドライブが可能であり、ハンデキャップはそれぞれ8と4である。

 

 彼らの動作のシークエンスが示す事は、彼らのスイングの方法の随所において、2レバーモデルの主要動作が忠実に再現されているということだ。リードの優れた身体能力はより「タイト」なスイングを可能にし、ウィルモットに比べてヒンジをより長くキープしているが、しかしそのようなわずかな違いはあるものの、双方ともモデルのスイングのタイミングの順番に沿ったスイングを行っている。実際に、我々は人間のゴルファーにおける、基本的なモデルのスイングの要素、すなわち「左腕のみによるスイング」を見つけることが出来るのである。

 

 これは即座にレッスンに役立つことである。左腕の動作のみによって、ゴルファーはモデルが指し示すところの完璧なスイングをほぼ現実的に実行する事が出来るのである。構造、プレーン、順番とそのタイミングにおいて、左腕は限りなく完璧に近いレベルでモデルの動作を再現することが出来る、あるいはそうしなければならないのである。

 

まぁこの時代、第二次大戦が終わってまだ二十年くらいなのでこういう障害を持った、例えば車いすのゴルファーとかも多くいたらしいのですね。理論の説明の目的でそうした選手を紹介するのは現代的には微妙な問題かも知れませんが、ただそうしたパラスポーツを研究することでわかってくるメカニズムもあるはずで、誰でもゴルフやスポーツを楽しめる時代が到来しつつあると思います。

第四章 スイングのハブ(その3)

 やっと経理作業が終わりましたが全米プロが始まってそして女子ゴルフも見ないとないんですが来週がラウンドが二回あるので練習もしないとで、そして来週のステップ「ツインフィールズレディス」では我らが森美穂プロが参戦します。スカイAで生中継なのでいっぱいテレビ映るように頑張って欲しいです。

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(C)ALBA  毎度のことですが写真と本文の内容には何ら関係がありません。

 

ではSPSの本文の続きです。

 

プレーンを保持し続けることの難しさ

 これまでにも言及したとおり、ゴルフスイングは巨大な車輪のように固定されたスポークのようにはいかないものの、ハブが適切な角度で回転している限り車輪全体もそれに追従すると言うことにはなる。一方で、ゴルフスイングにおいて可動するパーツ群は実際のところ容易にそのラインから外れていく事があることは周知の事実である。

 

 あらゆるゴルフスイングを、あるいは諸君自身のスイングを、モデルにフィットさせる上である本質的に重要な事柄を挙げるとすれば、プレイヤー個々に異なる個性や身体的特徴を考慮した上で、どのようなプレーンで全ての動作を行う事が最も再現性が高いと言えるのかを知ることである。ここでハブが第一義に重要であると決定づけることは出来ないにしても、少なくとも候補のリストには残り続ける。スイング全体はプレーンによって狙いを付けられた状態の中に留まり続け、それはボールの打撃までは続く。

 

 単に両手をプレーンの中でスイングするということを強く考え続けるだけではこの問題を確実に解決するのには不十分かもしれない。スイングには一つないし二つの特定のポイントが存在し、とりわけそれらはシステム全体の動作が遅い時点、つまりそのためにプレーンにシステムを保持するための充分な慣性が発生していないために、スイングにおいて容易に各部品がアライメントから外れてしまう可能性があるポイントに存在していると考えられる。

 

 もっとも明らかなこのポイントは、バックスイングにおけるごく初動の動作、一般に「テークアウェイ」と呼ばれる過程である。ストロークにおける全てのスイングアクションを、メンタルにおけるハブの旋回軌道に配置して狙いを付けたとしても、プレイヤーには依然としてそれらスイングのアクションをアライメントを保持したまま始動させるという難題が立ちはだかるのであり、練習の中でそれらがプレーンから逸脱してしまうことが容易に起こりうることを知る。しかしこのことを必要以上に悲観する必要がないのは、バックスイングには、そのスイングに致命的な崩壊を起こさせないレベルで、その多様性にかなりの許容範囲があるからである。実際に、上級者の中でもトップオブスイングにおいて「ループ」が発生しているプレイヤーは多数存在するが、これは言い方を変えればバックスイングのプレーンとダウンスイングのプレーンが異なっているということになる。同様に、クラブヘッドの始動をプレーンの内側に向けて行っていると指摘されるプレイヤーも多数存在するが、その方法が彼らにとっては物理的にもメンタル的にもアライメントが保持されていると感じられるものなのである。

