目下コロナシフトのおかげで家にいる時間が増えていると思いますが、気が滅入るとか、仕事に集中出来ないという話題をよく耳にします。私など仕事がほぼ吹っ飛びましたのでリモートワークですらなくもはや単なるニートなんですが、なんなんでしょう、いろんな事を考える時間があって企画も文章もドンドン思いついて、

マジ楽しい。ひきこもり!

と思ってしまうのですが私が変態なんでしょうか。もともと在宅ワークが多かったこともあるかもしれませんが、好きな時間に仕事して休憩して昼寝してメシ喰ってこんな楽しいことはないと思えるタイプって、やっぱ会社員向いてないって事ですね。思えば会社員退職した直後に震災があって、「ああ、こりゃ再就職できないや」と思って会社を始めたのですが、今にして思えば自分にとっては良い方の転機だったと思います。当時被災された皆様はお気の毒に思いますし、現在も苦労されている方が大勢いらっしゃると思いますが、皆様にとって何か新しいスタイルとか価値観を見つけられる転機になることをお祈りいたします。

 

で、今回のAthletic Motion Golfの動画は、「Swing Myth :”Firing The Hips”」というものですが、Mythというのは「神話」とかって意味ですが、「現実的ではないもの」という否定的な意味もあります。”Fire”は文字通り火ですが、発砲するとか、爆発させるという意味もありますので、瞬間的に激しく鋭く動かすみたいな感じだと思います。よってこの動画のお題を日本語にするとすれば

スイング都市伝説:「腰を切る」ってヤツ

てな感じになるのではないかと。トップからの切り返しで、左腰を思いきり切り上げて、肩と腰の捻転差をMAXにしてスイングすればパワーもMAXだぜみたいなニュアンスの話を聞くことがありますが、おそらくこれが「腰を切る」というものだろうと思います(奇妙な日本語には違いないのですが)。

イメージはこんな感じですかね。もう人間ワザとは思えない捻転差です。インパクト付近の下半身だけ切ってつけたコラ画像なんで当たり前ですが。で、今回の動画は、「それってよく言われるけど都市伝説レベルですよ」と言っているので、アメリカでもこういうレッスン言葉が存在するということですね。では動画を見ていきましょう。

以下はとあるプロのインパクト付近のキャプチャーですが

骨盤と胸郭の角度差を捻転差として捉えるならばという視点で確認をしていきます。この時点では9.05°となっていますね。ではこのゴルファーのトップ付近に戻って、骨盤と胸郭の動き出しにどのくらいの時間差があるのかを計測すると、

その差はわずかに0.14秒でした。ただ別のゴルファーでは

その差はわずか0.05秒しかありませんので、実質的に骨盤と胸郭はほぼ同時に動き出していることになります。次に切り返しのタイミングの角度を確認すると

骨盤がマイナス34.33°で、胸郭はマイナス68.55°となっていますので、その差は34.33°になります。「腰を切る」ことによって骨盤が先行するとすると、この差は瞬間的に大きくなるはずなのですが

実際には左腕が地面と平行になった時点で、その差は減少しています。そしてその後

シャフトが地面と平行の時点でマイナス17°なので、切り返しからはほぼ半分になり、インパクトではマイナス9°になります。またここまでの回転度合いを比較しても、骨盤は切り返し時点でマイナス34.33°だったものがインパクトで45.88°ということは、約80°の回転であるのに対して、胸郭はマイナス68.65°から36.83°、つまり100°以上回転していますので、実は上体のほうが切り返しからインパクトにかけての運動量は大きいということになります。

インパクトに向けて、骨盤を開いていくというのは悪いアイデアではないのですが、その時点まで上体の回転をおさえ、あくまでも下半身の先行によってスイングを行おうとするあまり、例えばインパクトでこの二つの差が20°も30°もある状態を目指そうとすれば、確実にスイングがぶっ壊れます。

結論としては、骨盤と胸郭はほぼ同時に動き出しており、なおかつ胸郭の方がインパクトまでの運動量も多いので、むしろ「胸郭を切る」イメージの方が良いスイングになるのではないかと思います。

ちょっと考察

この動画の若干トリッキーな部分なのですが、上の写真でこのプレイヤーは骨盤が45°、胸郭が36°オープンなのにもかかわらず、両肩の線は見たところ10°くらいしか開いてないです。以前マキロイのインパクトが肩は5°オープンで骨盤が45°オープンという動画も紹介しましたが、比較対象が骨盤と胸郭ではなく、骨盤と肩の線だったならば、あるいは下半身が先行していると言えなくもないと思います。アドレス時点からの比較で言えば、確実に骨盤の回転量の方が大きくなると思います。

ではなぜマイクがこのように「腰を切る」ことに否定的な動画を作ったかというと、腰の開きを先行させる意識によって「ヒップのクリアが崩れる」あるいは「同時に肩も開いてしまう」現象が発生しやすいからだと思います。

再三このサイトでも考察してきたように、両腕は何もしなくとも、下半身の回転だけで打てるというのは、たぶんきっと上級者にはそのような感覚が発生しているからそういう表現があるのだと思うのですが、それってやっぱり相当の「手の教育」が進んだあとに訪れる感覚なのではないかと。私の場合小学校からテニス始めてフォアハンドがそれまでの20%位の労力で打てると実感するくらい「わかった」のって確か高校二年生の時なので、その「わかった」感覚を他人に教えるのってけっこう難しいと思うのですね。

なのでやはり修行としては、しっかりと「ハブ」を意識して強く早く回せるようにすることが正攻法ではないかと思います。

今回はこのへんで。

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