ワードプレスに引っ越しをしまして一週間くらいですが、どうやら各記事のURLも変わることなく引っ越しができているようです。各記事のアクセス数も変わっていませんし、全体のPVも(もともとたいしたことないけど)若干増えている印象です。

でもってこのサイトでやはり地味に検索され続けているキーワードに「スインガーとヒッター」があります。ザ・ゴルフィングマシーン(TGM)における主要なテーマの一つではありますが、これを現実のゴルフの理解に結びつけるのはなかなか難しいものがあります。とは言えもう少し踏み込んでこのテーマについて考察を進めないと立場上まずかろうとはずっと思っていました。

で、ヒントになったのは、TGMを記事や動画などでことあるごとにDisっていることで有名なジム・マクリーンさんという方がいるのですが、この方が言うには「(TGMのキモと言われている)スインガーとヒッターの分類も、TGMが元祖なわけではない。昔からこういう分類とそれに伴うメソッドは存在した」のだと。じゃあなんかそういう文献はないものかと思っていたのですね。で、それが今回のこれです。

著者はアーネスト・ジョーンズさん(1887-1965)という方で、もとは英国のプロゴルファーですが、第一次世界大戦従軍中に右脚の膝から下を失う負傷をしてしまい、それ以後はティーチングの世界で活躍して世界ゴルフ殿堂に指導者部門で最初に選出された方のようです。

原題は「Swing The Clubhead Method」ですので、「クラブヘッドをスイングする方法」という日本語にするとなんかバカっぽい本なので、けっこう前に買って放置していたのですが、最近マジメに読んでみると明らかにTGMの著者であるホーマー・ケリーがこの本を読んでいたことが伝わってきたのですね。

というのもここで言う「スイング」はTGMでの「スイング」と同じく、遠心力を主体としたものであり、「ヒッティング」については「テコの原理」を利用した筋力的なものであるという定義が同じだからです。

で、この「Swing The Clubhead Method」では、「スインガーこそが最強だ」と断言していて、「ヒッターにだけはなるなよ」と、簡単に言えばそういう論調の本ですが、結果としてどういう時にスインガー的で、どういうときにヒッター的になるのかについての言及が主体となっています。

実はTGMでも「スインガー」と「ヒッター」についてのそれぞれの特徴を論じておりますが、ホーマー・ケリーはやや「ヒッター推し」なのです。そして現代のゴルフは、昔に比べればヒッターよりの技術を多く取り入れている選手が多いように私は思っているわけです。

とは言え、両方の違いについてより深く考察を進めて行くには絶好の題材と判断しましたので、このサイト上では「スインガー最強メソッド」として翻訳記事を進めて行こうと思っております。

アーネスト・ジョーンズさん(1965没)の著作の著作権が切れるのは2035年ですが、1937年初版の「Swing The Clubhead Method」が、1947年までに日本語に翻訳されたものが発表された形跡は軽く調べた限りありませんので(まぁそんなことやってる場合じゃない時代でしょうし)、TGM同様、翻訳権は消滅しているものと思います。

ちなみに原著を読みたい方は以下のリンク」からどうぞ。

ワードプレス移行に伴いまして、翻訳系も女子ゴルフの話題もデシャンボーのDisりもスイング理論考察も思いついたことはどんどん平行して進めていきますので、まぁそういうサイトなのだなと思っていただければ幸いです。

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