 

 

 そのアドレスにおいて狙いを付けたはずのアライメントからの逸脱が発生するもう一つの大きなポイントはダウンスイングの初動の動作である。これがより深刻な問題であるのは、これ以降ボールを打撃するまで、正しいアライメントにスイングを復旧させる機会がないからである。

 

 バックスイングにおけるクラブヘッドの慣性は、クラブヘッドを始動の時点で向いていたターゲット方向のプレーンよりも後方に持ち出してしまう傾向がある。だからと言って極端にゆっくりと挙げてトップで停止するような方法を行えば、プレイヤーはダウンスイングに向けてクラブヘッドを再加速させなければならず、その際に発生するわずかな慣性によってクラブヘッドはまた別の軌道に送り込まれてしまうことが容易に発生する。

 

 このステージにおいて、当初想定したアライメントからスイングアクションが逸脱してしまう最も一般的なエラーは、フォワードスイングの初動で右肩が上方、および外側に旋回し、その時点でクラブヘッドがまだ加速されていない状態で発生する。このような慣性を作り出すことで、プレイヤーはハブをアライメントの外に持ち出してしまい、クラブヘッドを本来想定していたプレーンよりも外側に持ち出してしまうのである。そしてそこからボールを打撃するために、本来のプレーンを横切る形でアウト-インの軌道でインパクトを迎えることとなる。この場合インパクト時のフェースの向きによるが、プルショット(左に真っ直ぐ飛ぶ)もしくはスライス、もしくはその両方を発生させる。(19章および20章を参照のこと。)

 

 伝統的なレッスンである「左肩をターゲット方向に置き続けろ」、「右肩を正面ではなく下方に旋回させろ」、あるいは「左のカベを打ち抜け」といったものは、多かれ少なかれモデルスイングにおけるハブのアライメントをフォワードスイングの初動、あるいは全般にわたって保持し続ける事の必要性を説いていると思われる。

 

 日本では「右肩を下げるな」という指導が結構目に付くのですが、TGMでも右肩はダウンスイングでプレーンに送り込む動作が初期に行われ、次いで右肘が、次いでシャフトがプレーンに追従してクラブがインクラインドプレーンに到達すると言ってますので、おそらく問題は「右肩が前に出てくること」なのだと思います。そしてそれが起きる本質的な問題は右の腰骨がダウン初期で前方にせり出てきて「両手の通り道」を潰してしまうからです。おそらくボディターンとかいうクソレッスン用語の弊害です。「右のケツはプロは出てこないよ」という動画(英語)をおつけしておきます。

youtu.be

 

 理解しておくべき非常に重要なことは、ひとたびスイングが適切な方法で始動されれば、スイングはそのセットされたプレーンに向けて追従する可能性が高いということである。もしゴルファーがターゲットに対して間違ったプレーンでスイングを始動したならば、インパクトの時点までそのプレーンにとどまり続けるということが少なくとも自然の摂理なのであり、スウェイを引き起こす、あるいはインパクトにおけるクラブフェースのアライメントが狂うといった結果をもたらすのである。

 

モデルの動作を人間が行うということ

 我々が2レバーモデルのスイングを再現する人間のゴルファーの方法を詳しく観察するほど、我々は複雑性にはまり込んでいくことになる。

 

 ゴルファーはモデルの様には出来ていない。もし出来ていたならば、彼のゴルフは計り知れないほど簡単なものになっただろう。しかしゴルフ以外の生活を、現状よりも計り知れないほど難しくするだろう。よって人体の構造は適した動作にフィットさせることでその万能性を保持している。あきらかな限界があるとはいえ、人類はあらゆる動作や活動を必要とするものにフィットさせる事が出来る。これは骨、関節、筋肉、またその結合や連鎖といった複雑なシステムの活用によって成り立っている。

 

 人がゴルフをするということについても例外ではない。上級者のゴルファーが2レバーのモデルの動作を本能的に取り入れていることは、ゴルフにおける最も機械的に有効な手段と言える。本人が意識しているかどうかにかかわらず、彼は彼のスイング動作を、完全にモデルの働きを再現するように形づくられている。しかしそこで彼が出来る事は、彼の全ての肋骨、筋肉、および関節が特定のタスクを達成するために可能な、自然なはたらきを活用することである。

