さて本日より、いよいよ2019年度LPGA 最終プロテストの幕開けです。今回のプロテストがどのようにヤヴァいのかはこれまでの以下記事をご確認ください。

最終プロテスト優先出場権獲得者、TP単年登録選手、これまでの予選会勝ち上がり選手など、総勢100名がこの本日から四日間の日程で行われる最終決戦に臨んでいます。参加選手一覧および本日のペアリングについては以下のサイトがわかりやすいです。

この顔ぶれを見れば、ステップアップツアーで優勝あるいは賞金ランキング上位の選手、レギュラーツアーで賞金ランキング70位(70以内はファイナルQT出場権獲得)にあとちょっとの選手、レギュラーツアーで何度となく予選通過し上位入賞も果たしている選手、アマチュア日本代表として数々の国際経験を積んだ選手、そして海外から日本LPGAに参戦を目論む強豪選手などがひしめき合っています。そして来年以降はLPGA正会員(プロ資格保有者)以外は翌年度の出場権を決定するQT(クオリファイイングトーナメント)に出場が出来なくなりますので、とにかく今年のプロテストに合格することがものすごく重要なのです。

今年のプロテストまでに変更された各種の規定については過去記事をご参照いただくとしまして、くどいようですがそれでも晴れて今回のプロテストに合格して「LPGA正会員」となれるのは

20位タイまで

です。先日合格候補の筆頭とも目されていた古江彩佳選手がレギュラーツアー優勝でLPGA入会を果たしたおかげで、1順位ぶんは枠が拡がったとは言え、ムチャクチャ過酷な争いになることは間違いありません。出場選手の健闘を祈りつつ最終プロテストの展望をほんのり行いたいと思います。

最終プロテストの会場

今回の最終プロテストの会場ですが、

岡山県の「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」になります。

瀬戸内海を臨む海沿いのリンクスコースとあります。さらにいろいろクチコミとか調べますと、平坦、広い、マウンドでコースをセパレートしているのでOBは少ない、ブラインドなどはない、バンカーはそれほど多くないなどの情報が目に入ります。もちろんリンクスなので風は強いことでしょうし、ホールごとの写真を見るとなんかラフやブッシュの感じがとてもねちっこそうな印象を受けます。当然フェアウェイを狭くしてラフを伸ばしてグリーンを硬く速くするなどのトーナメント仕様の味付けにはなっていると思いますが、最終まで進んだ猛者たちであればある程度スコアを作っていけるのではないかというのが第一印象でした。ところがです。。。

実はコチラの会場は昨年、つまり2018年度プロテストの二次の会場だったわけです。その時の上位陣の顔ぶれおよびスコアがこれです。

なんと四日間競技でアンダーがわずかに四人。安定感抜群で先日USのQTを上位通過して来年度からUSLPGAツアー参戦予定の河本結選手が4アンダー。たぶん地元(岡山)だし今年全英を勝ったしぶこ選手ですら7オーバーです。去年のプロテストは二次が六月でしたので雨とかもあったのかもしれませんが、それにしてもシビアなスコアです。またこのレベルの選手でも80回を超えるスコアが頻発していますので、やはり想定以上にスコアを崩す要因が多いコースなのだと思います。

昨年の二次の傾向だけを見ればあまりビッグスコアが出ないようですので、やはり大叩きを極力おさえて四日間安定したゴルフを展開した選手が上位に来ているようです。そうなればやはり各ホールごとにどのような戦略でパーを拾っていくかというマネジメントが重要な鍵になるような気がいたします。

幡野夏生選手のインスタグラムより。左から三浦桃香選手、幡野夏生選手、篠崎愛選手、宮田成華選手の単年登録組。

そのために選手達は11月1日くらいから続々現地入りして練習ラウンドを重ねております。幸い天候はそれほど悪くならない予報ですが、一打一打をしっかりと集中して、悔いの残ることないようしっかりと戦って欲しいと思います。

余談になりますが、今年もそうであったように、日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯は、前年のプロテスト会場で行われる流れになっているようでして、2020年の同大会もこのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われることが決定しているようです。今回合格してLPGA正会員になった選手が来年同大会のためにこの地に戻ってきたときの感慨はいかばかりでしょうか。少しでも多くの選手が(っても20位タイまでなんだけど)その夢を実現できるよう健闘をお祈りしたいと思います。

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