 

 ゴルフにおいて、全てのマインドをクリアにして、全く複雑性のない、基本的でシンプルな動作のイメージを持つ為のこのような姿勢は、複雑である肋骨、筋肉や関節の動作を制御することに多大な貢献をしている。我々はここで、ハブを中心として、スイング全体がその周りを旋回して機能しているというイメージを持つことは非常に有用なものであると考えている。ゴルファーが、ピボットの中心を両手の旋回起動やプレーンを固定していると考える、あるいは両肩の間のどこかに存在するはぶから、スイング全体を制御出来るというイメージを持つことは、クラブをモデルのパターンに沿ってスイングをすることを最大限可能にすると考えている。

 

 以降の章では、ゴルファーが実際にどのようにしてこうしたことを行っているのか、またどのようにして自身のスイングを可能な限りシンプルな方法でモデルにフィットさせようとしているのかを分析していく。

 

 あいかわらずまだるっこしさが満載でいつになったら面白くなるのか不安な書物ですが、終始難解で脳みそが疲れる本(TGM)に比べると翻訳はラクです。とは言えそんなに何年も付き合いたくないのでちょっとペースアップしていこうと思います。

第四章 スイングのハブ(その2)

先々週の女子ゴルフ「パナソニックオープン」では、このブログで放映がディレイだから昭和とかDisってしまったらそれが伝わったのか、まさかの雨天中断で本放送が生放送になって、その生放送中に河本結選手がホールインワンするわ勝みなみ選手が追いついてプレーオフで勝つわ(その瞬間はBS放送ですが)と、とってもエキサイティングな放映になりました。

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(C) ALBA

 

でもって先週のメジャー大会「サロンパスカップ」ではまたまた黄金世代の渋野日向子選手が優勝したわけですが、初日からCS、BSを駆使して生中継しつつの、優勝が決まる瞬間だけはディレイ編集放送という日テレ系列の不思議なポリシーで昭和スタイルになりました。まぁG+入ってないんで見られないんですが。

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(C) ALBA

まぁなんか大人の事情があるのかわかりませんが、スポンサーが声を出して「生中継しようよ」って局に言えば変わるはずだと思うんですけどね。プロアマに重役出させてご機嫌取りするサラリーマンの時代はもう終わっていると思うのですが。

ではまだるっこしいSPSの続きです。

 

スイングのハブを保持しつつ、その中心を伴うプレーンでスイングすること

 スイングをターゲット方向にアライメントする一方、そのハブを中心とした両手の動作を行ってスイングを行い、それでいて方向性を保持し続ける必要性の中で、ゴルファーが再現性を伴って上方のレバーをシンプルなモデルにおいて実行するために心がけなければならないことは何だろうか。

 

 まず注意しなければならないことは、スイングが最もシンプルかつパワフルなフォームで実行されるためには、そこには継続性や再現性が必要であり、そのためにモデルのピボットの中心がしっかりと保全されているように、ゴルファーは全ての動作の中心をしっかりと保持しなければならないと言うことだ。そしてそれは少なくともフォワードスイングの発端からインパクトの瞬間までは必ず行われていなければならない。

 

 これはモデルのメカニクスからも理解出来る事実である。ピボットの中心をダウンスイングの最中にターゲット方向に移動させながら効率的なスイングを行う事は、2レバーシステムの全ての動作がそのピボットの動作を妨げることのないよう完璧なタイミングで行われていれば不可能な事ではない。しかしピボット(これは実質的には全身と同義であるが)をフォワードスイングの最中に動かすということは、本来はクラブヘッドのみに伝達されるべきエネルギーがそれ以外のものに分散されてしまうという非常に単純な理由により、クラブヘッドのスピードを最大限にする可能性を減少させることを免れない。また男女ともどもこの動作を行う事によってスイングの作用をより複雑なものにしてしまうことも避けられない。

 

 この直感的なタイミングでスウェイを伴うスイングを行うことで恩恵を得るプレイヤーはほとんどいないばかりか、フルショットにおいていわゆる頭、両肩、上体(これらのいずれかの周辺にスイングのハブが存在するため)はいずれも「ステイバック・ビハインド・ザ・ショット」であるべきというのはおそらく正しく、打撃する前にボールを超えてスウェイしているゴルファーは現実的には存在しない。

  

 このいわゆる「スウェイ」についてトップクラスのゴルファーのスイングを詳細に調べると、ある二つの時点、すなわちバックスイングの始動においてわずかに右方向に移動して瞬時に元の状態を回復する以外、つまりダウンスイングの最中には一切発生していないことがわかる。

 

 また第三章におけるトッププロ達のスイングを分析しても、この固定されたハブのポイントを瞬時に前方へシフトさせるといった動作は、バックスイングのトップでわずかに方向性を修正する程度でしかないことがわかる。つまりダウンスイング、フォワードスイングからインパクトの後まで、中心のポイントは一定のままである。ひとたびフォワードスイングが開始されたならば、その動作はまさしくモデルのそれをと同様で、固定されたピボットの中心を伴う運動となっているのである。

 

 よってバックスイングのトップにおいて発生しているかも知れないシフトが意味するものは、ゴルファーがどのように全身を使い、両脚や両ヒップといった大きな筋肉のパワーを使って、ピボットの中心を保持して上方のレバーをスイングするのかといった方法の違いによるものであると考えられる。モデルから推測されることは、それによってパワーが活用されている可能性はあるが、パワーが発生させられているとは考えられないのである。よってゴルファーにもし明らかなシフトが発生しているのであれば、それはモデルにおいてシンプルに実行されている、中心を伴う上方レバーのスイングという動作を行う際、人類の場合は胸、両肩、両腕といった複雑な機構の身体を制御するために行われているものであると考えられるのだ。

 

一般論としてのハブ

 全身によるフォワードスイングの動作全体の最中は、ボールを打撃するまでそのピボットの中心は完全に固定されたままである。二つのレバーの中間のヒンジ、すなわち両手は、このためピボットの中心を周りを円軌道で旋回する。ハブは、この上方のレバーのスイングの固定された中心として機能し、また下方のレバーがボールを貫通してクラブヘッドをスイングさせることに寄与している。

 

 数多のプロがこれまでに「ボールから目を離すな」「頭を動かすな」と言っている。しかしこれについても、モデルは必ずしも頭を動かさないことが必須であるとは示しておらず、動かすべきではないのはスイング動作のハブであることがわかる。そしてこのハブは、多くのゴルファーの場合、両肩を結んだ線のわずかに下の胸の周辺に位置していると考えられる。つまり、ゴルファーに「頭を動かすな」という指導をするのは、「ハブを動かすな」という意味のことをわかりやすく伝えているものだと思われる。

 

 実際、上級者の頭は完全に動いていないわけではない。しかし動いているとは言っても、それはスイングにおけるハブを安定して固定するための方法として動いているのみである。

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まぁいちいち訳さなくてもいいと思うのですけど、トップからインパクトにかけて頭がアドレスより沈み込むというのはプロには必ず発生していて、多くのアマチュアに発生していない(逆に伸び上がる)事実だそうです。

 

現実にヒップが前方に振り出される際、上級者のゴルファーの頭部はわずかに後方に、そして下方に動いている。

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4.2 頭部は動いてはならないわけではなく、実際にはダウンスイングにおけるヒップの動作によって頭部は後方および下方に動くが、これはハブを固定するために必要なものである。多くの上級者に見られる現象であるが、これは意識して行われていることではない。

 

しかしあらゆる通常のショットにおいて、頭部が前方に動くという動作は皆無であり、これはプロの間でも最も避けなければならないこととして指導されるものである。「アゴの下を振り抜けろ」というような指導がそれである。

 

まぁ今回の話は要するにスイングプレーンの中心を動かすなってことだと思うのでTGM的には「ステイショナリーヘッド」なわけです。。。で、これをGEARSで解析すると、実はアマはバックスイングで思い切り後方に「ハブ」を移動させて、ダウンでそれを反動で思い切りツッコませながら前方に移動させてスイングをしている(そして詰まる)人が多いそうです。実はプロはほとんどバックスイングでもダウンスイングでも「ハブ」は動かないわけです。なので「二軸」だの「体重移動」だのにとらわれて(たぶん飛ばしたいからなんですが)このハブを移動させようとすると逆に飛ばないというのが以下の動画(英語)です。 

youtu.be


第四章 スイングのハブ(その1)

ゴールデンウィーク真っ盛りですが例年この時期は経理の作業しながらのんびりじっとしてますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

女子ゴルフも中継してくれるといいんですけど先週とは打って変わって二日目と最終日のディレイ編集放映の昭和スタイルだけですね。たぶん16番と17番と18番だけカメラ設置してあとはスコア伸ばしてる選手をハンディカメラだけで追うという低予算方式でしょう。なんかここのところDisりグセがついてますね申し訳ありません。

まだるっこしいSPSの続きで今回より新章突入ですがまだまだまだるっこしいです。

 

セクション2 モデルが我々に語るもの

第四章 スイングのハブ

 

 ゴルファーはモデルの働きを自身のゲームの中においてどのように活用しているのだろうか。またそれによってどのような利益を得ているのだろう。

 

 最初に考えなければいけないことはモデルの2レバーのスイングのアクションについてであり、そのゴルファーがボールを打撃するにあたってそのメソッドをどのように忠実に再現しているかについてである。

 

 モデルそれ自体は構造やそのオペレーション双方において極めて単純であると言える。単純性を有している一方、このシステムは非常に多芸である。このシステムは全ての異なる特徴を持つ異なるプレイヤーによって発生する、あらゆる状況のバリエーションに対応するように出来ている。このシステムは一般論として言えば、トップクラスのゴルファーそれぞれが持っている様々な構造のバリエーション、例えば関節の柔軟性、動作やアクションのスピード、連動のタイミングなど全ての要素をカバー可能であると言える。

 

 科学者チームは実際に、コンピューターを用いて、ゴルフスイングにおけるこれらバリエーションに共通するコンビネーション、例えば異なる長さのバックスイングと異なるスイングの全体速度を掛け合わせるといった要素を、モデルを用いて解析しようとしたことがある。これらは実際にはあまりにも多くの要素においてバリエーションがあり、コンピューターを用いたとはいっても解析とその解釈に多大な時間を要したのである(しかしこれらが意味のあるものになったことはわかっており、その一部は三十五章にて紹介する)。取り急ぎ言えることは、コンピューターによる作業は、既に我々が予測していた事項、すなわち2レバーモデルはあらゆる通常のゴルファーがそのゲームにおいて抱えている一般的な諸問題を解決するのに相当の効果を発揮するということを裏付けたのである。

 

初期動作で「狙いをつける」こと

 モデルの動作において二つの主要な部品が存在することは誰の目にも明らかである。すなわちスイングの初期動作において中心を伴うピボットによって発生する上方のレバーによるスイングと、それに付随する動作である、二つのレバーの中間に位置するヒンジからなされる下方のレバーの柔軟なスイングである。これら二つのスイングの動作はボールを効率的に打撃するためには互いに依存しており、かつ同等に重要であるのだが、最終的なクラブヘッドのスイング動作の方向性を、初期の動作で決定づけるためには上方のレバーのスイング動作には何らかの「狙い」が必要であることが明らかである。

 

 人間のゴルファーにとってこの「狙い」がどのようなものであるかを考える前に、モデルのように作られたドライビングマシーンを使ってボールをターゲットに打ち出すとすれば、我々がどのようにそのマシーンをセットアップするかについて考えてみよう。これはかなり簡単である。マシーンは単一のプレーンでスイングするように出来ており、クラブフェースは常にこのプレーンによって作られる軌道の方を向いているのであるから、我々がすべきことはマシーンのプレーンがターゲット方向に向くように設置をするということが全てであり、あとは発射するだけである。ひとたびこのようにして設置が完了すれば、その方向や「スタンス」を変更する理由は特に存在しない(もしそのマシーンがぐらぐらするのであれば脚に何かをかませるくらいのことは必要かもしれないが)。本質的なことは同じで、上方のレバーがしっかりと中心を伴う軌道で動かされ、またその方向性が正しいのであれば、(マシーンと同様に)下方のレバーは上方のレバーに付随しで動き、何度でもボールをターゲット方向に打ち出せるはずである。

 

 人間のゴルファーにとっても本質的な要素の活用は全く同じである。しかし残念なことに問題はそう単純ではない。実際のゴルファーは極めて不安定な存在であり、単にプレーンの中心軸を安定させることも困難なばかりか、その存在を把握することすら難しいのである。スタンスのアライメント、両ヒップ、両肩のラインをアドレス時点でターゲットに平行に構えるといったことはボールを真っ直ぐに打つということについての必須事項ではない。おそらく全てのゴルファーが知っていることだが、真っ直ぐ打とうと狙いを定めてボールが曲がるというのは世界中で最も簡単なことであり、ほとんどの完璧なアライメントのアドレスは真っ直ぐにボール飛ばすスイングを発生させることを何ら保証するものではない

 

 おおざっぱに言えば反対の提唱、すなわち曲がるように立って真っ直ぐなボールを打つことが可能であるというのも事実だ。このことは上級者のゴルファーが傾斜地やそのほかの困難なスタンスから素晴らしいショットを打つ事がある事実からもわかるとおりである。また平らなライであっても、プロゴルファーは通常のスタンスと異なる極端なオープン、もしくはクローズドなスタンスからコンスタントにナイスショットを出来る事が実験の結果わかっている。

 

 とは言え、両肩もしくは両足が明らかにターゲットの左もしくは右を向くようなスタンスでアドレスをすることは、大半のゴルファーとって上方のレバーをターゲットに真っ直ぐスイングすることを困難にする傾向があることは、少なくともフルショットの場合は事実である。

 

  ではゴルファーはどのように、自身のスイングにおいて「モデルに狙いを付ける」(と思われる)ことを行っているのだろうか。第一に、ボールにスクエアと思われるように立ち、極端なオープン、クローズなスタンスは避けるというところだろう。プロはしばしば「左肩でターゲットに狙いを定める」というようなことを言うが、このことは正しいポジション、すなわち両肩のライン(両肩の間に2レバースイングのピボットの中心が存在することは事実なのだが)は、両ヒップや両足のラインよりも、少なくともフルショットにおいてはことさら強調されているように思えるが、なぜこれらラインが全てターゲット方向を向くべきではないのか。

 

 もちろんこの考察はまだ始まりに過ぎない。この考察はゴルファーが正しいプレーンでスイングを行うための良い機会を与えてくれるものかも知れないが、いずれにせよゴルファーはできる限り強固な確信を持ってそのスイングをターゲット方向にアライメントする行為についてのイメージを完成させなければならない。この際、彼はスイングのハブをターゲット方向に向けるだけではなく、彼の両手で行われる全てのスイングアクションがハブの旋回で行われるようにポジションニングすることを考えるだろう。次に彼はモデルの中心を意識してそれが動かないようにすることだけではなく、彼のスイングにおいて両手がどのような通り道を描いていくのかを、バックスイングで円軌道を描いてトップへ、そしてダウンからフォワードスイングへといった具合にイメージすることが必要になるだろう。

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4.1 スイングのハブのイメージ。ターゲットにプレーンが向いており、スイングのハブによってそのプレーンが作られていることを明確にイメージすることは、インプレーンなスイングを行う上で非常に大きなアドバンテージとなる。

 端的に言えば本章でこれ以降議論することは、ゴルフスイングにおけるハブの位置についてであるが、いかなる場合であっても、それは上方のレバーをスイングする動作におけるプレーン全体を、ターゲットに向けてどのように狙いをつけるかのプロセス、またそれに付随するメンタルのイメージについての考察を行っているものであると理解されたい。このことはゴルファー個々が、どのようにスイングを通じてハブのアライメント保持するのか、あるいはハブのアライメントに両手を保持してスイングを行うのかに重点を置いているかに大きく影響を受けるものである。

 

なんとなくこの文章はTGMで言うスインガー、ヒッターの違いに近い気もするんですけど、読み進めていくうちに判明するのではないかと思います。でもTGMと共通してるのは、やっぱ「手の動き(教育)は超大事」ってことですね。

「上げて下ろすだけ」とか「手は何もしません」とか感覚論でレッスンやってる昭和型インストラクターは令和ではじっとしてて欲しいです。最近Disりが多くてすみません。全部大嫌いな経理作業のせいです。